共通テストが始まりました

 

これは本日の 9時30分から11時40分に実施されたばかりの,大学入学共通テストの社会科 (地歴・公民) の問題原本です。

 

大手塾や予備校ならまだしも,なぜ問題原本が当塾のような地方の小さな塾にあるのかと言うと,当塾の教員が “一受験生として” 数科目を会場まで受験しに行っているからです。

当塾はこの取り組みを始めて 5年になりますが,教員の自己研鑽の目的はもちろんのこと,子どもたちと同じ目線に立って試験会場で受験することに意味があると私たちは考えています。

 

今の時間帯は,当塾 8期生を含む全国の受験生が国語科の試験に取り組んでいるところです。

明日の19時過ぎには自己採点のために 8期生の諸君が今日・明日の共通テストの問題を手に続々と当塾へ戻ってきますが,彼らと笑顔で再会できることを願ってやみません。

 

 

入試前になると,様々なところで「今年は○○の科目が難しくなるらしい」といった真偽不明の噂を耳にします。

 

藁にも縋りたい思いで必死に学んでいる受験生にとっては,こういった根拠のない噂は迷惑千万です。

私が受験生だった頃はこういった噂はすべて聞き流していましたが,繊細な受験生は真に受けてさぞ不安に駆られることでしょう。

 

さも問題を見たかのようなスタンスで,こういった噂を流す人々は自らの無責任さを恥じるべきです。

いわゆる “予言者” と同じで,当たれば「それ見たことか」と騒ぎ立てる一方,外れれば何もなかったかのようにだんまりを決め込む。

 

私にはそれが教育者のすることとは到底思えないので,私は中高生に対して難易度や出題単元・型式の予想は一切しないようにしています。

 

二十歳を祝う会 (新成人の式典)

 

本日,各務原市の二十歳を祝う会 (新成人の式典) があり,当塾 6期生の諸君が晴れ姿を見せに来塾してくれました。

 

昨年・一昨年とは異なり,行動制限がない中で式典を行なえたことは非常に良かったと思います。

さらに,今年は例年以上に天候にも恵まれ,旧交を温めつつ二十歳の門出を祝う日としてはこの上ない好条件が揃いました。

 

 

まず,以前のブログでも紹介した上智大で学んでいる卒塾生。

 

今日は共に学んでいたメンバーの晴れ姿を見るため,予定があるところ Mirai へ駆けつけてくれました。

スケジュールがうまく合わなかったために彼女の振袖姿は拝めずじまいでしたが,写真で見せてもらったところ非常に似合っていたので見てみたかったです。

 

なお,彼女には今後の方向性に関して数点アドバイスをしたので,また次に帰省して顔を出してくれた際に話を聞けたらと考えています。

 

  

 

続いて,神戸市外大,岐阜大,南山大で学んでいる卒塾生 3名。

 

3名とも当塾で学んでいた当時から本当にコツコツと努力できる子たちで,現在もそれぞれ将来の夢の実現に向けて歩みを進めていると聞いて安心しました。

今日はゆっくりと話す時間もありませんでしたから,また改めて食事でもしながら話を聞きたいと思います。

 

 

最後は,中学部高校部と当塾で学び,大学へ進学してからは当塾の学生講師として力を貸してくれている 2名。

 

日頃から明るく溌溂と振る舞い,塾生たちのために頑張ってくれている,そして成長しようと努力してくれていることが非常に嬉しいです。

献身的な協力,いつも本当にありがとう。

 

語彙の習得

 

以前のブログでも申し上げたように,塾長である私の指導科目は英語科です (たまに日本史の代講や理系科目の質問受付で登場しますが (笑) )。

 

英語科の学習において欠かせないものは,何と言っても語彙の習得です。

当塾では小学部から基本語彙の書き取りを徹底させ,中学部では中2生の 9月から中3生の12月まで単語テストを繰り返し,高校部では高2生の12月までに5,000語を到達点として指導しています。

 

難関大の一部や語学に強みのある大学を志望する塾生には5,000語のもう一段上にも取り組ませるものの,5,000語がきちんと身についていれば基本的にはほとんどの大学入試に対応可能です。

 

 

なお,当塾には海外大へ挑戦する塾生も在籍しているため TOEFL iBT の指導も行なっておりますが,やはりこちらも語彙の習得が欠かせません。

私は TOEFL iBT で 6割から 7割の得点を獲得するには少なくとも10,000語が必要だと考えており,塾生には英語で様々なテーマの学術書を読んだり講義を聞いて習得するよう指導しています。

 

10,000語というと大学入試で求められる単語数のおよそ 2倍の数にあたりますから,一般的な高3生にこれを求めるのは非常に酷と言えます。

しかし,TOEFL iBT は英検や TOEIC のように付け焼刃のテクニックで得点できる易しいものではありませんから,海外大を志望するのであれば膨大な数の語彙と向き合わなければならないのです。

 

共通テストを含む大学入試にしても,TOEFL iBT にしても,突き詰めるには語彙の学習は不可欠だということです。

 

教え子との再会 Vol. 031

 

年末年始は多くの教え子たちが Mirai へ来てくれたのですが,今回のブログは特に印象的だった 2名を紹介します。

 

まず 1人目は名古屋大に通う卒塾生 (当塾 5期生) で,今回は近況報告と後輩たちの激励を兼ねて年末に Mirai へ来てくれました。

私が彼と顔を合わせるのは新成人の式典の日に来てくれて以来で,当塾で学んでいた当時と変わらない元気な姿を見せてくれて非常に嬉しくなりました。

 

今回,大学での学びや今後の方向性に関しても多く話を聞かせてくれましたから,これからも彼の成長と活躍に期待したいと思います。

 

 

先に紹介した 5期生と,中3生 (当塾11期生) が 1年以上ぶりの再会で談笑していました。

 

家が近所でもなければ親族でもない,6学年も離れたこの 2名がなぜこのような間柄なのかと言うと,彼らは 3年前まで “自習室仲間” として毎日のように顔を合わせていたからです。

中3生の彼は小学生だった当時も当塾の自習室へ足繁く通い,当時は高校生だった彼を含む多くの塾生たちに声をかけてもらったり,可愛がってもらっている姿を私たちは幾度となく見てきました。

 

当塾にはこういった “縦のつながり” や “学年を超えた絆” が随所で見られます。

自習室内では上級生が背中で語りかけ,自習室を出れば彼らは良きお兄さん,お姉さんとして下級生たちと関わり,相乗効果で双方の成長が期待できるものです。

 

模範的な存在となる塾生が多く在籍しているからこそ実現できるものと自負しておりますし,これも私が提唱する『知の継承』の取り組みの一環と位置付けています。

 

 

続いて 2人目は駒澤大で学ぶ卒塾生 (当塾 7期生) で,年始に手土産を持って Mirai へ来てくれました。

 

彼女が当塾で学んでいた頃を振り返ると,こちらで取り組むよう指示したものは徹底してやり切ってくれる塾生で,いつも礼儀正しく,きちんと相手の目を見て話すことのできる塾生でした。

顔を合わせたのは久しぶりでしたが,大学での学びと東京での暮らしを楽しそうに話す姿を見て,当時から良い意味で何も変わっていないことが非常に嬉しかったです。

 

また帰省した際は,元気な姿を見せてくださいね。

 

新年を迎えました

 

年が明け,2023年となりました。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

年末は教え子たちを含め多くの来客があったことと,年始は実家で両親と妹夫婦,そして妻の実家で義父母と義弟夫婦と顔を合わせ,改めて人と人とのつながりの大切さを実感した次第です。

それにしても妹夫婦のところの小5生の甥っ子と年中の姪っ子,義弟夫婦のところの生まれたばかりの姪っ子,みんな可愛かった!

 

私は塾で指導するようになって今春で27年目となりますが,これまでの教え子たちがいたからこそ塾人としての今の私がいるわけですし,私を大学卒業まで育ててくれた両親にも感謝しています。

今回のブログは年末年始に Mirai へ来てくれた教え子たちで,共に成長してきたと言っても過言ではない,私にとっての大切な人たちを順に紹介します。

 

 

まず 1人目は昨年 3月まで社員として Mirai に力を貸してくれていた教え子で,現在は結婚を機に関東で暮らしている教え子です。

写真は塾生たちに差し入れのお菓子を配っている時のもので,高3生・中3生の一人ひとりに声をかけながら激励してくれました。

 

彼女は生徒として 6年 (中1生から高3生まで),学生講師および社員として12年,合計すると18年間ほぼ毎日のように顔を合わせてきました。

退職する際は寂しさもありましたが,家族と言っても過言ではない間柄で共に成長できたことに感謝したいですし,今後も彼女が成長し続けてくれることを心から願っています。

 

今回,彼女は旦那さんを連れて Mirai へ来てくれました。

私とは初対面でしたが,その温厚な話しぶりから人柄の良さが犇々と伝わってきて嬉しくなりました。

 

 

続いて 2人目は以前のブログでも紹介した結婚式に呼んでくれた教え子で,現在は大手電子部品メーカーの研究開発職として活躍している教え子です。

今回は奥さんと生まれて間もない娘さんを連れて Mirai へ来てくれました。

 

彼は生徒として 8年 (小5生から高3生),アルバイト講師として 6年 (大学入学から院卒),合計すると14年にわたって彼の成長を間近で見てきましたが,当時から非常に模範的な存在でした。

社会人になって間もなく 4年が経つ今も,私とゴルフや食事を共にした際やメール等できちんと近況報告をしてくれる可愛い教え子です。

 

歳の離れた私とこのような間柄でいられるのも彼が素晴らしい人間性を備えているからであり,ご両親も本当に素晴らしい方々ですから,彼のような人が育つのは必然と言えます。

彼とは共通の趣味であるゴルフを通じ,今後も長い付き合いをしていきたいと考えています。

 

 

続いて 3人目は以前のブログでも紹介した教え子 (写真右) で,現在は CM でもよく目にする人材サービス最大手の企業で活躍している教え子です。

 

左に写っているのは名大の農学部に在籍する当塾のアルバイト講師で,ここは年齢は離れているものの幼い頃からの知り合いで仲良しです。

私は彼女らが小学生だった頃から指導してきたこともあって,改めて 2人とも大きくなったなあと感慨一入です。

 

彼女とは生徒として 8年 (小5生から高3生),アルバイト講師として 4年 (大学入学から卒業まで),合計すると12年にわたって関わってきましたが,彼女は塾生だった頃から日々成長の連続でした。

昨年11月に食事へ行って近況報告を受けた際も,社会人になって間もなく 2年を迎える状況でまた一段成長したと感じました。

 

また,彼女には Mirai でアルバイト講師をしてくれていた頃にも周囲への感謝の心を持つよう繰り返し伝えていたのですが,彼女の言葉の端々から今もそれが感じられて非常に嬉しく思いました。

これからも成長を続け,多くの人から必要とされる存在になってほしいと心から願っています。

 

2023年1月4日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : ito

教え子との再会 Vol. 030

 

岐阜大学の医学部医学科に通う卒塾生 (当塾 7期生) が,近況報告と後輩たちの激励を兼ねて Mirai へ来てくれました。

 

以前のブログでもお伝えしたように,私が彼女と知り合ったのはもう10年以上前のことですから,医師になるという将来の夢に向かって着実に歩みを進めてくれていることが非常に嬉しいです。

近況報告からも,彼女が確実に成長していることが伝わってきて嬉しくなりました。

 

 

彼女は中3生から高3生の塾生たち一人ひとりに声を掛けながらお菓子を手渡してくれたのですが,医学科を志望している塾生諸君は特に気合いが入ったようでした。

彼ら,彼女らも,一般入試と比して入りやすいという理由で安易に地域枠という選択をすることなく,彼女のように一般入試で第一志望先に現役合格を勝ち取れるよう頑張ってほしいと思います。

 

共通テストまであと30日

 

本日で共通テストまで残り30日となりました。

 

岐阜高は先週 (12月 8日・9日) ,今週 (12月12日・13日) と駿台や代ゼミ等の大手予備校が作成している共通テスト型の実戦パックに本番さながらの形で取り組んだと塾生たちから聞きました。

学校でそのような取り組みがあったという話を聞くと,いよいよだなあという思いがこみ上げてきます。

 

共通テストの 1ヶ月前に学校でそういった実戦的な場があることも素晴らしいと思いますが,何より 2日足らずで個人成績表を作成し,それが生徒の手に渡っていることが素晴らしいと思いました。

岐阜高の先生方の仕事の早さに頭が下がる思いですし,生徒たちが大切にされていることも十分に伝わってきました。

 

 

本日提出があった 3名の成績表を見ると,3名とも合計点が岐阜高内で上位10%以内に入っており,彼らの高1生の頃の進研模試結果 ( 3科計の校内順位が252位など) を鑑みると大躍進と言えます。

先日のブログでもお伝えしたように,高校入学時点での序列や高1生・高2生の頃の順位は何の意味もなさないことが今回の数字からもよくわかります。

 

ただ,成績表を見る限り欠席等で30名近い未受験者がいるようですから,普段なら上位に入る層の一定数が何らかの理由で回避した影響で彼らがこの順位になっている可能性も否定できません。

とは言え,彼らが本番に向けて結果が上向いてきているのは間違いありません。

 

彼らをはじめとする当塾 8期生のメンバーを含め,全国の受験生諸君が本番で全力を出し切り,悔いの残らない結果を出してくれることを祈るばかりです。

 

長い目で見た学力向上

 

この写真は先日返却されたばかりの11月実施分の高2生 (当塾 9期生) の進研模試成績帳票で,入学からの 1年半で徐々に成績が向上していることが見て取れます。

 

この塾生の高校入学から 3ヶ月あまりが経過した高1生の 7月は,国数英総合の全国偏差値が66.9,同じく国数英総合の岐阜高での順位が221位/361名という結果でした。

しかし,高校に入学して 1年半が経つ高2生の11月には国数英総合の岐阜高での順位が 64位/353名,5科総合では 26位/353名 (全国偏差値は75.3) で入学時と比較して大きく躍進しています。

 

当塾はこのように徐々に成績が上がっていくというケースが多く,高校入学からコツコツと取り組んだ結果として,気付けば校内で上位に到達していたということが往々にして起こります。

 

 

こちらは高3生 (当塾 8期生) の,上記と同時期にあたる高2生11月実施分の進研模試成績帳票で,先に紹介した高2生と同様に入学から 1年半かけて右肩上がりを実現しています。

 

高校入学から 3ヶ月あまりの高1生の 7月は,国数英総合の岐阜高での順位が168位/360名という結果でしたが,高校に入学して 1年半が経つ高2生の11月には 18位/355名まで向上しています。

5科総合では岐阜高での順位が 15位/355名 (全国偏差値は79.2) でしたから,校内はもちろん全国で見てもかなり上位となる結果です。

 

この時点から 1年が経過した今,該当の塾生はこれと同程度またはそれ以上の成績を残してくれており,年明けの大学受験本番も非常に楽しみになってきました。

 

 

こちらは当塾 5期生 (岐阜高) の進研模試成績帳票で,高1生の 7月は国数英総合が校内で 51位/362名 だった順位が,高2生の 1月には 3位/360名 (全国偏差値は84.7) と大きく躍進しています。

 

なお,5科総合では岐阜高での順位が 2位/360名 (全国偏差値は85.3) で,全国順位は 26位/275,976名という非常に素晴らしい結果でした。

入学した当初は目立つ成績ではなかったものの,彼は高3生の 1年間も上記と近しい成績を残し続け,志望校に首席で合格を勝ち取りました。

 

 

入学した当初は特段上位ということはなく普通の成績だったにもかかわらず,なぜ当塾のような 1学年10名程度の小さな塾でこのような成績向上が幾例も見られるのでしょうか。

 

私は,当塾の生徒たちがスロースターターということではなく,当塾が “進研模試のための準備” に取り組ませていないことが大きいのではないかと考えています。

当塾は高3生に上がる頃には地歴・公民以外の全科目を学び卒えるカリキュラム・ペースで指導を行なっているため,例えば授業内で進研模試の対策を行なうことは一切ありません。

 

学年が上がり,回数を経るごとに真の実力が問われるようになっていく試験において,過去問や予想問題を用いて小手先の準備を繰り返したところで “長い目で見た成績向上” はあり得ないのです。

結局のところ,付け焼刃の対策が通用するのは序盤だけに過ぎないということが,当塾の生徒たちの右肩上がりの成績数値を見れば一目瞭然です。

 

こういった成績向上を目の当たりにするたび,1回 1回のテストにやれ過去問だやれ予想問題だと対策に時間をかけることが本当に無駄なことだと言わざるを得ません。

当塾の合格実績を含め,上記で紹介した塾生たちの結果を併せてご覧いただければ,短期的な結果を追い求めることがいかに無力なものであるかをご理解いただけると思います。

 

 

以前のブログでも申し上げたことがありますが,高1生・高2生が受験する進研模試は当然ながら同学年で競い合うのみで,さらには一部の中高一貫校で進研模試を受けない高校も一定数存在します。

つまり,進研模試は同学年も全員が受験していないばかりか,現場で確実に対峙することになる過年度生 (浪人生) もいない環境下で実施される “規模が大きめの一斉テスト” に過ぎないのです。

 

難関大を志望しているのであれば,そのような限られた競争相手しかいない環境で高得点・高順位を取ったからと喜んでいるようでは先が思いやられます。

ですから,私は塾生たちに高2生の終わりまでの模試の結果はさほど重要ではなく,高3生になってから受験する模試,例えば全統模試で結果を残せるよう頑張ればいいと話しています。

 

真のポジショニングが判明する高3生に上がるまでの間は,大学受験に打ち勝つための力を蓄える期間と私たちは捉えています。

そこまでの途中経過にこだわっても意味がありませんし,そんな暇があるなら大学受験に向けてコツコツと取り組んだほうが有意義だというのが私たちの考えです。

 

 

先述した通り,高1生・高2生の頃の順位なんて簡単に入れ替わってしまうものですし,例えば高1生の時点で〇〇高校で□□位だから△△大学に行けるなどという話はないのです。

ちなみに岐高の2022年春の東大・京大の現役合格者数は25名,ここに左記を除く国公立大医学部医学科の現役合格者数25名を合わせると計50名が最難関に現役合格を勝ち取った計算になります。

この50名全員が,3年間を通してずっと岐高で上位50位以内だったかと言われれば決してそんなことはないでしょうし,国公立大の医学部医学科も十把一絡げにしてはいけない状況もありますしね。

 

ただ,以前のブログでも紹介したように,国公立大の医学部医学科は一般入学と推薦入学ではかなりの学力差がありますし,推薦でも地域枠ともなると一般入学者との差は言わずもがなです。

さらには,岐阜から遠く離れた都道府県,中でも日本海側の雪深いところや四国にある人口の少ない県まで足を延ばすと,医学部医学科と言えども難易度に相当ばらつきがあります。

 

将来の夢や目標を持ち,長い目で見た学力向上を達成すること。

これまでのブログでもたびたび申し上げてきたことですが,これが私たちが目指す指導の方向性です。

 

将来設計指導《2022年12月度》

 

本日,小5生から中3生を対象に将来設計講座『みらい』を実施しました。

 

今年 5月に実施した将来設計講座 (大手 IT 企業の SE) に続き,今回は早稲田大学を卒業して現在は大手新聞社に勤務する記者を招いて講演を実施しました。

写真は中学生が受講している時の様子で,講演中は時折笑いも交えつつ,多くの塾生が真剣な表情で彼の話に耳を傾けていました。

 

 

本日実施した講演の骨子は以下の通りです。

 

・自己紹介

・学生時代を振り返って

・新聞記者を目指したきっかけ

・新聞記者の 1日

・メディアとは

・塾生たちへメッセージ

 

これまでの将来設計講座で講演してくれた各位の多くと同様,彼も私の古い教え子であり,彼は岐阜高校から早稲田大学の政治経済学部を経て現職に就いています。

講話において,私のもとで学んでいた当時,コツコツと継続して取り組むことで大きな結果につながったという子どもたちへの語りかけがあり,私の想いが届いていることも非常に嬉しかったです。

 

 

私が彼に指導をしていたのは,彼が中学校に入学して間もない頃から高校を卒業するまでの 6年間です。

 

彼は政治経済学部の卒業ですから文系ということなりますが,理系で大学受験準備を開始したものの,メディアへの夢を捨てきれずに途中でいわゆる “文転” する経験をしました。

私のもとで学んでいた頃も模範的な存在だったことと,幼い頃からの “自身の考えを広く発信する” という夢を形にしたことから講演を依頼し,快諾してくれて今回の講演が実現した次第です。

 

 

SNS 等でさまざまな発信が気軽にできる時代だからこそ,彼は新聞社等の大手メディアが果たすべき役割は非常に重要であり,今後も不可欠なものであると説いていました。

併せて,彼はメディアリテラシーに関しても子どもたちに語りかけてくれていましたから,彼の講話を通じて私も改めてその重要性を再認識できました。

 

当塾の将来設計指導を通じて子どもたち自身が将来を真剣に考え,彼らには日本や世界に貢献できる人材になってもらいたいと願っています。

 

共通テストまであと40日あまり

 

大学入学共通テストまであと40日あまりとなり,今年度の高3生 (当塾 8期生) 諸君の緊張感も日に日に高まってきています。

 

岐阜高が今週末に『全統プレ共通テスト』を受験するのを最後に,長かった秋の模試シリーズがようやく終了となります。

昨日から紙の帳票にて10月実施の第3回『全統共通テスト模試』結果返却が始まっており,本番に向けて自信を深めた生徒もいれば,改めて自身の課題に気づくことができたという生徒もいました。

 

来年 1月14日(土)・15日(日) の共通テスト本番に向け,共にしっかりと準備していこうと思います。

 

 

写真は中学部から当塾で学んでいる生徒 (岐阜高) の第3回『全統共通テスト模試』の成績帳票で,前回の結果と同様,志望校合格に向けて着々と歩みを進めてくれていることがよく伝わってきます。

当塾 7期生の岐阜大学医学部医学科に合格した卒塾生を含め,当塾に在籍する医学部医学科志望の生徒たちは,安易に地域枠へ傾注することなく頑張ってくれていることが私には嬉しいです。

 

彼を含め,当塾 8期生の諸君は多くがここまで非常に頑張ってきたこともあり,彼らが開塾以来 “歴代最高の結果” を残してくれると確信してやみません。

ただ,県内に複数の教場を構える大手塾・予備校であれば,より好成績を収めている生徒さんが何百人と在籍しているでしょうから,それらに少しでも追いつけるよう頑張っていこうと思います。

 

 

以前のブログでも申し上げたことがありますが,私は医師を志す塾生たちに対し,地域枠ではなく一般枠での合格を目指すよう繰り返し伝えています。

 

もちろん,地域枠が掲げる崇高な理念に賛同したうえで医師を目指すのなら話は別ですが,地域枠なら入りやすいからという理由であれば,医師としての資質に疑問符を付けざるを得ません。

地域枠の理念に反する受験生を排除するためにも,私は一般枠と地域枠とで医師免許を分けることと,悪質な “離脱” の場合は医師免許を剥奪してはどうかと考えています。