塾長ブログ


進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。

確たる目標を持って

 

本日を皮切りに,中学生の前期中間テストが始まりました。

テスト開始日は中央中・稲羽中・桜丘中は本日,蘇原中が明後日,那加中・鵜沼中が明々後日となっております。

 

写真は 8月30日(日) の中学生の自習室の様子で,どの生徒も黙々とテストに向けた最終確認を行なっています。

この日も教員が 2名ついて,質問受付など各種サポートを行ないました。

 

先日のブログでも紹介したように,当塾の自習室は私語をする生徒は皆無です。

これは定期テスト直前だからということではなく,目標を持って取り組めている生徒が多いということと,環境がそうさせるのだと思います。

 

8月30日(日) の自習室 (上記とは別室) には,9月 2日(水)・ 3日(木) と課題テストが実施される滝高・滝中の生徒,そしていつも自習室で頑張っている岐阜東高の生徒の姿がありました。

さらに別室には小4生の姿もあり,定期テスト前の中学生のみならず,どの生徒も目標を持って取り組めていることが印象的でした。

 

ちなみに岐阜東高の生徒は高2生で,7月の進研模試や各種テストでも学年 1位を維持し続けています。

ただ,これらの結果は過去問や予想問題といった安易なものに頼ったものではなく,彼女自身が確たる目標を持って取り組んできた結果です。

この日は私が薦める『基礎英文法問題精講』(旺文社) にかじりつき,質問もしてくれました。

 

確たる目標を持って取り組むからこそ結果が出る。

開塾からちょうど半年が過ぎ,当塾の生徒たちは間違いなく前進し続けています。

 

予想問題というものに対する私見

 

今回のブログはいわゆる過去問と,様々な形で市中に溢れる予想問題に対する私見です。

 

過去問は出題の仕方や時間配分など,いわゆる傾向に “慣れる” ためには便利なものです。重視はしていないものの,私も生徒たちの入試前には必ず過去問に取り組ませます。

しかし,本番においてはいつも同じ形式または同じような難易度で出題されるとは限りませんから,過去問を偏重しませんし絶対的な存在とも位置づけません。

 

これまでのブログでも申し上げてきましたが,私はとにかく予想問題というものに抵抗を感じております。

私はこれまでの人生を振り返ってもあらゆる場面でそういったものに頼らずに生きてきたという自負がありますし,無責任なことを言って子どもたちを惑わせたくないという思いもあります。

 

先生の言うことだから間違いないと信じる生徒は多くいるでしょうし,入試前などは藁にも縋りたいという気持ちの生徒は多くいるでしょう。

しかし,そんな安易なものに頼って偶然にもうまくいってしまうと,以降は「予想問題がないと困る」という状態に陥ります。自主性もなく,かつ “味を占める” というのは本当に危険な状態です。

基礎基本を大切にして,決められたものを徹底してやり抜く。これが定期テスト,実力テスト,各種模試,入試に向けた学習のあるべき姿なのです。

 

続きまして,入試においていわゆる出題傾向が変わった際の実例をご紹介します。

過去問・予想問題漬けの受験生たちを惑わせた端的な例ではありますが,参考までにお読みください。

 

2015年の京都大の英語。

定番化していた英文和訳・和文英訳が一辺倒という出題形式が変化し,試験中に受験生から「まじかよ」という言葉が聞こえてきたそうです (京都大に通う教え子の後輩が話していたとのこと)。

問題に目を通すと確かに出題形式は変化したと言えますが,英文を読み取る,または解釈するという観点では難易度に著しい変化があったようには見受けられません。

とは言え,英文和訳・和文英訳しか出題されないと決めてかかっていた受験生は驚いたことでしょう。

 

また,2008年の岐阜県公立高校入試の数学。

それ以前は易しかった問題の難易度が急激に上がり,高得点勝負だったものが一転して実力を試されるものになりました。岐阜高の入試でも,試験終了直後は騒然としたそうです。

過去問を中心に取り組み,数学は脅威ではないと感じていた受験生はさぞ焦っただろうと思います。

当時も現在と同様に過去問偏重の指導をしていなかったこともあって私の教え子たちは難なく切り抜け,むしろ数学の得点で内申の不足を補って合格を掴んだケースさえありました。

 

過去問はあくまで過去問。

予想問題はその過去問をもとにして作成されたものですから,これさえやっていればよいというものにはなり得ませんし,どうしても作成者によって偏りが出てしまうものです。

占いではありませんが,『当たるも八卦,当たらぬも八卦』。たとえ予想が外れても,その作成者は何の責任も取ってくれませんからね。

 

上記したように,基礎基本を大切にして決められたものを徹底してやり抜く。これが学習のあるべき姿です。

“お手軽なもの” に頼っているうちは,真の成長などあるはずもないのです。

 

夢の実現に向けて

 

写真は中3生の個別指導専科コースの数学の授業の様子です。

『Focus Gold』 (啓林館) を教材に採択して授業を進めており,本日は前回の授業に引き続いて数学 IIB の「円の方程式」の単元を指導しました。

 

「円の方程式」は公立校であれば高2生の 5月頃に習う単元ですが,これを素早く理解して問題をスラスラと解いていく中3生の 2名。まったく末恐ろしい生徒たちです。

先日のブログでも紹介したように,足元の学習 (学校の定期テストや課題テストの学習) も抜かりなく取り組めていますから感心します。

 

志望校 (大学) はもちろんのこと,将来の夢も定まっているからこそ頑張れるのだと思います。

2名とも理系ですが,志望校の二次試験では国語も課されることから,英語と数学の指導に加えてこの夏は国語の指導も行ないました。

 

夢の実現に向け,できることは早め早めに取り組んでいく。

彼らの見ている先は,当塾の指導の方向性と合致しているのです。

 

小中学生の自習室の様子

 

中学生は前期期末テスト直前期ということもあって,本日中学生用にと解放した16席の教室は満席になりました。

教員が 2名ついて,各科の質問受付も同時に行ないました。

 

当塾の自習室は,高校生は当然ながら,中学生も私語をする生徒は皆無で,質問受付時は教員の声が聞こえてくるものの,それ以外は乾いた筆記音のみが響く当塾自慢の空間です。

どの生徒もけじめをつけて “学ぶ体制” “戦う姿勢” になっており,目的を持って自習室を活用してくれています。

 

同時に,飲食をしながらという生徒もおりませんし,携帯を触っている生徒も皆無です。自習室ですから当然と言えば当然です。

自習室と称して “談話室” と化しているところもあると聞きますが,当塾ではあり得ないことです。

 

 

この夏は小学生も多くの生徒が自習室を活用していました。

サマーターム期間中,小学生はどの学年も13時30分から16時の週2回という日程だったのですが,授業のない曜日にも同じ時間帯に塾へ来て自習という生徒が見受けられました。

 

さらには16時の授業後,18時まで残って自習するという生徒が 3~4名いました。

もちろん,どの生徒も集中して机に向かっていましたし,私語をしている生徒も皆無でした。非常に感心です。

 

小学生の自習室の様子は以前のブログでもご紹介させていただいておりますので,併せてご覧いただければ幸いです。

 

これと決めた 1冊を究める 《続々編》

 

以前に『これと決めた 1冊を究める』というタイトルで,私が大学受験生だった頃に英語の学習で取り組んでいた参考書を紹介しました。

今回は和文英訳 (いわゆる英作文) 対策用に取り組んでいた 1冊を紹介します。

 

私が和文英訳対策として取り組んだ参考書は『基本英文700選』(駿台文庫) です。

現在は『新・基本英文700選』として改訂版が発売されており,英文のブラッシュアップもさることながら CD も付属されてパワーアップしています (私の頃はテープでした (しかも別売り))。

 

『基本英文700選』は格調高い英文の数々で,大学受験レベルに止まらない英語力をつくるという意味でも有用な参考書と言えます。

左ページに英文,右ページにその和訳文という構成ですから,私は英文を繰り返し書いて暗記し,右ページの和訳文を見れば英文が出てくるレベルにまで昇華させました。

ただ,基本とは銘打たれているものの各英文のレベルは非常に高いため,高1生の頃にリーディングの教科書の予習をやり込んでいなければおそらく理解できなかったことでしょう。

単なる暗記で終わらせないよう,なぜその表現になるのか等も辞書や傍用文法書 (高校の指定図書だった『コンプリート高校総合英語』(桐原書店)) と日々格闘しながら突き詰めていきました。

 

先日,当塾の高3生 (理系) が「『基本英文700選』は断念した」と話していました。志望校から考えても本音としては取り組んでほしいところですが,人により合う合わないもありますからね。

ちなみにこの生徒の 5月の全統記述模試の英語科偏差値は72.6 (全国平均点は64.9点,本人の得点は152点) に達しており,順調に仕上がってきています。

 

私が高校生の授業時に紹介する例文は,その多くが『基本英文700選』で得たものがベースになっています。

当時につくり上げた “引き出し” が,現在の仕事 (授業) や海外の文献等を読む際に今も役立っているのです。言うまでもなく,大学受験時や在学時にも役立っていました。

 

単語は『速読英単語 必修編・上級編』(増進会出版社 (現 Z会出版)),文法は『基礎英文法問題精講』(旺文社) で基礎をつくり,並行して『基本英文700選』(駿台文庫) に取り組みました。

これが高1生の冬から高2生の秋にかけての取り組みです。

単語・イディオムだけでなく,短文を暗記することで英作文問題への対応力を高めようとしていたのがこの時期です。

 

和訳および解釈は,以前のブログでも紹介した『英文解釈教室』(研究社) と『英文和訳演習 上級編』(駿台文庫) で,これらに取り組み始めたのが高2生の冬です。

もちろん,『速読英単語』と『基本英文700選』はさらに深化させるべく 5周目・6周目へと突入していきました。

このマッチングに加えて長文読解への慣れは専ら英字新聞で,良書に出会えなかったこともあって下手な問題集には取り組みませんでした。

 

よく生徒たちにも話していますが,どの科目においてもプラスアルファのことに取り組むには学校の授業はもちろん各種課題を卒なく熟せることが条件です。

これらが儘ならない状況でプラスアルファに取り組んでも成果は出ません。

現在の高1生・高2生の進研模試で言うと,偏差値75程度に到達できていれば更なる上積みをしていく準備が整っていると言えます。

偏差値60にも到達できていないようであれば,英語ならばまずは単語と文法をきっちりと,数学ならば『Focus Gold』や『チャート式』といった傍用参考書と向き合うことが必要になります。

 

基礎を疎かにして無暗に問題集に取り組んでも到達できる地点は高が知れています。

高校受験レベルならば問題を解きまくるやり方である程度の結果を出せても,難関大学受験レベルとなると話が違います。実状はそう生易しくはないのです。

 

最後に,上記した英語の各参考書 (『基本英文700選』⋅『英文解釈教室』⋅『英文和訳演習』) は,京都大以上のいわゆる難関大を目指す際に必要になるものです。

国公立大でも英語はセンターのみといったケースはもちろん,私大をメインに考えている受験生には難易度が高すぎますから,その場合には全く別のアプローチが必要になります。

 

物事には順序や適性がありますし,根気よく取り組む,目標を持ってやり込むことでようやく成果の出せる参考書ですから,決して万能ではないということも併せて申し上げておきます。

 

進研模試 《2015年 7月実施分・続編》

 

高校の夏期休暇が明け,進研模試結果が返却され続々と結果が集まってきました。

先日のブログでは当塾の高1生の結果を一部紹介しましたが,今回は高2生の結果がほぼ出揃いましたので紹介したいと思います。

 

国公立大受験パッケージ受講生の高2生の13名 (定員16名) から提出があり,現時点での数学の平均点が64.5点,最高点が87点 (全国偏差値は76.8) です。

まだ提出のない残り 3名 (岐阜高生 (文系)・加納高生 (理系)・岐山高生 (文系)) の結果も合算すると,高1生時点の 1月の結果を踏まえればあと0.5 ~ 1点は上がると見ています。

 

今回の数学の全国平均点は34.2点ですから,当塾生の現在の平均点を全国偏差値に当てはめると65程度になります。

もう少しいってほしいというのが本音ですが,あくまで模試でありますし,中でも進研模試は “限られた受験者層” で行なう模試ですから参考程度にしかなり得ません。

この高2生において敢えて模試の結果に拘るとするなら,私は来春 5月実施の全統マーク模試を挙げます。

同学年で進研模試を受験していない層,さらには過年度生が合流するこのタイミングで結果を出せるほうが,高2生の進研模試で結果を出せるよりもはるかに有益です。

 

話を戻します。

誤解のないように申し上げますが,得点を取れている生徒がいるのは確たる目標を持って生徒自身が頑張っているからに他なりません。

これまでのブログでも紹介しているように,当塾では定期テストや各種模試の予想問題の類は与えておりません。付け焼刃で獲得した得点は虚像に過ぎず,価値がないと考えているからです。

彼らが日々の学習はもちろんのこと,当塾の授業や自習室質問受付等の環境をうまく使い熟している結果なのです。

 

好結果は生徒の頑張りによるものですが,芳しくない結果は私たちの指導がまだまだ足りていなかった,行き届いていなかったと振り返る材料としています。

今回は上記した13名のうち,実に 3名が数学の全国偏差値で60を割り込んでいます。

この先,志望校に向かっていくという意味でもこれは明らかに “黄色信号” ですし,何らかの手を打っていかないことには悪化の一途を辿ることでしょう。

 

模試で結果を出す方法というより,私たちは長い目で見て入試で結果を出せる方法,さらには将来の夢に近づける方法を一緒に考えます。

そういった対話の時間を設けるために当塾は少人数定員制を敷いているわけですし,その場凌ぎの手法を繰り返して模試の結果を繕ったところで入試がうまくいかなければ元も子もありません。

 

もう 1点。先日のブログでも取り上げましたが,模試の判定に関しても同様のことが言えます。

模試の判定に一喜一憂することは時間の無駄ですし,たとえ A判定をもらえたとしても合格できる保証はどこにもないのです (もちろん志望校にもよりますが)。

明確な指標になり得ないことに加え,その生徒が結果として不合格になってしまった際に不憫であることからも,このブログでは高3生も含めて在籍生の模試の判定結果を公表致しません。

 

好結果を出せる生徒だけに光を当てたり,またはそれを発信したりということでは,結果の出せない生徒たちがあまりに不憫です。

さらには,合格実績においても「○○大学□□名合格」という華々しい実績の影に何名の涙を呑んだ受験生がいるのかを公表すべきだと私は考えます。

受験者数に対しての合格者数,在籍者数に対する合格者数を公表する形式で揃えていけば,華々しい数字だけが独り歩きする状況は避けられるのではないでしょうか。

 

同じ授業を受け,同じ空間で学んでくれている生徒ですから分け隔てなく対応しますし,共に悩み考え,そして前進する。その結果として,将来の夢の実現に近づいていく。

これが当塾の実践する教育であり,教育を通じて地域への貢献を果たしていくという私たちの使命でもあると考えております。

 

今週のお花 Vol. 004

 

今週のお花の紹介です。

当塾の教員が『トン・シェル・トン』様が主宰しておられるフラワーアレンジメント教室に通っており,そこで取り組んだ通算 3作品目です。

 

彼女はもともと植物が好きで,花に触れる時間がとても楽しいと話していました。

何もないところに作品を作り上げるということは難しいことであり,センスと経験が必要だとも話していました。

 

彼女は塾教員歴が 7年となりますが,フラワーアレンジメント教室では生徒として先生のご指導のもと,今はみっちりと基礎基本を学んでいます。

 

Università di Bologna

 

世界最古の大学はイタリアにあることをご存知でしょうか。

 

それはイタリア北部にある Università di Bologna (ボローニャ大学) です。

1088年の創立で,世界の大学の原点と位置づけられています。

 

ボローニャという地名を聞くと,スポーツ好きの私はサッカーで活躍した中田英寿氏と F1 ドライバーの故アイルトン・セナ氏の名前が思い浮かびます。

私と同世代だと頷けるという方も多いのではないでしょうか。

 

ボローニャは11世紀に入って学術都市として繁栄し,大学が設置されてからはヨーロッパ全土から人々が流入しました。

街の中には大学都市と呼ぶに相応しく美術館や博物館が多くあり,今もボローニャは学術都市としての地位を確固たるものにしています。

 

ボローニャ大学といえば法学部と医学部が有名です。

法学部ではコペルニクスが学んだことで知られており,医学部では教会の反発や妨害を押し切って世界で初めての人体解剖が行なわれました。

この逸話には,宗教と科学の対立の歴史を垣間見ることができます。

 

現在の学部は伝統ある医学部をはじめ23学部で,日本とは異なりイタリアの教育制度では学部を問わず誰でも無試験で入学できます。

ただし,定期試験はそのほとんどが口頭試問ですから付け焼刃の学習で乗り切ることなど不可能であり,答えに詰まるとすぐに追い返されて単位を失うことになります。

 

教授たちは板書をしないため,学生たちは教授の言葉を一言一句聞き漏らさずノートに書きとめて,録音したものを家でもう一度聞いてノートを整理する。

日本の大学生とは比較にならないほど熱心に学業に励む大学生が多いのです。

こんな毎日ですから,ラウエア (学位) を取得して卒業するまでには入学者の過半数が脱落していくという非常に厳しい大学生活です。

 

日本のように入学時に厳しい競争のある制度と,イタリアのように入学は容易でも卒業が難しい制度。

いずれの制度下においても明確な目的意識がなければうまくいかないことは明白ですから,将来を見据えた日々の過ごし方が必要であるということは言うまでもありません。

当塾に通う子どもたちには,ただ点数が取れればよいとか受験さえ合格できればよいという安易な考えを持たせないように,今後も “将来を見据えた指導” を展開していく所存です。

 

写真は今回のブログとは直接関係ありませんが,以前のブログで紹介した『琵琶湖畔にて撮影した夕陽』 が沈んだ後に同じ地点から空を撮影したもので,これも私のお気に入りの 1枚です。

ボローニャ大学の写真が手に入ったら差し替えます。

 

2015年8月23日 | カテゴリー : その他 | 投稿者 : ito

サービス業にとって “とても大切なこと”

 

私にとってのコンビニと言えばローソンです。

ローソンでは写真のカフェラテをよく購入しており,美味しく飲ませていただいております。

 

そのローソンの中でも “行きつけ” というか,出勤途中や帰宅途中に頻繁に立ち寄る店舗があります。

私の基本的な通勤ルートにローソンは 3店舗あるのですが,立ち寄るのは決まって 1店舗です。

常に清潔に保たれた明るい店内,顔を合わせればいつも気さくに話しかけてくださるオーナー様の存在。立ち寄りたくなる要素に溢れています。いつもありがとうございます。

 

金融機関に行かなければならない時や書店に寄ってから出勤する際は,当然ながら通勤ルートが変更となります。

先日の出勤途中にふらっと立ち寄った岐阜市内のローソンで,唐突にレジの方から話しかけられました。

食事に行った先や書店等,いろいろな場所で教え子やその保護者様に遭遇することがありますが,名札を拝見するもお名前もピンとこない。

はて,と思っていたら,「河渡 (ごうど) 店で何度かお見かけしていたので」とのこと。

 

その店舗は自宅からも遠く,休日に数回立ち寄ったことがあるだけです。

お声をかけてくださった方は,現在は異動で私が立ち寄った店舗で勤務されているとのことでした。

多くの客が入れ代わり立ち代わりで来店する中,来店頻度も高くなく,しかも身なりも異なる客を判別されているということに驚きました。

際立って背が高い等の目立った特徴のない私ですから,その記憶力に驚かされると同時にサービス業にとって “とても大切なこと” を教えていただいた気がします。ありがとうございます。

 

競争の激しいコンビニ業界ではありますが,商品の充実だけでなく再来店したくなる仕掛けや上記のような付加価値を追求して差別化を図れる店舗が勝ち残れるのだと思います。

ブランド間の “差” だけでなく,同じ看板を掲げていても店舗間の “差” がありますから非常に過酷な競争だと言えます。

 

基本的に大手企業のみのコンビニ業界と,大手と個人経営の入り乱れる塾業界。状況は違えど,私たち塾業界も過酷な競争という観点では何ら変わりありません。

今回ご紹介した事例はもちろんのこと,様々な業界やその事例を参考にして,当塾が地域の皆様にとって不可欠な存在となっていけるよう教員一同頑張っていく決意です。

 

教え子との再会 Vol. 006

 

本日も教え子が訪問してくれました。

この夏は大学生から社会人までさまざまな教え子が訪問してくれて,塾内で話をしたり,または食事に行ったりと楽しい時間を過ごすことができました。

 

この夏に会いに来てくれたどの教え子にも共通していることですが,彼らは歩む道は違っても歩みを止めることなく確実に前へ進んでいます。

大学生では学業面はもちろん言葉遣いや各種マナー,社会人ではそれらにビジネスマナーや視座なども加わってきますが,どれをとっても成長が感じられることが私には嬉しいのです。

 

例えば各種マナーで言えばアポイントメント。

開塾して半年だということ,夏期講習中,さらには中学生は定期テスト直前期で私が忙しくしているだろうと,1週間から 1ヶ月前に予めこちらのスケジュール確認をしてくれました。

 

目上の人間と会うにあたっては,こういった心遣いは非常に大切です。

突然訪ねてこられても,先約があったり仕事が立て込んでいると対応できません。ふらっと友人に会いに行くのとはわけが違います。

この夏に会いに来てくれた教え子たちはしっかりと忖度してくれていました。細かい部分ではありますが,こういったところからも彼らの成長を垣間見ることができます。

 

教え子に会うと元気をもらえます。

彼ら,彼女らにとっても私たちがそういった存在になれていればとても嬉しいです。