進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
塾長ブログ
進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
中学生の頑張り《後期中間テスト》
明日は中央中・鵜沼中・那加中の後期中間テスト実施日です。中学生用の自習室には黙々と自分たちのすべきことに取り組む多くの中学生の姿が見られました。
自習室には教員が 1名入り,科目を問わず各種質問を受け付けました。明日はどの生徒も頑張ってきた成果を発揮してくれることでしょう。
先週にテストが終わった蘇原中・稲羽中・桜丘中の生徒たちから続々と好結果が寄せられています。
写真は100点の 2枚の答案。この後期中間テストは当塾が開塾して 3回目の定期テストですが,毎回いろいろな科目で100点満点達成者が出ています。
数学は稲羽中の中2生のもので平均点は60点くらい,国語は桜丘中の中3生のもので平均点は70点くらいとのことです (個人情報のため名前は消し込んであります)。
平均点がどうあれ,定期テストで100点満点を取ることは決して簡単なことではありませんから,素直にすごいなあと思います。
これまでのブログでもたびたびお伝えしているように,当塾は日頃から定期テストを意識した指導を行なっていないばかりか,直前期であっても過去問や予想問題等を行なうことは一切ありません。
ですから,当塾の塾生たちの定期テスト結果は,学校の授業をしっかりと聞く,宿題を熟す,日頃からコツコツと頑張るなどした彼らの頑張りの成果と言えます。
本日,稲羽中の中2生の結果が出揃いました。
当塾には稲羽中の中2生が 4名在籍しており,その 4名の平均点は 5科が429.0点,英語が88.0点,同じく数学が89.0点で,5科合計で450点超えは 2名 (全員が400点超え) という結果でした。
学校平均点はまだ正式なものが公表されておりませんから何とも言えませんが,過去問や予想問題に頼らなくとも結果は残せるということを証明してくれているようで嬉しくなりました。
同じく中2生の話題になりますが,桜丘中の中2生が合計点で大幅アップを達成しました。
前期期末テストでは377点だった合計点が今回は432点に達し,55点のアップと自己ベスト更新を達成してくれました。本人も保護者の方も大変喜んでおられ,私たちも非常に嬉しかったです。
ただ,忘れてはならないのが,この生徒も過去問や予想問題といったお膳立て等の “特別な何か” に取り組んで捻り出した結果ということではありません。
前回の悔しさを晴らすべく今回は早めから取り組んでいましたし,授業のない日も自習室にやって来たりと日々コツコツと頑張ってきた成果です。
もう 1名,中2生で 7月の入塾時から点数を大幅にアップさせた生徒がいます。
入塾前の定期テスト (前期中間テスト) は数学が 8点と非常に苦戦していましたが,入塾から 2ヶ月後の前期期末テストでは45点,今回の後期中間テストでは83点と着々と力をつけています。
難しい単元に続々と入っているにもかかわらずの得点向上。やればできるということを身をもって実感して何事にも意欲的になってきましたし,何より表情が良くなってきています。
目標を持ち,コツコツと取り組めば,過去問や予想問題といったお膳立てがなくとも,こういった得点向上をはじめ好成績をキープすることは十分に可能です。
当塾は定期テストの点数が不振だからという理由で入塾をお断りすることはありませんが,子どもたちには『愉しんで学ぶ』ことを求めています。
進路探究塾 Mirai は安易な近道を教える塾ではなく,学ぶことの愉しさや意義を指導し,夢を持って頑張れる子どもたちをサポートする塾なのです。
高校生はいつもながらの雰囲気で自習に臨んでいます。一応,どの生徒も定期テストは近いのですが,彼らは日頃からこんな感じですから,定期テストはあまり関係ないのかもしれません。
とは言え,本日は高校生用に用意した28席が埋まるほどの大盛況でした。
当塾の中学生の定期テストの位置づけ
20日(金) は中央中・那加中・鵜沼中の中1生と中2生が後期中間テストのため,本日も先週に引き続いて『 8時間コース』を実施しました。
写真は自習中の様子です。『 8時間コース』では講義や演習も行ないますが,私たちは自習が最重要と捉え,学年ごとに教員が 1名ついて各教科の質問受付や添削を行ないます。
ただし,少し調べればわかるものや,考えた形跡もなく投げ出したと思われるものに関しては,自主性を阻害するという観点から質問を受け付けません。
当塾は中学生の定期テストを『目標をもってコツコツ取り組む練習』と位置付けており,子どもたちの学習姿勢をつくり上げることと学ぶことに対する意識を醸成することに重点を置いております。
過去問や予想問題といった “お膳立て” に取り組ませて目先の得点を上げる,または稼ぎ出すというのは当塾の考えにはありません。
中学時代に “お膳立て” に味を占めてしまうと,以後もずっと “お膳立て” なくしては学習に取り組めなくなり,結果として生徒の成長を止めてしまうことになるからです。
本日,高校生も12名が自習に来て,黙々とそれぞれの課題に取り組んでいました。
24日(火) を皮切りに各高校にて定期テストが始まりますが,当塾の生徒たちはそのほとんどが定期テストが近いからという理由で自習に来ているのではありません。
長い生徒で朝からの 8時間,昼からの 5時間などさまざまではありますが,これは進学校に通う高校生にとっての『休日のあるべき過ごし方』を熟知している結果と言えるでしょう。
昨日,岐阜高に通う当塾の高2生と帰り際に話をしていました。この生徒は中学生の頃,定期テストで470点台や480点台を取ってくるような生徒でした。
私との付き合いは長いものの,私はその生徒の中学校内での順位を知りません。
成績個票を提出してくれますから得点結果は知っていましたが,学校では周囲に定期テストや各種模試の得点をあまり話さなかったようです。本当に賢い子はこういう子が多いですよね。
以前のブログでも触れたたように,公立中においては公式な学年順位は基本的に公表されておりません。成績個票には本人の得点,平均点,偏差値が記されているのみです。
生徒間で言い合う順位や噂話は全くあてになりませんからね。根拠の乏しい推測は時間の無駄ですし,仮に真実か定かではない順位を鵜呑みにしているなら,それは恐ろしいことです。
先述した生徒に定期テストの学習で心がけていたことを尋ねると,「テスト前だけでなく日頃から学習する」ことと「決められた範囲をきっちりと仕上げる」という “模範解答” が返ってきました。
もちろん,過去問や予想問題の類も使っておりません。そのような “お膳立て” を使わなくとも,コツコツ取り組む姿勢があれば好結果を残すことは十分に可能なのです。
ちなみにこの生徒の過去 4回にわたる進研模試の英語科全国偏差値は平均が78.9,最高は84.0という結果を残しており,志望校合格に向けて順調に仕上がってきています。
昨夜は私が作成している『基本英文700選』(駿台文庫) の各文の解釈や補足説明を記したプリントを渡したところ,興味深そうに,また,嬉しそうにそれらを眺めていました。
英語に関しては現時点でもかなりの力がついていますが,授業後はさまざまな質問もしてくれますし,毎週の単語テストも非常に頑張ってくれています。
英語以外の志望校の課すセンター各科も非常に順調に仕上がってきております。二次に向けても盤石の構えであることが,各種成績だけでなく日頃の学習姿勢からも窺い知れます。
二次対策とはいえ『基本英文700選』のような一見遠回りに思える教材にコツコツと取り組めるのは,中学時代に培った学習姿勢と確たる目標があるからに他なりません。
この生徒だけに限らず,当塾の生徒たちの多くは中学時代に “安易な近道” をしてこなかったからこそ,高校に進学してからも地道に頑張り続けることができるのだと思います。
これは本当に大切なことだと思いますが,最近は中学生向けおよび高校生向けの塾や参考書において “お膳立て” や “安易な近道” が溢れている気がしてならず,残念な気持ちになります。
先を見据えて
以前のブログでも紹介しましたが,当塾では高2生の理系の地理や文系の公民科目 (倫理政経または現代社会) の社会科の学習を,ある程度本人たちに任せる形で学習を進めさせています。
Z会出版の『解決!センター』シリーズを来年の 4月までに 2周。
開始から約 1ヶ月が経過し,教員に質問している姿や用語集または地図帳・資料集を広げて学習を進める姿を目にして嬉しく思っています。
どの生徒も順調にやり進めてくれていますから,早い段階で仕上げてくると確信しています。
質問をしている写真の生徒 (岐阜北高・理系) の志望先の社会科の配点はセンターと二次を併せて 1000点のうちのわずか 50点に過ぎませんから,その比率はたったの 5% ということになります。
このわずか 5%分,センターだけで見ても 11.1% 分のために,写真の生徒も学校の課題や当塾の課題を熟しつつ,時間を見つけては社会科の学習に取り組んでいるのです。
案の定,高校で友人から「配点が低い科目だし,理系科目が先なのでは」などと言われたようです。
そういう意見もあるでしょうが,その理系科目が佳境に差し掛かる高3生の夏以降に多くの学習時間を充てていくための,これは “先手” なのです。
志望先の配点や科目を把握したうえで計画的に学習を進めていく。
大学受験は高校受験のように甘くありませんから,「高3生から」では手遅れになる可能性が大きいのです。
冬期講習会
当塾への入塾および冬期講習会に関するお問い合わせが最近増えてまいりましたので,今回のブログでは当塾の冬期行事のご案内をさせていただきます。
当塾の冬期行事は『ウィンターターム』と『冬特講』に分かれております。
それぞれの行事の実施学年,日程および時間帯,指導科目は以下に記載しますのでご確認ください。
『ウィンターターム』はいわゆる冬期講習会の位置づけで,小5生から中3生に対して各学年の12月までの復習を行ないます。
当塾の通常授業はどの学年も講義が中心ですが,『ウィンターターム』の授業は講義主体ではなく演習が中心です。
9月から12月はどの学年においても重要単元を学んでおりますから,多くの演習を通じて知識の整理および定着を図ることを狙いとしております。
なお,『ウィンターターム』のみの受講も受け付けておりますので,お気軽にお問い合わせください。
『冬特講』は中3生から高3生に対して行なう受験対策の集中講義で,中3生であれば公立高入試,高3生であれば直前に迫ったセンター試験に向けての指導を行ないます。
高1生・高2生に対してはテーマ別の指導を行ない,来るべき大学受験に備えるという位置づけです。
なお,『冬特講』は塾生以外の方の受講は受け付けておりません。
【ウィンターターム 2015】 ※『ウィンターターム』のみの受講も受け付けております
□ 小5生 《授業日》12月28日(月)・ 1月 4日(月)・ 1月 6日(水),《授業時間帯》13時30分から16時00分,《指導科目》算数⋅国語
□ 小6生 《授業日》12月28日(月)・ 1月 4日(月)・ 1月 5日(火),《授業時間帯》13時30分から16時00分,《指導科目》算数⋅国語
□ 中1生 《授業日》12月27日(日)・12月28日(月)・ 1月 4日(月),《授業時間帯》16時30分から22時00分,《指導科目》英語⋅数学⋅国語
□ 中2生 《授業日》12月27日(日)・12月28日(月)・ 1月 4日(月),《授業時間帯》16時30分から22時00分,《指導科目》英語⋅数学⋅国語
□ 中3生 《授業日》12月27日(日)・12月28日(月)・ 1月 4日(月)・ 1月 6日(水),《授業時間帯》13時30分から22時00分,《指導科目》英語⋅数学⋅国語⋅理科⋅社会
【冬特講 2015】 ※『冬特講』のみの受講は受け付けておりません
□ 中3生 《授業日》12月29日(火)・12月30日(水)・12月31日(木),《授業時間帯》10時00分から22時00分 (12月31日(木) のみ18時00分まで)
□ 高1生 《授業日》12月29日(火)・12月30日(水),《授業時間帯》13時30分から22時00分
□ 高2生 《授業日》12月29日(火)・12月30日(水)・ 1月17日(日),《授業時間帯》13時30分から22時00分
□ 高3生 《授業日》12月27日(日)・12月28日(月)・ 12月29日(火)・12月30日(水)・12月31日(木)・ 1月 4日(月)・ 1月10日(日),《授業時間帯》10時00分から22時00分 ほか
当塾への入塾および『ウィンターターム』受講をご希望の方は,まず 058-372-2731 までお電話いただき,保護者様対象の入塾説明会とお子さまの入塾テストの日時を確定する運びとなります。
入塾説明会・入塾テストは土曜日または日曜日の実施で,50分程度を予定しております。
お電話でのお問い合わせや入塾説明会のご予約は,毎週火曜日から土曜日の13時30分から19時までの時間帯で承っております。お気軽にお電話ください。
また,インターネットでのお問い合わせも受け付けております (インターネットでの説明会予約は受け付けておりません)。
インターネットでの受付は24時間対応となりますが,フォームにご入力いただいたお電話番号およびメールアドレスに当塾の担当者から折り返し連絡させていただきますので予めご了承ください。
中1生・中2生は後期中間テスト直前!
来週から中1生・中2生の後期中間テストが開始となります。
蘇原中は12日(木) に,稲羽中・桜丘中は13日(金) に後期中間テストとあって,本日はこれらの中学校に通う中1生と中2生に『 8時間コース』を実施しました。
朝の10時から昼食持参で18時まで。定期テスト前の直前の日曜日,当塾の生徒たちはちょっとした対策授業や自習で 1日を過ごします。
写真は中2生の一部の自習の様子で,それぞれが自分で決めた課題に取り組んでいます。
本日に限ったことではありませんが,当塾の自習室では私語をする生徒は皆無です。高校生も含め,携帯電話に触れる生徒もいなければ飲食をしながらの生徒,姿勢の悪い生徒もいません。
中学生の定期テスト前の自習の様子は以前のブログでも紹介しておりますので,そちらも併せてご覧ください。
中1生は水曜日・金曜日・土曜日,同じく中2生は火曜日・木曜日・土曜日に授業を行なっていますが,当塾の生徒たちは授業のない曜日にも自習に足繁く通ってくれます。
授業を受けているだけでは成績は向上しません。さらには,定期テストのみに特化した演習を繰り返しても真の実力は身につきません。
高い目的意識を持ち,定期テストに向けた学習さえも “長い目で見た学力向上” と位置付けて取り組んでいくことが重要であると私たちは考えます。
Amazon
昨夜の 1時過ぎ,当塾の高3生の指導に使用する教材を Amazon にて注文しました。
驚くべきことに,それがわずか12時間で到着。Amazon が構築した高度に組織化されたシステムと,ヤマト運輸の迅速な配送にただただ驚くばかりです。
書店めぐりの好きな私ですが,書籍のまとめ買いをする時は専ら Amazon を利用していますし,古書も充実していることから私は Amazon のヘビーユーザーと言えます。
受験を通じて
学校法人である河合塾様が出版している『栄冠めざして』。私は当塾の塾生やその保護者様と大学入試の話をする際,これを頻繁に活用させていただいております。
『栄冠めざして』があるおかげで各大学の募集要項が手元になくとも科目や配点を知ることができますし,さらにはボーダー等の目安も知ることができます。本当にありがとうございます。
今回のブログは受験にまつわる話です。
高校入試は岐阜県内の多くの受験生にとって基本的な受験パターンとなる普通科の公立高校入試一次試験に,大学入試は国公立大学の前期試験に絞ります。
国公立大も定員の15%ほどが推薦入試に充てられる時代になったとはいえ,ここを主として大学入試に臨むというのはあまりに危険ですから除外します。
高校入試は 5教科の入試が基本で,各科とも均等に100点ずつの満点が500点という形式です。
来春の入試では 5高は内申と入試の配分が 3 : 7 で揃っており,5高を志望するのであれば,深さこそ異なるものの基本的に取り組むことは共通しています。
ところが大学入試に目を向けると,同じ国公立大学でもセンター試験 (マーク式) と二次試験 (記述式) を実施するという形式こそ揃っていますが,科目も異なれば配点も異なります。
センター試験は 5教科 7科目で満点は950点 (理系であれば英語250点⋅数学200点⋅国語200点⋅理科200点⋅社会100点) と設定されています。
選択科目である理科は化学⋅物理⋅生物⋅地学から 2科,同じく社会は地歴 (地理⋅日本史⋅世界史) または公民 (現代社会⋅倫理⋅政経⋅倫理政経) から 1科というのが一般的です。
しかし,大学だけでなく学部・学科によっても課す科目やその配点は自由に設定できることになっており,ここが高校入試とは大きく異なるところです。
東海 3県の国公立大学の工学部機械工学科を例に挙げて比較すると以下のようになります。
【名古屋大】 センター 600〔英語100⋅数学100⋅国語200⋅理科 (物理⋅化学) 100⋅社会 (地歴 or 倫理政経から 1科) 100〕: 二次 1300〔英語300⋅数学500⋅理科 (物理⋅化学) 500〕
【名古屋工業大】 センター 450〔英語100⋅数学100⋅国語100⋅理科 (物理 or 化学 or 生物から 2科) 100⋅社会 (地歴公民から 1科) 50〕: 二次 1000〔英語200⋅数学400⋅理科 (物理) 400〕
【岐阜大】 センター 700〔英語150⋅数学150⋅国語150⋅理科 (物理 or 化学 or 生物から 2科) 150⋅社会 (地歴公民から 1科) 100〕: 二次 700〔英語100⋅数学300⋅理科 (物理) 300〕
【三重大】 センター 550〔英語200⋅数学100⋅国語100⋅理科 (物理⋅化学) 100⋅社会 (地歴公民から 1科) 50〕: 二次 400〔数学250⋅理科 (物理 or 化学) 150〕
一般に難関大と言われるところはセンター試験において高い得点率が求められると同時に,社会科の受験科目において “科目の縛り” があったりもします。
さらには,難関大においてはあくまでセンター試験は二次試験を受験するための位置づけとなっており,センター試験よりも二次試験のほうが配点が高く,受験科目数も多くなります。
上記した 4大学はそれが顕著に表れている例と言えます。
話を工学部機械工学科に戻しますと,大学で機械工学を学ぶわけですから,数学と物理の完成度を高めておくことは言わずもがなです。
もちろん,入試において必要というだけでなく,それらは大学入学後の学習のための基礎知識であり素地ともなるわけですから,高校生のうちから懸命に努力しておかなければなりません。
合計点に占める各科の割合を見ると,このことも顕著に表れています。
【名古屋大】 数学 31.6%⋅英語 21.1%⋅物理 15.8%⋅化学 15.8%⋅国語 10.5%⋅社会 5.3% (数学と物理で47.4%)
【名古屋工業大】 数学 34.5%⋅物理 31.0%⋅英語 20.7%⋅国語 6.9%⋅化学 3.4%⋅社会 3.4% (数学と物理で65.5%)
【岐阜大】 数学 32.1%⋅物理 26.8%⋅英語 17.9%⋅国語 10.7%⋅社会 7.1%⋅化学 5.4% (数学と物理で58.9%)
【三重大】 数学 36.8%⋅物理 21.1%⋅英語 21.1%⋅国語 10.5%⋅化学 5.3%⋅社会 5.3% (数学と物理で57.9%)
※ 名古屋工業大と岐阜大はセンターにおいて化学ではなく生物,三重大は二次で化学でも受験可となっていますが,現実的ではないためセンターは物理⋅化学,二次は物理で固定しました。
どの大学も数学と物理だけで全体のおよそ 5割から 6割の配点を占めており,どの教科もバランスよく学習を進める必要のあった高校入試とは全く話が違います。
高1生や高2生の間は,とりあえず名古屋大に行けたらいいなと考えて学習を進めておく。こんな受験生が多いのは,大学入試を高校入試の延長線上だと捉えてしまっているからでしょう。
先述したように,大学入試は高校入試のように 5教科とも一律の配点ではないうえに,科目によっても比重が異なります。そんな中途半端な気持ちで受験に向かってもおそらくうまくいきません。
上記の理由に加えてライバルは岐阜県内や東海 3県内だけでなく全国にいますし,高校入試とは比べものにならない高い競争倍率です。
こういうことからも,当塾では塾生たちに早ければ高1生の秋,遅くとも高2生の夏までに志望校を決めてもらっています。
理系・文系に分かれる高2生の初めから受験に向けた準備を着々と進め,日々の課題に追われることなくすべきことを淡々と熟していく。
私は「部活を引退してからの高3生の夏からが勝負だ」などとは到底言いません。
というよりも,大学入試に臨む高校生にとって高3生の夏は頑張って当たり前ですし,その時点まで努力を怠ってきた受験生が容易く学力を上げる魔法のようなものは存在するはずもないのです。
その時点までにいかに基礎を固めることができているか。高3生の夏は,この基礎に時間をかけながらきっちりとした上積みをしていく時期なのです。
同時に,これまでのブログでもたびたび取り上げているように,当塾は高校生に対して定期テストや各種模試で結果を残すことに特化した指導を一切行ないません。
当塾は『将来を見据えた指導』を行なう塾ですから,私たちにはそんな無責任な指導はできまないと考えております。
『模試の判定』というタイトルのブログでも申し上げましたが,付け焼刃の学習がいかに無力なものなのか。それは大学入試や大学入学後に明らかになります。
中学生の頃から定期テストでも岐阜新聞テストのような模試でも,やれ過去問題だ,やれ予想問題だなどと “お膳立て” を使って結果を残してきた高校生にはつらいものがありますが。
学ぶことの意味は何なのか。
これを真剣に考え,あれこれと実践することによって子どもたちは成長し,そして未来が拓けてくるのだと私たちは考えます。
受験は社会に出る前にこれを磨き上げ,成長できる恰好の舞台なのです。学びは一生続くものですからね。
何のために学ぶのか
今日から11月。進路探究塾 Mirai は開塾から 8ヶ月となりました。
多くの方のご支援で 8ヶ月を迎えることができました。本当にありがとうございます。
11月は中学生の後期中間テスト,高1生・高2生は同じく後期中間テスト,高3生は学年末テストに各種模試と試験が目白押しです。
とは言え,当塾の実践する教育は眼前の各種試験に向けた小手先の対策ではなく,長い目で見た学力の獲得と,夢を持ち,そしてその夢に向かって頑張れる意識・姿勢を醸成することです。
何のために学ぶのか。
それが定期テスト等の各種試験のため,または受験に合格するためというものであれば,以前のブログでも述べたように,いずれどこかで破綻してしまう可能性があります。
大学受験までの学びは,夢をかなえるための,または夢のスタート地点に立つための準備と捉え,手を抜いたり安易な近道を模索したりせずに懸命の努力をすることが重要です。
進路探究塾 Mirai は授業指導や質問受付対応,将来設計指導,そして生徒ならびに保護者様との日々のやり取りを通じてそのサポートを行なう塾なのです。
昨日,当塾の個別指導専科コースに在籍する中3生の保護者の方との懇談がありました。その生徒は大学で宇宙理論を学ぶことを希望しており,志望校は東京大です。
彼女の指導をするようになって間もなく 6年になりますが,お母様とも「本当にあっという間でしたね」と振り返っていました。
大学で学びたいこと,さらにはその後の目標。彼女はこれらが明確に固まっているからこそ頑張れるのです。
英語は私が担当しており,授業指導と並んで『速読英単語 必修編』の単語テストをすでに開始 (入門編は完了) しているなど,志望校合格に向けた準備は着々と進んでいます。
数学は現在 IIB を指導しており,早い段階で完了した IA はセンター試験型のものであれば 9割を切らないレベルに到達。国語は二次を意識した指導を展開しています。
何より “愉しんで” 学べているということ。これが彼女の強みであり,夢をかなえるために必要とされるものなのです。
前述したように,当塾はあくまで生徒たちが愉しんで学ぶことと,生徒たちの夢のサポートをするというスタンスの塾であり,眼前の各種試験の得点獲得のための指導を行なう塾ではありません。
中学生にとっての定期テストや高校受験,高校生にとっての定期テストや各種模試,もちろん大学受験さえも『通過点に過ぎない』という意識を持つことが大切なのです。
当塾の教員たち
10月31日は当塾の 2名のアルバイト講師の誕生日です。彼らは他の教員や生徒たちから祝福の言葉をかけられて嬉しそうにしていました。
わずか年に 1回のことですから,私としても教員・生徒を問わず誕生日にそういった言葉をかけることを大切にしたいと考えています。
写真のアルバイト講師はその 2名のうちの 1名で,高校生の国語と小論文をメインに担当しています。
センター試験や文系生の二次試験対策指導のみならず,東京大や京都大を志望する理系生たちの国語の二次試験対策指導も彼女には安心して任せることができます。
小中学生の質問受付も担当してくれており,自習に来た小学生たちからサプライズのメッセージカードを贈られて喜んでいました。
進路探究塾 Mirai は,私を含めて 8名の教員で日々の授業や質問受付等の指導にあたっています。
7名の教員 ( 2名の正社員と 5名のアルバイト講師) は全員が私の教え子であり,各務原市や岐阜市で育った者たちです。
多くの塾がインターネット等で求人を行なっておりますが,当塾はこれまで一切求人広告を出してきませんでしたし,今後も出すつもりはありません。
私の教え子の中から適性の高い者,または特定の科目において懸命な努力をした者で,かつ受験において “結果” を残し,信頼関係の構築できている教え子を教員として迎え入れています。
当塾は今後も教え子を教員として採用し,知の継承によって指導および地域への貢献を行なっていきます。
正社員・アルバイトを問わず,年中インターネットや紙媒体で求人を行なっている塾や学校を見かけます。
生徒の数が続々と増えて仕方がないからそうなるのか,または離職率が高いからそうなるのか。私見ではありますが,いずれにしても自分の子どもはそんなところに預けたくありません。
一度に何十人,何百人も応募があってその中から数人を選出するならまだしも,数人の応募しかなく,かつ 1時間にも満たない (数回の) 面接や試験の成績だけで適性を見抜くことは不可能です。
学歴・職歴もあてにはなりません。
高学歴だから指導に長けているとは限りませんし,教員としてのキャリアが長くとも土壌や社風が合わなければ力を発揮し切ることができない可能性もあります。
本日の新聞に「2012年 3月卒業の大卒の 3年後離職率が32.3%,教育・学習支援業に限定すると 3年後離職率は47.6%」という報道がありました。
教育・学習支援業はわずか 3年の間に新卒のおよそ 2人に 1人が辞めていくという現実があるのです。これはこの年に限ったものではなく,例年そうなっています (昨年は48.5%だそうです)。
チラシ等で「先生は全員が正社員!」などという塾の文言を見かけますが,業界的にもこれだけ離職率が高い状況ではその品質が担保されているとは言い難い状況です。
私は大学生の頃に大手進学塾で 1クラス10名から20名の集団指導を多い時期には 8クラス担当させていただいておりましたが,私は授業アンケート結果で正社員の方よりも常に上回っていました。
授業アンケートは半期ごとの実施で,『授業のわかりやすさ』『成績が向上したか』『満足度』等をそれぞれ 5段階評価で生徒に問うもので,私の場合はおよそ150名分の回答によるものです。
こういった数値データからも,正社員ならば確実に授業がうまい,指導力があるとは限らないということが浮き彫りになります。
当時,大学 3年生だった私は卒業後に塾の教員になろうとは全く考えておりませんでしたが,本業である学業が忙しいながらも予習を含めた準備をきっちりと行なって指導に臨んでいました。
任された仕事を遂行するという責任感と,生徒の成長のためにと遣り甲斐を感じて仕事に臨むという気概。正社員であろうがアルバイトであろうが,ここに差はあってはならないのです。
当塾の教員 7名は社員・アルバイトと雇用形態もさまざまではありますが,どの教員もきわめて意欲的で高い教務力を兼ね備えた,私が自信を持って任せている精鋭揃いです。
以前の『塾選び』というタイトルのブログでも申し上げましたが,何と言っても塾は人が大切です。
教材が素晴らしい,設備が素晴らしい等,いわゆるシステムが整えられていたとしても,そこに介在する人が優れていなければなりません。
人がその教材や設備の価値を 2倍にも 3倍にもしていくのです。
カウントダウン
入り口すぐのカウンターに,センター試験と国公立大二次試験までのカウントダウンを設置しています。
高3生がこれを見るのはもちろん,高2生や高1生もこれに目が行くようで,高2生にはここに365日,高1生にはここに729日を足して考えるよう話しています。
当塾の教員が手作りした簡易的なものですが,なかなかよくできています。
数字を印刷した厚紙を入れ替える形式をとっており,これを行なうのはいつも23時30分頃まで自習で残っている高3生。数日前から,彼の帰り際の日課となりました。
10月31日(土) 時点で,2016年 1月16日(土)・17日(日) のセンター試験まではあと77日。
刻一刻とその日は近づいています。