進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
塾長ブログ
進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
漢字検定
本日,漢字検定の受検申し込みを締め切りました。
前回の 1月実施分で受検して合格している生徒が多いために今回は在籍の約半数に留まりましたが,受検する生徒たちには合格を目指して頑張ってもらいます。
とは言っても,当塾における漢字検定の位置づけはその級の合格を目的としたものではありません。
当塾では各ステージ(小学部・中学部・高校部)において,以下のような位置づけで生徒に漢字検定に取り組ませております。
小学部は該当学年の範囲の級(小5生なら 6級)をその学年の 1月に受検する段取りで指導しています。
当塾の小学部では11月末に該当学年の漢字をすべて修了し,1月の検定に備えるカリキュラムを組んでおります。
単に合格するだけでは意味がありませんから,目標は満点に設定しています。私はこれまでのキャリアにおいても同様の取り組みをさせて,多くの生徒に満点をとらせてきました。
11月までの毎回の小テストで音訓・部首・画数などは網羅できておりますから,2ヶ月かけて演習を繰り返し,間違えたところは徹底的に復習することを繰り返します。
この過程で徐々に高得点が取れるようになり,以降はゲーム感覚で取り組ませます。
1ヶ月経った頃には95%超は当たり前で,これを機に漢字が好きになるという生徒も多くいました。おそらく自信がつくからでしょうね。
全員が満点とはいきませんが,本番の結果が198点で悔しがる姿は成長した証と言えます。
中学部は中2生の 1月までに 3級を,上位高を受験する生徒は中3生の10月までに準2級の合格を目指します。
中1生で準2級に,中3生で 2級に合格する生徒もおり,意識の高さにただただ驚くばかりです。
漢字は数学や英語と違って横並びの知識ですから,“早い段階で取り組める受験対策” という位置づけで取り組ませています。
当塾の生徒が受験・進学する高校では関係なさそうですので,内申書に書いてもらえるからとか,入試の際に優遇してもらえるからとかというレベルの話はしません。
さらに,漢検の対策を通じて,国語辞典を引いてそれを読み込むことによる言葉の知識の積み上げも狙っています。
新聞や論説文を読む際,ここで身につけた言葉の知識が活きてくることは間違いありません。
高校部は高1生の11月までに準2級を,高2生の 1月までに 2級の合格を目指します。
あくまで中学部の延長線上と考えており,“早い段階で取り組める受験対策” および “言葉の知識の積み上げ” という観点から,当塾では必修の位置づけとしております。
センター試験の10点分,二次の数点分ではあるものの,漢字は大学入試において出題されることが確実なわけですから侮るわけにはいきません。
論説文の読解においても言葉の知識は必要ですし,小論文を書く際にもそれは活かせるはずです。
後回しにしがちなこういったことを早い段階で取り組み,きっちりと仕上げて万全を期す。どの科目においても私たちが大切にしていることです。
どのステージにおいても,目標とするところは単なる合格ではなく『高得点で』というところが共通項です。
この経験を積み重ねることによって,別の場面においてもそのこだわりは活かされてくるのです。
教え子との再会 Vol. 001
土曜日の夕方
土曜日の昼から夕方の時間帯は,さまざまな学年の生徒が自習室にやってきます。
小学生は 1時間から 2時間が相場で,今日は小4生と小5生が 1名ずつ来てくれました。
スポ少や習い事がある中で非常に感心です。素晴らしい!
中学生は 2時間から 4時間自習をし,持参した夕食をとって,夜は授業 (19時30分から22時) というスタイルです。
朝または昼過ぎまでは部活,以降は学習とメリハリをつけて取り組む姿勢が素晴らしいと思います。
テスト前だけやる,テスト前だからやる,というような姿勢では結果は出ません。日頃からどれだけ真摯に取り組めているかが重要なのです。
高校生は 3時間から 5時間自習をし,これまた持参した夕食をとって,夜は授業または引き続き自習するというスタイルです。
昼は部活で来れないという生徒は,来れる時間からとにかく集中して取り組んでいます。
時間は有限的なものですし,学習時間が確保できない理由を部活のせいにするくらいなら部活は辞めるよう助言しています。進学校における部活はあくまで余暇に過ぎませんからね。
自習に来ているメンバーとの夕食の時間は,私の毎週の楽しみの一つです。
進路について高校生と話したり,中学生と部活や学校生活のことを話したりと,食事中だからこそ気楽に話せるということもあるのです。
もちろん,くだらない世間話なんかもします。
休憩がてら,食後に読書に勤しむ生徒もいます (スマホはいません)。
先日のブログで紹介した “探究コーナー” の各書籍は非常に人気があり,設置してよかったと改めて思いました。
香港土産
読書の効用
連休前より,先日のブログでも紹介した “探究コーナー” の書籍貸し出しを開始しました。
一番人気は『Newton 別冊』で,建築学の書籍,哲学の書籍,啓発書がそれに続いています。
書籍を通じて先人の考え方やその価値観に触れ,それらを自身の仕事や生き方に反映させる。
私にとって,学生時代から読書はこの位置づけです。
当塾では,生徒たちに月 1冊以上の書籍を読むことを課しています (ジャンルは問うておりません)。
読書は人生を豊かなものにするだけでなく,論理的思考力を磨くのにうってつけの手段だと考えているからです。
生徒たちにはテストで点数が取れればよい,成績が良ければよい,志望校に合格できればよいというような,学力があるだけの薄っぺらい人間になってもらいたくありません。
日々の学習に愉しみながら取り組むのはもちろんのこと,読書を通じて多種多様な学問や考え方に触れ,一つひとつの達成と日々の自己成長を重ね続けてほしいと願っております。
東京大・京都大の合格者数《2015年春・高校別》
今春の高校別の東京大・京都大の合格者数がおおよそ判明しております。
岐阜県内の東京大・京都大の合格者数,および高校別の合格者数は以下の通りです。
東京大16名 (昨年30名)
《内訳》岐阜高12名,可児高 2名,大垣北高 1名,岐山高 1名
京都大43名 (昨年46名)
《内訳》岐阜高15名,大垣北高 8名,多治見北高 4名,関高 3名,可児高 2名,岐山高 2名,岐阜北高 2名,麗澤瑞浪高 2名,斐太高 1名,鶯谷高 1名,岐阜東高 1名,高山西高 1名,美濃加茂高 1名
東京大の合格者数がおよそ半減など,いずれも昨年より合格者数が減少しております。
東京大・京都大に合格することがすべてではありませんし,岐阜大などの国公立大医学部に優秀な受験生が流れたために上記のような結果になったと考えられなくもありません。
しかし,旧帝大をはじめとするいわゆる難関国公立大は都市部の私立中高一貫校に分があると言わざるを得ないというのが実状です。
その最たる例が,私の実家のある奈良県の数字に表れています。
奈良県内の東京大・京都大の合格者数,および高校別の合格者数は以下の通りです。
東京大65名 (昨年62名)
《内訳》東大寺学園高32名,西大和学園高28名,奈良高 2名,帝塚山学園高 2名,奈良学園高 1名
京都大232名 (昨年212名)
《内訳》西大和学園高81名,東大寺学園高70名,奈良高35名,帝塚山学園高17名,奈良学園高 7名 ほか
突出した 2高は私立中高一貫校であり,4位・5位も同じく私立校です。
奈良県の人口は岐阜県のそれよりも少なく 3分の 2ほどですが,東京大・京都大の合格者数でこれほどの差が生まれるのは理由があります。
この 2高が優れた教育を実践していることによって,奈良県内に限らず県外からも優秀な生徒を集めることに成功しているのです。
今回,こういった論調で話を進めている背景に,6年後の大学入試改革への危惧があります。
2021年春以降に大学へ入学する高校生,つまり今春に中学校へ入学した学年と現在の小学生は,現行のセンター試験が廃止されて全く異なる形式で入試が行なわれることが決まっております。
名称も『達成度テスト』(仮称) と変わり,新たなスタートが切られるのです。
制度設計中の段階ではありますが, かなり確実であろう事柄に『複数回受験』が可能になるとのことです。
現在のいわゆる『一発勝負』に対する批判からこのような案が出ているものと思われます。
しかし,これが実行されることになれば,早い段階で高校履修内容を修了する私立中高一貫校にとってはより有利な条件が揃うことになるのは間違いありません。
進路探究塾 Mirai には私立中高一貫校に通う生徒も在籍しておりますが,多くが公立中・公立高の生徒ですから,どの生徒にとっても受験時に不利にならないような指導を実践していきます。
なお,新中1生はこれを見越した全く新しいカリキュラムを準備し,指導にあたっています。
私たちが見ているのは,中学生で言えば定期テストや高校入試といった目先のものではなく,もっと先にあるものなのです。
高2生・集団指導コースの募集を締め切りました
当塾の小学生指導
授業後の様子 ②
個別指導室で撮影したものです。
写真は授業後のもので,担当教員に質問をする生徒,授業の振り返りを黙々と行なう生徒とさまざまです。
当塾の高2生集団指導コースは数学の授業が週に 2回あり,数IAの演習を繰り返す集団指導と,数IIBの講義・演習を行なう個別指導の 2本立てです。
個別指導と言っても受講生数は 1名から 3名と幅広く,学校別または理系・文系の系統別でグループ分けを実施しております。
写真の生徒たちは岐阜高に通う高2生 ( 3名グループ) で,いずれも理系の生徒です。
先日のブログでも授業後の自習の様子を紹介しましたが,やはり目標がきちんと定まっている生徒は姿勢や取り組み方が違います。
探究コーナー
個別指導室の片隅に,さまざまなジャンルの書籍を集めた “探究コーナー” を設置しています。
ここに置いてある書籍は高校生・中学生にとっての日々の学習を進めていくうえで必要な知識を取り入れるためのものでなく,長い目で見た学力・教養を身につけるためのものが中心です。
数学や物理学などの理系の書籍,言語学の書籍,大学が発行している書籍,高校生・大学生向けの啓発書等で,小説の類は置いておりません。
その他は,大学の学校案内,私の趣味である建築関連の書籍やデザイン関連の書籍,私が訪れた美術館の所蔵作品集,寺社の公式ガイドブック (仏像の写真集とか) などを置いております。
大学生向けの書籍や大学で学ぶレベルの書籍を置いてあるのは,何をするにしても一段上のステージを見て,それを肌で感じてもらうためです。
当塾は学習指導においても “一段上のステージ” を常に意識させており,この取り組みはその一環でもあります。
生徒たちが思い思いに書籍を手に取り,読書に勤しむ。とても素晴らしいことです。
本日は祝日だったこともあり,昼から自習に来ている中学生・高校生が休憩がてら “探究コーナー” で読書に励んでおりました。
当塾の “探究コーナー” の一番人気は,何と言っても『Newton 別冊』です。
生徒に貸し出し中のタイトルもありますが,当塾は50冊の『Newton 別冊』を設置しており,これらは私と当塾の理系教員たちが持ち寄ったものです。
当塾には理系生が多く在籍していることもあって,私たちと生徒たちとの間で数学をはじめ,物理学・化学・生物学・天文学など各分野の話に花が咲き,時には専門用語も飛び交います。
話の最中,教員はもちろんのこと,生徒たちも非常に良い表情をしています。
改めてとなりますが,進路探究塾 Mirai は単に目先の成績向上や志望校に合格することだけを見据えている塾ではありません。
“探究コーナー” の書籍に触れることで,生徒たちには更なる高みを目指してもらえればと考えております。
今後も “探究コーナー” の書籍はどんどん増やしていきます。