思うこと

 

以前のブログでも申し上げたように,当塾では高校生から全国規模の模試の結果は回収しておりますが,定期テストや課題テストの結果は回収しておりません。

 

基本的に当塾に在籍する高校生は一般入試で大学受験に挑みますから,いわゆる評定を確保するための指導を行なっておりません。

私自身が出題範囲の狭いテスト結果に価値を見出せないからというのもありますが,当塾では定期テストや課題テストの学習は生徒自身で行なうべきというスタンスでおります。

ですから,当塾ではそういったテストの直前期や前日であっても通常授業を行なうこともあります。

 

学校の日頃の授業をきちんと聞くとともに,日々復習するなどして前もってコツコツと学習を進めておき,疑問点がある場合は自習室の利用時や授業前後の時間帯で質問して解決する。

計画的に学習を進めておけばこれが可能になりますから,直前期や前日にバタバタするというのは計画性に問題があると言わざるを得ないというわけです。

 

そもそも高校生,特に進学校に通う高校生に定期テストや課題テストの対策に特化した指導が必要なのでしょうか。

高校生指導を中学生指導の延長線上に置き,高校生に対してそういった “お手軽なもの” を提供している塾や予備校が岐阜県内にもあると聞きます。

私たちが高校生だった頃には,進学校の生徒を対象にそんな指導をしている塾や予備校はなかったと記憶しております。

「時代が変わった」などという言葉で片付けてよい問題とは思えず,“甘やかし” もここまできてしまったかと悲観せざるを得ません。

 

何から何まで “お膳立て” を受けながら各種テストや入試を潜り抜けてきた学生に明るい未来があるとは思えませんし,これが大学生の学力低下の一因であると言っても過言ではないでしょう。

進学校に通う高校生には,将来を見据えて “お膳立て” に頼ることなく日々の学習を進め,考える力を養ってほしいと願っております。

 

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上述した通りで当塾では範囲の狭いテストの対策を行なっておりませんが,それでも当塾の高校生たちは定期テストや課題テストでなかなかの結果を残してきます。

 

写真は滝高の高1生の課題テスト結果帳票で,春休みに続いて夏休みの課題テストにおいても学年 1位 (科目ごとの順位は不明)。

特定の科目で 1位であっても,他と合算すると大きく順位を落とすようではいけません。

入試は複数科目で行なわれるわけですし,難関大になればなるほど科目数の負担は増えますしね。バランスが大切です。

 

繰り返しになりますが,当塾ではこの課題テストに向けて対策指導を行なっておりませんし,予想問題や過去問の類も一切与えておりません。

この生徒が当塾で受講してくれている科目 (英⋅数⋅国) は,どの科目も全くかけ離れたところを学んでいます。ですから,これは学習習慣が確立しているからこその結果なのです。

 

進研模試 《2016年 7月実施分》

 

7月に実施された進研模試の成績帳票の返却が始まっており,当塾に通う高校生たちから続々と結果が寄せられています。

 

現時点での主な結果を紹介すると,高1生のトップの 3科全国偏差値は85.1 (全国順位は632位/485,969名),続いて83.1 (同1,190位),77.3 (同4,942位) と続きました。

高3生は理系のトップが全国偏差値で80.6 (全国順位は280位/102,843名 ( 5教科 7科目理系)),同じく文系のトップが80.3 (全国順位は476位/193,483名 (国英歴文系)) となっています。

高2生はまだ結果が全然揃っていませんので今回は割愛します。

 

 

今回も各科や総合で全国偏差値が80を超える結果が飛び交いましたが,これらは当塾の生徒たちが何か特別なことに取り組んで “捻り出した” 結果ではありません。

当塾は学年・科目を問わず,とにかく基礎を大切にする指導を行なっておりますから,奇を衒った内容の指導であるとか,当て物のような予想問題をばら撒いたりということもしません。

ですから,各種模試の結果にしても,大学合格実績にしても,それらは生徒たちの頑張りの結果であり,学校や当塾の授業で学んだことを理解し,落とし込んだ結果に過ぎないのです。

 

 

これまでのブログでも申し上げている通り,当塾では模試の過去問や予想問題を配布したり,まして模試の対策講座などは一切行なっておりません。

当塾生たちの結果はそういった類のものには頼らずに出した “真の実力” による結果であり,そういった類のものに熱心に取り組んで “捻り出した” 結果とはわけが違います。

模試で満足のいく結果を残すために何らかの対策を講じるというのは『砂上の楼閣』につながりかねませんし,模試に照準を当てた学習などまさに『木を見て森を見ず』の状態です。

 

残念なことに,高校生を対象にそういった指導を行なう塾や予備校があります。

そういった指導を求めている高校生が多いから用意があるのだと思いますが,これは教育を商業ベースで捉えている表れと言えるでしょう。

 

百歩譲って中学生対象ならまだしも,模試で好成績を収めるために過去問や予想問題で “武装” させることにいったい何の意味があるのか,理解に苦しみます。

付け焼刃の対策を講じて “見せかけの” 結果を捻り出したところで,その結果や勢いが入試本番まで続くわけではありませんからね。

 

それと,高校生で学校内順位にこだわることも私には理解できません。

大学受験となればライバルは全国にいるわけですし,特定の高校で上位だからといって受験において合格が保証されていることはないのです。

模試でこの状態なのに,出題範囲が狭く偏りのある課題テストや定期テストの学校内順位なんて何の参考にもならないということは容易にお分かりいただけると思います。

 

 

定期テストに関しても同様のことが言えますが,過去問や予想問題,対策講座といった “お手軽なもの” の提供が子どもたちの学ぶ意欲を削ぎ,結果的には成長を阻害することにつながります。

先日も市中で「短期間で成績が上がる!」という謳い文句を見かけました。私は20年この仕事をやっておりますが,そんな方法論があるとは到底思えません。

目の前の各種テストの結果だけを追求する “お手軽なもの” の提供。果たしてこれは教育と呼べる代物なのか,甚だ疑問です。

 

労せずして得たものに大きな価値はない,また,基礎を疎かにして突き進むことほど恐ろしいことはない,ということに気付けるか気付けないか。

このことに気付けるのが受験後だとしたら,それは本当に気の毒なことです。

 

高3生 進研マーク模試 自己採点結果《2016年 6月実施分》

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本日,当塾の生徒たちが在籍する多くの高校で,主に高3生を対象とした『進研マーク模試』が実施されました。

 

高3生になってからは『全統マーク模試』に続く 2回目の模試でした。

『全統マーク模試』の受験から 1ヶ月が経過し,この間は前期中間テストも挟みましたが,前回の反省を活かして学習に取り組んできた生徒もおり,私としては実施を楽しみにしていました。

とは言っても,当塾では過去問や予想問題の類には取り組ませておりません。そんな “お膳立て” に取り組んで捻り出した結果は,所詮 “虚像” に過ぎませんからね。

 

本日は岐阜高・岐阜北高・加納高・岐山高・長良高・各務原西高・岐阜東高に在籍する,当塾の集団指導コース生15名から自己採点結果の聞き取りを行ないました。

今回結果を聞き取った15名の内訳は理系10名,文系 5名という構成で,各科および 5教科総合の 8割程度の獲得生を以下に掲載します。

 

《英語 (筆記) 》

187点 (岐阜高・文系),180点 (加納高・文系),178点 (岐阜高・理系),165点 (岐阜高・文系),158点 (岐山高・理系)

《英語 (リスニング) 》

42点 (岐阜高・文系),40点 (岐阜高・文系),40点 (加納高・文系),38点 (岐阜高・理系)

《数学 IA 》

95点 (岐阜高・理系),95点 (長良高・理系),94点 (加納高・文系),91点 (岐阜東高・文系),89点 (岐阜高・理系),

88点 (岐山高・理系),87点 (岐阜高・文系),81点 (岐山高・理系),80点 (長良高・理系),79点 (岐阜北高・理系)

《数学 IIB 》

88点 (岐阜高・理系),86点 (岐阜高・理系),84点 (岐阜高・文系),82点 (長良高・理系),78点 (岐阜東高・文系)

《国語》

178点 (岐阜高・理系),166点 (岐阜東高・文系)

《化学》

86点 (長良高・理系)

《物理》

84点 (長良高・理系)

《生物》

81点 (岐阜高・理系),78点 (岐山高・理系)

《化学基礎》

43点 (岐阜東高・文系),42点 (岐阜高・文系),42点 (加納高・文系)

《生物基礎》

44点 (岐阜東高・文系)

《日本史》

77点 (岐阜高・理系)

《地理》

77点 (岐山高・理系)

《倫理政経》

77点 (岐阜東高・文系)

《 5教科総合の得点率》

755点 [83.9%] (岐阜高・理系),721点 [80.1%] (岐阜東高・文系)

 

昨年度の 6月実施の『進研マーク模試』の数学 IA の平均点を見ると,全国 (受験者309,385名) は 45.5点,岐阜高は 64.7点,加納高は 63.0点などとなっています。

今年度の全国平均点はまだわかりませんが,当塾生の数学 IA の平均点は 81.9点でした。易しめの出題だったとはいえ,当塾の生徒たちは前回に続いて頑張ったほうだと言えます。

 

国公立大に本気で挑もうとするならば,文系・理系を問わず数学から逃れることはできません。

先日のブログおよび年末のブログでもお伝えしたように,当塾の生徒たちの結果はコツコツと頑張ってきた成果であり,長い時間をかけて熟成してきた学力でもって獲得した結果です。

ですから,過去問や予想問題といった “お膳立て” に縋って出した結果とは一線を画します。

 

今回の結果の総括として,理科や社会の各科目に課題があるということが改めて浮き彫りとなりました。

合計で 8割に到達できない生徒がまだまだ多くいますから,まずは夏に向けてしっかりと足元を固めていく必要があると考えております。

 

明日からは高3生に対しておよそ 2週に1回のペースで行なう『日曜講座』を開始し,理科・社会の各科の演習を本格化していきます。

もちろん『日曜講座』で扱うのは過去問や予想問題といった “お手軽なもの” ではなく,精選したオーソドックスな題材を用いて基礎を固めることを目的としたものです。

“突飛なもの” ばかり取り組んだところで得点が乱高下するのは目に見えていますし,本番で「下」となってしまっては元も子もありませんからね。

 

夏に向け,もちろん本番に向けても,彼らがしっかりと成果を残していけるようサポートしていく決意です。

 

高3生 全統マーク模試 自己採点《2016年 5月実施分・続編》

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当塾の高3生集団指導コースには長良高の生徒が 2名おります。

 

今年度,長良高は『全統マーク模試』を学校単位で受験したので,公開会場での実施日よりも後の本日の受験でした。

長良高の 2名 (いずれも理系) が本日に当塾で自己採点を行ない,まあまあの結果を残してくれましたから,先日のブログに引き続いて 8割程度の得点が取れているものを以下に掲載します。

 

《数学 IA 》

84点 (長良高・理系 A ),80点 (長良高・理系 B )

《数学 IIB 》

86点 (長良高・理系 A ),76点 (長良高・理系 B )

《物理》

87点 (長良高・理系 A )

《化学》

78点 (長良高・理系 A )

 

過去問や予想問題といった “お手軽なもの” に頼らなくともこの結果。中でも「理系 A 」の生徒は合計で 7割に到達しており,頑張ってきた成果が得点に表れています。

岐阜高に通っている生徒であっても,おそらく彼の得点率に及ばない生徒が多くいることでしょう。

高校入学から 2年が経ち,入学時点の “序列” は完全に崩れ去っていると言えますし,在籍する長良高では上位に来るでしょうが,正直なところ私も彼らもそこにはあまり興味がありません。

 

彼ら (長良高の 2名) が努力してきたことは私がよく知っていますし,これは過去問や予想問題などに集中的に取り組んで得た “薄っぺらい結果” ではありません。

ただ,両者とも文系科目は 6割から 7割弱とまだまだですが,コツコツと努力を重ねていますから,次回以降の『全統マーク模試』では結果を出してくれることと思います。

 

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確たる目標を持ち,同じ集団指導コースで学ぶ岐阜高や岐阜北高の生徒に負けじと頑張ってきたからこそ,上位高に通う生徒たちに引けを取らない結果が出ているのです。

まだ全員の自己採点結果を聞き取っていませんが,すでに数学 IA は在籍生の過半数が 8割以上を獲得しています。

高校別に指導していれば,おそらく上記のような結果にはならなかったはずです。当塾の定める基準をクリアした生徒たちが切磋琢磨し合い,高め合っているからこその結果と言えます。

 

以前のブログでも申し上げましたが,センター試験を経ない方式の推薦入試での合格・入学は,大学進学後のことを本気で考えるならば「ない」というのが当塾の考えです。

彼らには安易な推薦入試ではなく,一般入試で志望校合格を勝ち取らせます。

 

順調に仕上がりつつある新高3生

 

当塾の高校部に在籍する当塾の高2生たち。

いよいよこの春から高3生になる彼らは,来るべき大学入試に向けて余念がありません。

 

本日の英語の授業で,彼らに当塾の教員が持っていた2012年度第1回の全統マーク模試の英語科 (筆記) を解いてもらいました。

もちろん80分を計っての実施で,彼らにとっては先日の『中3生から高2生がセンター試験に挑む!』の際や 2月に受験した進研マーク模試も含めると,同形式での実施はおよそ10回目でした。

 

成績表から当時の平均点を調べてみると,全国平均は110.3点 (現役生は104.8点,過年度生は142.0点) ということでした。

本日実施した当塾生の平均点は143.1点でしたから,ある程度,当塾の新高3生たちは順調に仕上がりつつあることがこの数字からも見て取れます。

以前のブログでも紹介したことがありますが,彼らは他教科もなかなか仕上がっています。

10ヶ月後のセンター試験本番に向け,それぞれの志望校の想定されるボーダーラインすれすれを狙わせるのではなく,どの科目も楽にそれを超えさせる指導を心がけています。

 

なお,本日の英語の最高点は194点 (岐阜高・文系) で,以降は192点 (岐阜高・理系),183点 (加納高・文系),182点 (岐阜高・文系),181点 (岐阜高・理系) と続きました。

現時点で 9割超えが 5名。本日は 1名欠席だったため14名がこれに臨みましたが,なかなかの出来です。

この要因は,長きにわたって実施してきた『速読英単語 入門編』および『速読英単語 必修編』の単語テストを通じ,センター試験に必要な語彙力がほぼ完成していることが挙げられます。

 

9割超えの 5名と本日欠席の 1名はセンター英語でほぼ確実に得点できる目処が立ちましたから,英語科は早い段階で二次対策に入り,来年の 2月に向けて万全を期します。

しかし,単語を仕上げ切れていない生徒 5名はまだ 6割にも届かない状況ですから,彼らに対してどういう投げかけができるか,具体的に何をさせるかが私の役目だと考えています。

とは言っても,当塾は “これさえ覚えれば” 的なものをまとめたプリントを配布したり,過去問や予想問題の類を大量に演習させることはしません。

そんな “安易なもの” を用いて模試等で一時的に見せかけの得点を上げたところで,センター試験本番で得点できなければ何の意味もないからです。

 

先日のブログでも紹介しましたが,当塾は新高1生と新高2生の入塾を募集しています。お問い合わせをお待ちしております。

なお,上記とは別のブログにおいて告知しましたが,新高3生は 1名に限り募集しております。

難関国公立大への現役合格を目指す,高い志と意識を持つ新高3生は是非お問い合わせください ( 6月以降は欠員が出ても,特段のケースを除き募集を行ないません)。

 

Z会アドバンスト模試

 

当塾の中3生が 1月に受験した『Z会アドバンスト模試』の結果を持ってきてくれました。

在籍する滝中で 3科総合 1位。全国偏差値は72.0で,全国20,285名の受験者の中で243位という結果でした。

 

彼女はこれまでも定期テストや実力テストなど数々のテストにおいて,滝中で学年 1位をとってきました。

私たちは彼女の指導を開始して早いもので 6年になりますが,この間,定期テストや実力テスト,各種模試の過去問や予想問題の類には一切取り組ませていなくてもこういった結果を連発。

目の前の各種テストに追われることなく,夢を持って取り組んでいる生徒はやはり違います。

彼女のことは以前のブログでも紹介したことがありますが,私たちは今後も彼女の夢のサポートをしていけるよう取り組む決意です。

 

『Z会アドバンスト模試』の受験者層は全国に散らばる屈指の私立中高一貫校の生徒たちが中心と聞きました。

将来,東京大や京都大,または国公立大学の医学部に進学する生徒たちは,中3生の時点で各科の高校履修内容を突き進み,着実にその完成度を上げていっているのです。

 

公立中を経て公立高または私立高に進学する生徒たちで上記したようなところを目標にする場合,1日も早くその学習に取り組み始めなければならないことは明らかです。

岐阜県に当てはめれば,多くの中3生が受験する『岐阜新聞テスト』で総合 1位や 1桁の順位であっても,上記したようなところの合格を勝ち取れる保証はないというわけです。

 

私が日頃のブログでも申し上げているように,大学受験は高校受験のように甘くはありません。

定期テストや各種模試において過去問や予想問題に取り組んで高得点を取れたと満足しているようでは,大学受験で競い合うことになる全国上位の私立中高一貫生との差は開く一方です。

中学生の間に “お手軽なもの” に頼ることなく偏りのない学習法を身につけ,真の学力を積み上げていくことが中学を卒業してからの 3年後を “違ったもの” にすると私たちは考えます。

 

先日のブログで紹介した,今春に京都大に現役合格を果たした当塾の生徒。

高1生・高2生の間はこれでもかという程に基礎を徹底させ,同時に各科および各分野の『これと決めた 1冊』に取り組ませました。

彼が京都大の現役合格を勝ち取れたのは,目の前の課題,定期テスト,各種模試に振り回され,そして忙殺されることなく実直に取り組んだ結果と言っても過言ではないのです。

 

京都大学工学部合格

 

岐阜高に通う当塾の高3生が,京都大学の工学部に一般入試 (前期日程) で合格しました。

 

私が彼の指導を本格的に始めたのは,今から 8年前に遡ります。

理系科目の力はさることながら,彼の頑張りを礎として共に創り上げてきた彼の英語力は,私の歴代の教え子の中でも屈指のレベルです。

夏前の時点でセンター英語は 9割獲得に目処がつき,高3生の夏から続けてきた毎週の英文和訳・和文英訳をはじめとする二次系の添削指導を私自身も楽しんでおりました。

 

なお,理系ではありますが,京都大の入試においては二次で課される国語も,当塾の国語科教員の添削指導のもとで彼は毎週頑張っていました。

早い段階で志望校を定め,その準備を着々と進めてきたことが京都大の合格を勝ち取ることにつながったことは言うまでもありません。

 

彼とは 3年前に岐阜高の合格の際にも共に喜びを分かち合いましたが,今回の合格はそれとは比になりません。

岐阜高に進学する生徒全員がこのレベルに到達できるわけではありませんし,やはり高校入試は通過点に過ぎないと改めて感じました。

京都大の入試前に彼のお母様と話をした際にも同様のことを仰っていたことが非常に印象的です。

高校進学後も,目標を定めて高校受験時の頑張り,あるいはそれ以上の頑張りを 3年間継続する必要があるのです。

 

 

先日のブログでも触れましたが,彼は岐阜高に入学して暫くはとても京都大に合格できるレベルではありませんでしたし,模試成績もそれを物語っていました。

とは言っても,やはり模試は模試に過ぎず,その結果に一喜一憂してもなんの得もありませんし,ましてや模試で好成績を収めるために過去問や予想問題をやり込むなど時間の無駄です

 

彼の京都大の現役合格は,そういった “お手軽なもの” に目もくれることなく只管すべきことを熟し,一つひとつの課題をクリアしていった結果と言えます。

そう思うと,中学生の頃の成績や岐阜新聞テストの結果等,もちろん高校の合格というのは決して「明るい 3年後を確約するものではない」ということがよくわかります。

 

8年にわたって彼に英語を指導できたこと,彼の成長に携われたことを嬉しく思います。

本当に合格おめでとう。

 

岐阜大学教育学部合格

 

岐阜東高に通う当塾の高3生が,岐阜大学の教育学部に一般入試 (前期日程) で合格しました。

 

学科の定員が 7名に対して志願者数は83名。志願倍率が実に11.9倍という中での入試でした。

岐阜大学における前期日程の志願倍率は全学部を合わせて3.8倍,教育学部に限ると4.1倍。

以前のブログでも紹介したように大学入試では 3倍から 4倍の競争倍率が一般的であり,それが 2倍にも満たない高校入試とは比べものにならないのです。

 

11.9倍という高倍率だったとはいえ,河合塾のセンターリサーチでは志願者の中で 1位という結果でしたから,二次の英語できちんと得点できれば問題ないだろうと考えておりました。

センター後の二次対策指導においても過去問にとらわれない様々な出題形式の演習を熟し,私の解説と添削指導をきっちり復習し,メキメキと力をつけていきました。

 

入塾した当時の全統マーク模試 ( 5月実施分) の 5教科 7科目の全国偏差値は44.8。中でも英語は特に課題があり,得点は49点で全国偏差値が38.2という状況でした。

しかし,持ち前の素直さと根性でコツコツと仕上げていき,11月実施の全統センター試験プレテストにおいて英語は159点,全国偏差値は59.5にまで向上させました。

英語に限らず,生物は全国偏差値を52.5から64.9に向上させるなど,どの科目も順調に頑張ってきた成果を数字に表しました。

 

英語に関してはセンター対策指導・二次対策指導の両方とも私が担当しておりましたが,吸収力が違いました。

「将来,何としても教員になりたい」

この強い気持ちが彼の原動力であったことは間違いありませんし,後押ししたのだろうと思います。9月に実施した将来設計指導の際も,講演後に現役の中学校教諭と話し込んでいました。

 

子どもたちに愛され,必要とされる素敵な教員になってくださいね。

 

進研模試《2016年 1月実施分》

 

昨日のブログで,当塾に在籍する生徒が慶應義塾大に一般入試で合格したということをお伝えしました。

 

このブログをお読みいただいている方々は「慶應に合格する子は一体どんな子なのか」と考えたり,または「元からできる子なんでしょ」と穿った見方をされる方もいらっしゃることでしょう。

昨日,彼のお母様とも電話で話していた際にも話題に上りましたが,岐阜高への進学時も含め,彼のここまでの道のりは決して平坦ということはありませんでした。

 

私が彼への指導を本格的に開始したのは今から 8年前に遡ります。

中学生の頃は岐阜新聞テストの順位で岐阜高の定員内に入れなかったり、岐阜高に進学後は進研模試で校内順位が300位台だったりと,どちらかと言うと苦戦していた部類に入ります。

この時期までは学習を義務的に行なう節がありましたが,目標が定まってからの頑張りはものすごいものがありました。だからこそ,今回の合格は努力で掴み取った『価値ある合格』と言えます。

彼のここまでの道のりの詳細に関しては,国立大の結果が出てから改めてにしようと思います。

 

昨年度の岐阜県内の高校の慶應義塾大の合格者数を調べてみました。

2015年度の岐阜学区の公立高における慶應義塾大の現役合格者数は,推薦による合格者数を加味しても16名という状況です。

岐阜高でも例年現役で50名程度が慶應義塾大を受験し,合格を勝ち取れるのは推薦による合格を含んでもわずか10名程度に過ぎません。

やはり私立大の国内最難関ともなると,これが現実というわけです。

 

私も受験生の頃に慶應義塾大を一般入試で受験しており,その際に慶應の放つ独特の空気感を肌で感じましたし,非常に良い学校だなあとつくづく感じました。

当塾には高2生にも慶應義塾大を受験する生徒が在籍していますから,今後も偏りのない “本質の指導” を行なって合格を勝ち取らせるべく共に頑張っていきます。

 

 

高校生が過去問や予想問題などをやり込んで定期テストや各種模試に臨んで好成績を収めるという手法は単なる急場凌ぎに過ぎず,根拠のない自信を増幅させるのみです。

センター試験を含めた大学入試においては出題傾向が大きく変化するのはよくあることですし,高校での学びを中学の延長という位置づけにしてしまうと非常に危険です。

一般入試で大学受験を乗り越えることを希望するのであれば,高校生に対して学校準拠指導を行なうなどはっきり言って時間の無駄だと考えます。

 

高1生と高2生は 1月実施の進研模試 (記述), 高2生は 2月実施の進研マーク模試の返却が始まっています。

当塾の生徒たちは過去問や予想問題といった “安易なもの” に頼ることなく淡々とすべきことを熟し,着実に成果を出してくれています。

 

手元にある 2名の高2生の結果帳票を見ると,文系生で 5科の全国偏差値が74.5と健闘しており,文系 3科全国偏差値は80.5で全国順位が853位,県内順位が34位と頑張っています。

入塾前に 68.5 だった国数英 3科の全国偏差値が 7月に 70.0,11月に 72.0,この 1月は 72.8 まで向上しました。上位をキープしつつ,着実に成果を出し続けているところが素晴らしいです。

日頃からコツコツと “安易なもの” に頼ることなく取り組んでいる成果,そして目標を持って取り組んでいる成果が如実に表れていると言えます。

別の理系生は物理が89点で全国偏差値は74.2,全国906位。県内だと36位。在籍する長良高ではもちろん 1位。ちなみにこの生徒は数学もかなりのレベルに達しています。

 

高2生の進研マーク模試に関しては岐阜高の生徒は受験しておりませんが,本日から Web での閲覧が可能になっています。

上記とは別の文系生が英語 (筆記) が181点で,在籍する加納高で 1位。国語は173点 (現代文 97点),数学 IA は 85点など奮闘しており,頑張ってきた成果を遺憾なく発揮してくれています。

 

上記の 3名の高2生はいずれも岐阜高の生徒ではありません。高校入学から 2年が経ち,高校受験時の “序列” は完全に崩れ去っているということをこれらの数値が物語っています。

当塾の高2生集団指導コースには 5名の岐阜高生が在籍しておりますが,「岐阜高に通っているから安泰」などと考える生徒は当然 1名もおらず,どの生徒も日々頑張ってくれています。

さらには,これまでのブログでも繰り返しお伝えしているように,当塾は定期テストはもちろん進研模試等の過去問や予想問題を用いた指導を一切行なっておりません。

ですから,まだ一部に過ぎませんが,上記結果は純粋に生徒たちの日頃の頑張りの成果によるものなのです。

 

やれ定期テストだ高校入試だと,その過去問や予想問題に勤しむなどして中学時代を過ごし,高校受験合格 “だけ” を目標にしてきた生徒たちはさぞ苦しんでいることでしょう。

可哀想ですが,大学受験は高校受験ほど甘くありません。

岐阜県高校入試の競争倍率 (変更前分) が公表されていますが,高くても1.3倍程度にしかならない高校受験と違い,大学受験では 2倍や 3倍,さらには 4倍の競争倍率はざらにあります。

 

定期テストで100点!

 

岐山高の理系の高2生が,先日の後期中間テストの数学 B と化学で100点を取ってきました。

他には生物が90点,英語が89点と84点,古典が88点など,定期テストにおいてもよく頑張っているようです。

 

彼女はつい先日までこの結果を私に報告していませんでした。というのは,私が定期テスト結果には興味がないだろうと思っていたからだそうです。

先日のブログでも申し上げましたが,これはまさにその通りです。でも100点はすごい。思い切り褒めてあげました。

 

当塾には中学生・高校生を問わず,定期テストで100点を取ってくる生徒は結構いるのですが,今回の彼女のケースを含め,これらは過去問や予想問題を駆使した結果ではありません。

というより,当塾ではそのいずれも用意しておりませんし,定期テストも実施後の質問に答える際に目にするくらいのもので,正直なところ,どんな問題が出題されているかも把握していません。

今回の100点という結果は,過去問や予想問題といった “お手軽なもの” に頼ることなく日頃からコツコツと頑張り,納得のいくまで質問を繰り返した彼女の努力の証なのです。

 

ちなみに11月の進研模試でも数学の全国偏差値が 67.9。これは高1生の 1月時点の全国偏差値 58.5 と比較すると飛躍的に向上していますし,自己ベストも大きく更新しました。

彼女は『成績の上がっている生徒が多い』と題した先日のブログにも登場しておりますが,今年の 3月の入塾以来,夢を持ち,その夢のスタート地点に立つために本当に頑張ってきました。

授業のない日も自習室に足繁く通ってくれていますし,どの科目も質問を頻繁にしてくれますから当然と言えば当然の結果です。さらに向上させると私は見ております。

生物・化学もなかなかの結果を残したうえに,『解決!センター』(Z会出版) の地理が間もなく 1周目が終了というところまで進んでいますから,今後も非常に楽しみな生徒の一人です。

 

ただ,進研模試受験者で全国の上位 5%以内に入るこの結果でも,当塾内の集団指導コースでは16名中の10位という結果です。

受講生たちは順調に力をつけています。とは言っても常に張り詰めた空気感ではなく,休憩時間などは和気藹々と和やかな雰囲気で過ごしているところが素敵です。

彼らは今後も各種試験の予想問題といった安易なものに頼ることなく愉しみながら学習を重ね,かつ切磋琢磨し合いながら,より大きな力をつけていくことでしょう。

 

なお,先日のブログでもお伝えしたように,高2生の集団指導コースは定員に達しているため募集を行なっておりません。