教え子との再会 Vol. 032

 

先日,古い教え子が久しぶりに元気な姿を見せてくれて,3時間ほど話し込みました。

 

彼女は中1生だった頃から高校卒業まで私が指導した教え子で,現在は岐阜県内の大規模病院 (民間) にて勤務する医師です。

当時から頑張り屋さんでしたし,非常に礼儀正しく,人間的にも素晴らしい模範的な存在でしたが,医師となった現在も当時と変わらない気配りや細かな所作が垣間見れて感心しました。

 

以前のブログでもお伝えしたように,教え子たちが立派になっていくのを目の当たりにできることがこの仕事の醍醐味ですし,社会へ出てからも会いに来てくれるのが本当にありがたいです。

当塾から昨春は 1名,今春は 2名が医学部医学科へ進みましたが,彼らにも将来は彼女のような素敵な医師になってほしいと心から願います。

 

校舎ごとの合格者数

 

毎年この時期になると各塾が高校や大学の合格者数をチラシ等で公開し,その数を誇示する光景が見られます。

 

例えば岐阜高に80名の合格者がいる全県展開の大手塾があるとして,その塾が岐阜学区内に20校舎を展開しているとすれば,1校舎あたりの合格者数は 4名ということになります。

1校舎あたり 4名だと当塾の合格者数より少ないわけですが,全県展開の塾だと大垣や関,美濃加茂といった学区外でも岐阜高の受験を勧めるケースもありますから,実際は 4名を下回る計算です。

 

実際にお子さまが通うのは 1つの校舎なのですから,保護者が知りたいのはお子さまが通っている校舎,または通うことになる校舎から何名の合格者がいるかということです。

ですから,いくつもの校舎を展開する大手塾は恣意的な合算ではなく,校舎ごとの合格者数を公表するべきではないかと思うのです。

 

大手塾が公表する合格者数は学区内 (岐阜県内) 全校舎の合計であったり,例えば各務原市内の 3校舎の合計であったりと基準がまちまちです。

1つの組織の中で,片や校舎ごと,近隣数校舎の合算,片や全塾といったように基準がバラバラだと,何か意味があるのではないかと勘繰ってしまいますからね。

 

大手塾は大手塾らしく,あらゆる面で堂々としていてほしいものです。

 

通知表《中学生》

 

中学生の後期 (学年) 通知表結果が揃いましたので,ブログにて紹介させていただきます。

 

当塾の中学部は 1学年の在籍数が10名程度の小所帯ではありますが,昨年のブログでも紹介した通り,多くの塾生が通知表においてもなかなかの結果を残してきます。

以下は,学年評定で 9科計42以上の結果を残した塾生たちです。

 

[ 1位] 9科計 45  ( 5科計 25)《蘇原中・中3生》 ※ 岐阜北高に合格

[ 2位] 9科計 44  ( 5科計 25)《稲羽中・中1生》

[ 3位] 9科計 43  ( 5科計 25)《蘇原中・中3生》 ※ 岐阜高に合格

[ 3位] 9科計 43  ( 5科計 25)《蘇原中・中3生》 ※ 岐阜高に合格

[ 3位] 9科計 43  ( 5科計 25)《蘇原中・中3生》 ※ 岐阜高に合格

[ 3位] 9科計 43  ( 5科計 23)《中央中・中2生》

[ 7位] 9科計 42  ( 5科計 25)《桜丘中・中2生》

 

上記からも一目瞭然ですが,岐阜高や岐阜北高に合格するには通知表の 9科計で40超というのは一つの目安になると思います。

ただ,3ヶ年の 9科計の平均が36に満たなかったものの岐阜高の合格を勝ち取ってくる塾生もいましたので,9科計で40超という結果は “望ましい数値” に過ぎないのかもしれません。

 

これまでのブログでも何度かお伝えしたように,当塾は開塾からの公立高最多合格先が岐阜高 (次が岐阜北高) であり,今春の入試結果も例年に倣う形で落ち着きました。

当塾は市中に溢れる高校受験対策指導が主体の塾とは一線を画しておりますが,大学受験やその先を見据えて学んでいる中学生が多いからこそこのような結果となっているのだと思います。

 

当塾はこれからも『高校合格はゴールではなく,夢への通過点』と位置付け,子どもたちの成長をサポートしていきたいと思います。

 

成長し続ける卒塾生

 

卒業シーズンを迎え,小中学校や高校だけでなく各地の大学でも卒業式が挙行されています。

 

昨年のブログでも紹介したように,毎年この時期には教え子たちから卒業報告のメールをもらうことが多いのですが,本日も当塾 4期生で東大へ進んだ卒塾生からも卒業報告のメールがありました。

私たちが彼女の指導をし始めた頃はまだ小3生で 9歳でしたから,22歳になった今はもう13年以上の月日が流れたことになります。

 

東大へ進学してからは彼女とは年に 1,2回しか顔を合わせませんが,会うたびに成長していることが伝わってきますし,将来の夢に向かって着実に歩みを進めてくれていることが何より嬉しいです。

 

 

彼女からのメールは 4年間の学びの総括に加えて感謝の言葉も多く見られ,また一歩成長したことを感じさせてくれる内容で胸が熱くなりました。

 

また,日本航空宇宙学会学生賞という立派な賞をいただいたと報告がありました。

入学時から熱心に勉学に励んでいることは彼女から聞いていましたし,その頑張りを評価してもらっての受賞ですから彼女にとっても非常に感慨深かったことでしょう。

 

 

以下は彼女からのメールで非常に印象深かった箇所で,そのまま引用する形で紹介させていただきます。

 

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この四年間,自分のやりたかった勉強をとことんやりぬくことができ,とても楽しく充実した時間を過ごすことが出来ました。改めてこの大学に入学することができて良かったと感じています。

東京大学に入学してここまで成長することが出来たのは,伊藤先生をはじめみらいの先生方が,受験勉強のその先にある学びへの興味関心を引き出してくださったからです。

塾で学んだ時間はとても楽しく,その姿勢のままで大学生活を送ることが出来ました。(中略) 4月からはそのまま院に進むので,引き続き楽しむ姿勢を忘れずに研究に励んでいきたいと思います。

 

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私は塾生たちに,学習はそれぞれの夢や希望を具現化するために必要なものであり,学習する際は “楽しむ (愉しむ) 姿勢” でもって臨んでほしいと日頃から話しています。

 

彼女からのメールを読む限り,当時から私が彼女にも話していたことがきちんと伝わっていて,大学生になってもそれを実践してくれているということが本当に嬉しいです。

現在,当塾で学んでいる塾生諸君や大学へ進学した卒塾生諸君も,彼女のように “楽しむ (愉しむ) 姿勢” で学び続け,成長してほしいと心から願っています。

 

大学の合格も通過点

 

受験に挑む中高生や大学生にとって,どこに合格できたかは入学前や入学して間もない頃は重要な事柄でしょう。

 

『開塾にあたり』でも触れているように,私が最も重要視しているのは卒業後にどうなったかですから,子どもたちには大学の合格をゴールと捉えさせないように日頃から注意を払っています。

高校の合格が小さな通過点に過ぎないことは繰り返し述べてきましたが,入学した先で頑張るという観点からすれば,大学の合格も高校の合格とさほど位置づけは変わらないと私は考えています。

 

そういう経緯もあって,当塾は “ただ合格すればよい” という考えに対し,過去のブログにおいてもたびたび疑問を呈してきました。

本人の強い意志で選んだ道であれば何ら問題ありませんが,それが本人の意思を超えた “周囲” によって促されたものである場合,問題は非常に深刻ではないかと思うのです。

 

高校入試結果《2023年春》

 

本日 9時に岐阜県公立高の合格発表があり,今年度の中3生 (当塾11期生) の高校入試結果が出揃いました。

 

11期生は小学部から当塾で学んでいる生徒の数が開塾以来歴代最多で,それぞれ岐阜高に 5名,岐阜北高に 2名など岐阜県内の公立高を受験した13名のうち11名が合格を勝ち取りました。

2名は不合格となりましたが,以前のブログでも紹介したように,今回の悔しさを忘れずに大学受験で結果を残せるよう頑張ってほしいと思います。

 

[岐阜県内の公立高へ進学] 11名 ※ 平均通塾年数は 4年 7ヶ月

岐阜高 普通科 (蘇原中) [併願合格校 鶯谷高 (英進Ⅲ類) ]

岐阜高 普通科 (蘇原中) [併願合格校 滝高・岐阜東高 (蛍雪) ]

岐阜高 普通科 (蘇原中) [併願合格校 岐阜東高 (蛍雪) ]

岐阜高 普通科 (中央中) [併願合格校 岐阜東高 (蛍雪) ]

岐阜高 普通科 (蘇原中) [併願合格校 岐阜東高 (蛍雪) ]

岐阜北高 普通科 (蘇原中) [併願合格校 岐阜東高 (蛍雪) ]

岐阜北高 普通科 (蘇原中) [併願合格校 岐阜東高 (蛍雪) ]

加納高 普通科 (那加中) [併願合格校 岐阜東高 (蛍雪) ]

岐山高 普通科 (稲羽中) [併願合格校 岐阜東高 (蛍雪) ]

長良高 普通科 (中央中) [併願合格校 岐阜東高 (蛍雪) ]

長良高 普通科 (中央中) [併願合格校 美濃加茂高 (蛍雪) ]

 

昨年度は鵜沼中の塾生たちが学年を牽引していましたが,今年度は蘇原中の塾生たちの頑張りが光りました。

また,上記の合格者の大半が当塾の高校部で継続して学ぶことが決まっており,3月29日(水) から本格始動する新高1生の授業に向けて着々と準備を進めてくれています。

 

先日のブログでもお伝えしたように,当塾は高校受験対策指導をメインに行なう塾ではありませんから,高校の合格をゴールとすることなく 3年後に向けてまた頑張ってもらおうと思います。

 

高1生 (当塾10期生) も頑張っています!

 

先日,高1生 (当塾10期生) の諸君が挑んだ英検の結果が返却され,二次試験 (面接) へ進んだ塾生は全員合格となりました。

 

昨年10月実施分の結果と合わせると,これで10期生の半数以上が英検 2級に合格したことになります。

なお,10期生は難関大を志望している塾生が非常に多いことからも,彼らには高2生の 1年間で準1級に挑んでもらおうと考えています。

 

 

以前のブログでもお伝えしたように,当塾は英検を急いで取らせることはせず,中3生で 3級と準2級,高1生で 2級,高2生で準1級を “目指すべきペース” として伝えています。

 

各級に該当する英語力が担保されていることを証明する意味でも,一次試験の得点率は 3級までは 9割以上,2級と準2級は 8割以上で合格することが望ましいでしょう。

そのため,基本的に各級で問われる文法事項の指導を修了してから英検に臨んでもらうスタンスを取っており,語彙に関しても毎週の単語テストとプラス課題で塾生たちに準備してもらっています。

 

将来を見据え,“焦らずじっくりと” が当塾の基本姿勢です。

 

名古屋市立大学の医学部医学科に 2名が現役合格!

 

当塾に在籍する高3生 (岐阜高) が名古屋市立大学の医学部医学科に一般入試 (前期日程) で合格を勝ち取り,先日の推薦入試に続いて 8期生で 2人目の国公立大医学部医学科の合格となりました。

 

彼は高2生 7月の進研模試で 3科全国偏差値 80.7,同じく高2生 2月の駿台模試で 3科全国偏差値 72.9 と結果を重ね,高3生になって以降も本当に頑張っているなと感心する場面が多々ありました。

私の担当科目である英語科に関して言うと,彼が私に寄せる和訳や英作文が夏以降は回を重ねるごとに上達し,洗練されていく様が添削の度に見て取れ,大きな成長と手応えを感じる日々でした。

 

併せて,彼がこうして無事に医学部医学科の現役合格を勝ち取ることができたのは,彼の頑張りはもちろんのこと,ご家庭の温かな支えがあったからに他なりません。

彼のご家庭とはもう 5年を超えるお付き合いをさせていただいておりますが,彼のお父様,お母様ともに本当に素敵な方で,彼のような真っすぐな子が育つのも頷けます。

 

 

当塾には昨年度は 1名,今年度は 2名の医学部医学科志望の塾生がおり,結果的に 3名全員が自宅から通学圏内の国公立大医学部医学科に現役合格を勝ち取りました。

昨春の 1名は岐大 (一般入試),今春の 2名は名市大 (推薦入試と一般入試) に計 3名が国公立大の医学部医学科に現役合格ですから,合格率は 100% ということになります。

 

また,以前のブログでも紹介したように,3名全員が地域枠ではなく一般枠での合格というところも大きなポイントです。

 

 

先日のブログでも申し上げたように,通学圏内には名大・名市大・岐大と 3つの医学部医学科がありますから,ますはこれら 3校の一般入試を乗り越えられる努力をするところから始まります。

名市大の医学部医学科の岐阜県の高校出身者による合格者数は昨年が 1名 (浪人生),一昨年にいたっては合格者さえいない中,当塾から 2名の現役合格者を出せたことを非常に誇らしく思います。

 

今後も当塾から彼らに続く医学部医学科の合格者が出てきますが,安易に地域枠という選択をすることなく,彼らと同様に一般枠で合格を勝ち取れる努力をしてほしいと考えています。

 

学年末テスト《中学生》

 

当塾に在籍する中2生 (当塾12期生) の 2名が,学年末テストで素晴らしい結果を残してくれたのでブログにて紹介します。

 

473点《桜丘中・中2生 (通塾歴 1年11ヶ月) 》〔中1生前期中間から中2生学年末までの 8回の定期テストの平均は479.3点!〕

453点《中央中・中2生 (通塾歴 1年 5ヶ月) 》〔後期中間テストより31点アップ! (自己ベスト更新)

 

5科の合計が473点の塾生は安定感が素晴らしいのですが,今回は解答欄のミス等もあったとのことで480点を切る結果に終わってしまったことを悔やんでいました。

次回 (中3生の前期中間テスト) こそは,この塾生が 1年前に獲得した自己ベストである491点を超えてほしいと思っています。

 

もう 1名は,入塾時は 5科で320点 (中1生の前期期末) だった合計点が入塾後は388点,402点,422点と段階的に向上させ,今回はついに目標としてきた450点を超えて 5科で453点を取りました。

過去問や予想問題に縋らなくとも,学習習慣を確立すれば結果は自ずとついてくると証明してくれたことを嬉しく思うと同時に,ふと名大に現役合格した 5期生のことを思い出しました。

 

週 3日の授業に加え,週 2日の自習で積み上げた “確たる学力” は,やはり力強いなあと改めて思いました。

 

 

中学生が通う普通の塾であれは,定期テスト前は過去問や予想問題でひたすら対策し,お子さま方が高得点を取れるサポートをすることが一般的だと思います。

しかし,これまでのブログでもたびたびお伝えしている通り,当塾はそういった指導は行なわず,指定されたテスト範囲を徹底して理解するのを促すにとどめています。

 

中学部でそのように指導してきた塾生たちが高校へ進学し,大学受験で次々と大きな成果を上げてくるのを見ると,“与え続ける” ことが必ずしも成功につながるわけではないことが明白です。

 

岐阜県内各学区トップ高の競争倍率《2023年》

 

先日のブログでもお伝えしたように,中3生 (当塾11期生) の諸君は来週金曜日の入試本番に向けて最後の追い込みの時期となり,日に日に緊張感が高まってきています。

 

本日,変更期間を経て出願が締め切られ,各高校の競争倍率が出揃いました。

当塾は高校受験対策指導をメインで行なう塾ではありませんが,公立高入試は中3生にとって大きな舞台ですから,合格に向けてできる限りのサポートをしたいと思います。

 

岐阜県内の各学区におけるトップ高の競争倍率は以下の通りです。

 

[岐阜高 (岐阜学区) ]

出願 386名/定員 360名 (1.07倍) ※ 昨年度の競争倍率は1.18倍

[大垣北高 (西濃学区) ]

出願 328名/定員 320名 (1.03倍) ※ 昨年度の競争倍率は1.14倍

[多治見北高 (東濃学区) ]

出願 265名/定員 280名 (0.95倍) ※ 昨年度の競争倍率は1.09倍

[関高 (美濃学区) ]

出願 278名/定員 280名 (0.99倍) ※ 昨年度の競争倍率は1.05倍

[可児高 (加茂学区) ]

出願 232名/定員 240名 (0.97倍) ※ 昨年度の競争倍率は0.78倍

[斐太高 (飛騨学区) ]

出願 231名/定員 240名 (0.96倍) ※ 昨年度の競争倍率は0.96倍

 

ご覧の通り,多治見北高・関高・可児高・斐太高の 4高が定員割れを起こしており,岐阜高と大垣北高は定員割れとはならなかったものの非常に低倍率となりました。

 

当塾には愛知県の公立高を受験する塾生もおりますが,入試システムが岐阜県とは異なるとはいえ,当塾の塾生が受験する高校を含む上位高にこのような倍率になっているところは見当たりません。

私の個人的な意見ではあるものの,3年後を見据えると学区のトップ高は最低でも1.25倍くらいの競争倍率 ( 5名に 1名が不合格) であってほしいと思います。

 

以前のブログでもお伝えしたように,可児高はもう何年も連続して定員割れ,多治見北高や関高も定員割れは今年に限った話ではないとなると,大幅な定員削減や統合も検討すべき段階と言えます。

 

 

高校合格はゴールではなく,小さな小さな通過点に過ぎません。

特に学区トップ高への進学となるとそれが顕著ですから,先日のブログでも申し上げた通り,合格したことに浮かれることなく 3年後に向けて 1日も早く動き出す必要があるのです。

 

競争倍率が 1倍台前半に収まる高校入試とは異なり,大学入試は競争倍率が 2倍,3倍に達することが一般的です。

大学入試で私立中高一貫校生や過年度生と対峙することを考えると,公立高の入試であっても適度な競争を勝ち抜いて合格を掴み取ることは非常に重要なことだと考えます。