進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
塾長ブログ
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高校生の自習用教材
これは模試で一定の成果を残し,かつ難関大を志望している塾生へ自習用に渡している数学の問題集です。
写真は今年の10月に新課程版としてリニューアルしたもので,東大や名大といった旧帝大や国公立大の医学部医学科に現役合格を勝ち取った卒塾生の諸君も同問題集の旧版を熟してきました。
同問題集の発売を受けて先日から高2生の該当者に配布を開始し,理系生は567題,文系生は558題を高3生の 6月末までに完遂するよう指示しました。
中にはかなり難易度の高い問題もあると聞いており,基礎力がないと相当苦戦することが予想されます。
ただ解くだけとか解説を読んでわかった気になるのではなく,この問題集を熟して志望校の合格を勝ち取った学生講師たちに納得のいくまで質問をし,数学の完成度を高めてほしいと願っています。
中1生の後期中間テスト結果 (蘇原中は10月実施の中間テスト結果)
本日,中1生から後期中間テスト結果と,蘇原中生から10月実施分の中間テスト結果の報告が相次ぎました。
まだ返却途中で全員の結果が揃っていない中ではありますが,現時点で中1生において優秀な結果を収めてきた塾生 2名を紹介します。
[後期中間テスト (桜丘中) ]
476点〔内訳:国語 90点,数学 100点,英語 97点,理科 89点,社会 100点〕
[蘇原中の10月実施分の中間テスト] ※ 500点換算
491点 (172点/175点)〔内訳:国語 100点 (35点/35点),数学 100点 (35点/35点),英語 100点 (35点/35点),理科 100点 (35点/35点),社会 91点 (32点/35点)〕
桜丘中の塾生は前期期末テストより得点アップを果たし,蘇原中の塾生は 4回目となる中間テストで自己ベスト更新です。よく頑張った!
ただ,得点を向上させた塾生がいる一方,前回・前々回と比較して大きく得点を下げてしまったという塾生もおり,中には結果を報告してくれる際に肩を落としている塾生もいました。
結果が芳しくなかった塾生たちには 1回 1回の定期テスト結果に一喜一憂することは意味はなく,次回また頑張れば何ら問題ないことを伝えました。
今後に向けて成長につながる何かを得られたのであれば今回の失敗は次への飛躍につながりますし,当塾で学んでいた卒塾生たちもそうやって成長する姿を目の当たりにしてきました。
それでは,中1生・中2生の定期テスト結果が高校受験や大学受験の観点から見ると何の参考にもならないことを示す逸話を 1つ紹介します。
当塾の中学部から岐阜高へ進んで高校卒業まで当塾で学び,名古屋市立大の医学部医学科に現役合格した卒塾生が中学時代に定期テストで450点を超えたのは中2生の学年末が初めてでした。
つまり,岐阜高へ進むような子や難関大に現役合格するような子は,中1生・中2生の頃から定期テストや実力テストで高得点を連発しているというのは幻想にすぎないということです。
なお,中3生からは前期中間が446点,前期期末が456点,後期中間が468点,後期期末が481点と向上していきましたが,中2生の前期期末は408点と決して華々しい結果ではありませんでした。
中1生・中2生の時点では定期テストにおいて彼より優れた結果を残す生徒が多くいたと思われますが,中3生以降は追い越し,岐阜高へ進んでからも高2生の秋からは20位以内をキープしました。
やはり,中1生・中2生の定期テスト結果は高校受験や大学受験の観点から見ると何の参考にもならないことは明白です。
公立高入試の平均点《2023年》
先日,岐阜県教育委員会より今春に実施された公立高入試の平均が299点だったと発表がありました。
現高1生から例年より難しかったという声は聞いていましたが,昨春の平均である329点と比較すると30点も下降していますから,彼らの感覚は正しかったということになります。
先日のブログでもお伝えしたように,今春は当塾から13名が岐阜県公立高入試に挑み,岐阜高に 5名,岐阜北高に 2名など計11名が合格を勝ち取りました。
以下は各高校から開示された得点の報告分のうち,当塾内の上位 3名の結果です。
[ 1位] 5科計 489点 (国語と数学が100点)《蘇原中出身》 ※ 岐阜高に合格
[ 2位] 5科計 469点 (理科が100点)《蘇原中出身》 ※ 岐阜高に合格
[ 3位] 5科計 467点《蘇原中出身》 ※ 岐阜高に合格
例年は多く見られる470点台が全くいないなど,直近 3年間と比べても全体的にやや低調な結果に終わりました。
次年度はどうなるかわかりませんが,当塾はこれまでと同様に “根拠のない予想” で子どもたちを振り回すことなく,全範囲を網羅して淡々と学習に臨むよう塾生たちに指示するのみです。
よく,いろいろな塾の Web やチラシで「 3名に 2名が岐阜 5高に合格」などという記載を見かけます。
ここでいう「 3名に 2名」は30名のうち20名なのか,はたまた 9名のうち 6名なのか定かではありませんが,高校別の合格者数を伏せるだけでなく分母もあえて伏せる意味は何なのでしょうか。
ちなみに「 3名に 2名」を百分率で表すとおよそ66.7%で,この書き方だと見え方が少し変わってくることがわかります。
私は個人的に「岐阜 5高」という括り方は誠実さに欠けると考えており,恣意的な括り方はせずに高校ごとの合格者数をきちんと公表すべきと考えています。
併せて,例えば注意書きなしで「加納高 ○○名」と合格者数のみが記載されているなら,普通科とは状況が大きく異なる美術科・音楽科の合格者数も含まれていると考えられます。
当塾の状況はと言うと,私立中高一貫校生を除く中3生が13名の在籍で岐阜高に 5名,岐阜北高に 2名,加納高 (普通科) に 1名,岐山高 (普通科) に 1名,長良高に 2名が合格しました。
13名のうち11名が岐阜 5高に合格しましたから,他塾のような表記にすると「 6名に 5名が岐阜 5高に合格」で,これを百分率で表すと84.6%となります。
以前のブログでも申し上げましたが,一部の大手塾は全塾では高校ごとの合格実績を公表するのに,校舎単位では高校ごとに公表したり「岐阜 5高」と括ったりと基準が曖昧です。
例えば岐阜高に合格者が100名いるとすれば,学区内の校舎ごとに何名,関や美濃加茂など学区外からの合格者も校舎ごとに何名と公表してほしいですし,自信があるならできるはずです。
冠模試で 2名が総合 A判定!
8月に実施された『京大オープン』や『名大オープン』など冠模試の結果がようやく返却されました。
4年前のブログで,当塾の生徒が『名大オープン』にて非常に素晴らしい結果を残し,冊子掲載されたことを紹介しました。
しかし,冠模試が実施されるような大学で 8月時点で現役生が共通・二次を合わせた総合 A判定を取ることは現実的ではなく,当塾からの合格者も総合は C判定や D判定だったケースが大半です。
今年度は岐阜高と岐阜東高の 2名が冠模試で総合 A判定を取り,1学年の在籍数が10名程度という当塾の規模からするとなかなかの結果ではないかと自負しています。
中学入学前に当塾へ入塾し,高校入学後も目標を持ってコツコツと取り組み続けてきましたから,秋の模試でも総合 A判定を獲得し,自信を持って本番に臨めるようサポートを続けます。
やはり,過去問や予想問題といった “お手軽なもの” に頼ることなく,力を蓄えてきた子たちは強いなあと改めて感じた次第です。
前期通知表《中学生》
中学生の前期通知表結果が出揃いました。
中1生は通知表をもらうのが今回が初めてで,集団指導コースに在籍する16名の平均は 5科が22.8で 9科が38.3,最高は 9科計で44という結果でした。
副教科が課題という塾生が多かったので,改善点を洗い出して学年評定で数字を整えられるよう個々にアドバイスを実施しました。
5科でオール 5を獲得し,かつ 9科計で40を超えた塾生を各学年から 1名ずつ紹介します。
[中1生] 9科計 43 ( 5科計 25)《桜丘中・中1生》
[中2生] 9科計 42 ( 5科計 25)《稲羽中・中2生》
[中3生] 9科計 42 ( 5科計 25)《桜丘中・中3生》
先日のブログでもお伝えしたように,当塾は開塾からの公立高最多合格先が岐阜高 (次が岐阜北高) であり,今春の入試結果も例年に倣う形で落ち着きました。
岐高や北高に合格するには通知表の40超というのは一つの目安になりますから,そこを目標にするなら定期テスト結果はもちろん,授業中の姿勢や提出物に至るまで手を抜くことはできません。
Focus Gold の最新版が到着
先日,Focus Gold 数学3 の最新版 ( 5th Edition) が届き,生徒貸出用にと各科の参考書・問題集を取り揃えた書架に並べました。
現在の高3生までが使用している Focus Gold の 4th Edition は書架に設置してから 6年が経過し,志望校合格を勝ち取った塾生諸君に使い込まれてへたりかけていました。
Focus Gold の 5th Edition も,1年もすれば良い感じに使い込まれていくと思いますし,また次の版が発売される頃には良い意味でボロボロになっていてほしいと願います。
現在の高2生は新課程入試の初年度にあたる学年であり,共通テストにおいても多くの変更が予告されています。
共通テストの数学・国語は試験時間が延長されることに加え,地歴公民の各科目もリニューアルされ,さらには情報の追加で 6教科体制となるなど国公立大の志願者はかなりの負担増です。
現在の高2生は複数の科目で “過去問がない” 中で共通テストに挑むことになるわけですから,各科とも早い段階で基礎を仕上げ,深く理解して共通テスト本番に臨めるようにしたいものです。
よく「高3生になったら頑張る」とか「部活を引退したら本気を出す」などという戯言を耳にしますが,実際は高3生になる前にどういう取り組みをしていたかで決着はついています。
難関大やそれらの受験生の第2志望・第3志望先を受験するのであれば,それ以前に大した努力もしてこなかった受験生に奇跡が起きるはずもないということは冷静に考えればわかることです。
高校生活の折り返し
高2生にとって,9月の終わりというのは高校生活の折り返しにあたる時期です。
1年半後には彼らは 4月からの進学先が確定し,無事に第一志望先に収まっているか,妥協した進学先か,将又浪人か。
落としどころを望ましいものにするためにも今の時期からの取り組みが非常に重要であり,高3生になってからとか部活を引退してからなどと悠長なことを言っていられないというのが現実です。
現役で難関大にと強く思うのであれば,高2生の終わりまでに英数国の共通テストはある程度の目途を立てておきたいところです。
当塾の高校部集団指導コースでは数学 1A と国語は高1生の夏から共通テスト型演習を実施しており,同じく数学 2BC も高2生の夏から共通テスト型演習に取り組んでもらっています。
これが当塾の合格実績を支える屋台骨であり,旧帝大や医学部医学科の現役合格につながっているといっても過言ではありません。
本日,残る英語の取り組みということで,2023年 1月に実施された共通テスト本試の英語リーディングを80分計って解いてもらいました。
今春に共通テストの英語リーディングを受験したのは全国で463,985名おり,大学入試センターの発表によると平均点は53.8点とのことでした。
当塾10期生の上位 3名と平均点は以下の通りです。
[ 1位] 79点 (岐阜高・理系)
[ 2位] 77点 (岐阜北高・文系)
[ 2位] 77点 (岐阜高・理系)
13名の平均は55.7点で,全国の高3生・浪人生の本番の平均点を今の時点で突破しました。
さらには,80分通しで初めて取り組んだにしては 8割近い得点だった 3名は立派だと思いますし,毎週実施している単語テストが完結して語彙が固まれば得点はどんどん上がってくることでしょう。
高2生のうちに英数国の共通テストが仕上がっていれば二次の準備に時間を充てられるようになることに加え,理社にも多くの時間を割くことができます。
当塾10期生にあたる高2生の諸君も志望校はそれなりのところばかりですから,高2生の今の時期から計画的に学習を進めて受験期を有利に運べるよう指導していこうと思います。
将来設計指導《2023年 9月度》
本日,小5生から中3生,高校生の希望者を対象に将来設計講座『みらい』を実施しました。
昨年12月に実施した将来設計講座 (大手新聞社に勤務する記者) に続き,今回は Web エンジニアを招いて講演を実施しました。
彼は京都大学を経て現職に就いている教え子で,IT 関連の業種は塾生たちの関心が高いことと 5年前に実施した将来設計講座が好評だったことから 2回目の講演を依頼した次第です。
学年を問わず,どの塾生も真剣な表情で彼の話に聴き入っている姿が印象的でした。
本日実施した講演の骨子は以下の通りです。
・自己紹介
・中学生および高校生の頃を振り返って
・現在勤務している会社について
・Web エンジニアの 1日
・Web エンジニアになるためには
・今後の目標と将来設計
私は塾で指導するようになって今年で27年目となりましたが,彼を含む多くの教え子が様々な分野で活躍していることを非常に嬉しく思っています。
私が塾教員として最もやりがいを感じる瞬間は,教え子たちが成績向上や志望校合格を経て卒業後に夢を実現し,彼らが社会で活躍するのを見聞きする時です。
当塾の将来設計指導を通じて塾生諸君が将来を真剣に考え,彼らには日本や世界に貢献できる人材になってもらいたいと願っています。
学生講師から学ぶ
来週の木曜日から岐阜高,同じく金曜日から岐阜北高で前期期末テストが実施されます。
塾生たちの自習室での取り組みの様子からも,多くの塾生が前期期末テストまで 1週間を切り,緊張感が高まりつつあるのが伝わってきます。
本日は当塾の卒塾生である学生講師 3名 (名大の農学部・名市大の医学部・名大の工学部) が自習室に入り,各科の質問受付にあたりました。
高校部の塾生たちにとって,学生講師は成績向上や志望校合格に力を貸してくれる存在であると同時に,目標であったり,よき相談相手であったりと役割はさまざまです。
また,上記した学生講師 3名の出身高校はそれぞれ岐阜高 (蘇原中)・岐阜高 (鵜沼中)・岐阜北高 (中央中) ですから,彼らは多くの塾生にとって高校の先輩でもあります。
つまり,彼らには数学や物理・化学・生物の質問ができるだけでなく,高校時代にどうやって定期テストに備えていたか等も伝授してくれる “有用な情報源” でもあるわけというわけです。
学生講師を模範的存在として塾生たちは彼らから多くを学んでくれたら嬉しいですし,学生講師の諸君も塾の仕事を通じて社会に出る前の準備をしてほしいと願っています。
高校生の単語テスト
進路探究塾 Mirai の高校部の集団指導コースでは,高1生の 9月から高2生の12月までの期間で毎週にわたって単語テストを行なっています。
題材として用いているのは Z会出版の『速読英単語 入門編』と『速読英単語 必修編』です。
この 2冊を約20か月かけて共通テストに必要な約5,000語レベルを網羅させ,単語テスト終了から 1年後に控えた共通テストに挑んでもらうという算段です。
当塾の中学部から高校部に進級した塾生諸君は,中2生の 9月から中3生の 8月までの期間に『速読英単語 中学編』のテストを経ていることもあって毎週の単語テストは苦ではなさそうな印象です。
また,東大や京大,医学部医学科の一部など難関大を志望する塾生には,高2生の 9月から12月までの期間に『速読英単語 上級編』にも並行して取り組んでもらっています。
この単語テストは『速読英単語 入門編』と『速読英単語 必修編』をもとに私が作成したオリジナル版で,センター試験・共通テストおよびや主要大学の入試問題を分析して作成したものです。
生徒たちが今後英文を読んだり書いたりする上で重要な語彙やイディオム,さらに英文法・語法問題として重要性が高いものを精選してあります。
よって,一口に単語テストと言っても,10個から20個の単語を日本語訳にそってただ書き出すだけという形式ではなく,英文の穴埋めからイディオムの出題も用意しています。
私が共通テストの 1年前の時点で完結するカリキュラムを立てしている理由は,テスト終了後に 2周目,3周目と生徒が繰り返し落とし込んでいく作業が不可欠だからです。
語彙力は一朝一夕には身につきませんから,とにかく繰り返し書く,電子辞書を用いてその単語の発音を聞いたり例文を確認する,声に出すことの 3点を徹底するよう指示しています。
繰り返し書いたり声に出したりすることで意識の底に落とし込む手法は,幼い子どもが母国語を習得し,新しい単語を獲得していくプロセスと酷似しています。
日常的に英語を用いる環境にいないからこそ自発的にそういう環境にすることが大切であり,語彙力なくして読解力もなければ表現力もありませんし,リスニング力もつくはずもありません。
当塾の合格実績を形づくってきた卒塾生たちをはじめ,これまでに大きな成果を上げてきた私の教え子たちはこの部分を大切にしてきたと言って過言ではないのです。
英語の学習のみならず,他教科も周到な準備を進めていかなければならない。もちろん,高校から課される課題や予習もしなければならない,部活もある。
どの科目もバランスよく,かつ,いかに計画的に熟すか。それが受験生には求められています。
ただし,効率性は常に追求しなければならないものの,安易に近道を探す,求めることはしてはいけないと塾生たちに話しています。