進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
塾長ブログ
進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
新聞チラシを折り込みます
明日,およそ 4ヶ月ぶりに新聞チラシを折り込みます。
この間,当塾は新聞チラシや戸別ポスティングを一切行っておりませんでしたが,多くの方から入塾のお問合わせをいただき,意欲の高い新たな仲間たちを迎えることができました。
特に 6月に入ってからはそれが顕著で,昨年の同時期と比較して在塾生の数はおよそ 2倍となり,塾内は日々活気に満ち溢れております。
受講開始にあたっては,保護者様に受講説明会をお受けいただいております。
当塾の受講説明会は一斉ではなくご家庭ごとの個別実施としており,現在は平日や土曜日の私の空き時間に受講説明会を行なっています。
対象は小5生から高2生で,小5生から中3生は入塾テストも同時実施しております (高校生は当塾の定める高校・コースに在籍している場合のみ受け入れております)。
なお,高3生は先日のブログでもお伝えしたように今期の募集を終了,年長から小4生は『あすなろ学習会』として上記とは異なる形で募集を行なっています。
説明会の際によく尋ねられるのが,当塾の宿題に関してです。
当塾は宿題が多いかと言われれば,量的にはそれほど多くありませんが,質的には多いと言えます。
各科とも以下の 3点をベースとしております。
・板書ノートの書き写し (当塾では『レビュー』と呼んでいます)
・配布しているテキストの数ページまたは数問 (英語を例にとると,各文の和訳も同時実施することや穴埋め問題であっても全文を記載するなど細かな指示あり)
・次回授業で実施する確認テストに向けた学習 (英語を例にとると,授業で提示した例文の練習と暗記)
上記を丁寧に熟すと,相当な時間がかかります。
問題を多く熟して得点力が得られるのは中学生までに過ぎません。高校進学後に “おかしな習慣” を残さないためにも,当塾では宿題の量ではなく質を追求しているのです。
なお,当塾は基本的に,どの科目もテキストの解答冊子を配布しております。
それは,○つけや実施後の振り返りを含めた一連の流れが宿題であると考えており,各生徒が後日に復習で取り組む際に必要だからという考えに基づいたものです。
ですから,闇雲に大量のページ数を課したりということはしません。問題演習が単なる “作業” になってしまっては意味がありませんからね。
私たちは中学生以上に対して,宿題をやってこないことを咎めることはしませんし,授業中にチェックをしたりということもしません。
宿題はやってきて当然ですし,当塾の入室テストをクリアできる生徒であれば,解答を丸写ししてくることがいかに馬鹿げた行為であるかの判断ができます。
ですから,彼らには「丸写ししてくるくらいなら宿題をやらなくてもいいよ」と話しています。
当塾の基本的なスタンスとして宿題は質問を受け付けるにとどめており,どの生徒も分け隔てなく質問をきちんと受け付けるための “少人数定員制” でもあるということです。
それと,テキストは手元にあるけど解答冊子は回収するという塾が多いですよね。いろいろな考え方があるとは思いますが,それは単に生徒を信頼していないだけだと私は考えます。
宿題の解説で貴重な講義の時間を割くのは勿体ないです (もちろん,必要に応じて解説すべきところは解説しています)。
教室ぎゅうぎゅうに生徒を詰め込み,宿題の解説と定期テストや模試,または入試の予想問題と称して突飛な問題演習に終始するものを,私たちは授業と捉えることができません。
将来設計指導《 6月度》
将来設計講座『みらい』のゲストとして,先日も当塾へ顔を出してくれた私の教え子を招きました。
今月の将来設計指導は,中高生に対して「日々の学習の進め方」,「受験への心構え」,「将来の夢を持つこと」の 3点を語ってもらうという趣旨で行ないました。
彼は岐阜高を経て名古屋大の工学部に進学し,現在は同大学院の修士課程にて学ぶ学生です。
この 6月に愛知県内にある業界最大手の自動車部品メーカーの技術職として就職の内定をいただいたと連絡をくれた際,本日の講演を依頼し,彼は二つ返事で快諾してくれました。
私の提唱する “知の継承” を理解し,現在もこうやって様々な形で協力してくれることが非常に嬉しいです。
中学生対象の講演の後は,高3生の集団指導コース16名と高1生・高2生の数名が彼の話に聞き入りました。
彼の講演と並び,私からも彼が受験生の頃にどのような姿勢で学習に臨んでいたか等の話も交え,数名との質疑応答もありました。
今年度の高3生は在籍の半数近くが名古屋大を受験しますから,そのメンバーは特に興味津々の様子でした。
講演の後は個別に質問する生徒や彼に握手を求める生徒の姿がありました。
彼はその一人ひとりに対して「頑張ってね」と優しく声をかけ,握手にも応じていました。なんとも微笑ましい光景に,私も嬉しくなりました。
彼は中1生から高3生の大学受験終了まで,私が直接英語を指導した教え子です。
中学生の頃から成績は非常に優秀で,英語はセンター試験本番でも 9割を超えました (186点)。
理系科目は言わずもがなで,各科ともセンター試験は 9割 (IA が96点,IIB が95点,化学が94点など) を超え,二次も好成績 (開示データ) を残し,ほぼ合格最高点にて合格を勝ち取りました。
私は当時から彼らに対して “小手先の指導” は一切しておりませんでしたし,当時からも「お手軽なものに頼ってはいけない」「ギリギリを狙うのではない」ということを繰り返し伝えていました。
彼はそれを素直に実践してくれる生徒でしたし,何よりコツコツと努力ができるという点で私は彼を高く評価しています。
高校卒業後も折を見て食事へ行ったりと交流が続いており,私が特に可愛がっている教え子の一人です。
余談ですが,就職の内定した企業は第一志望で,その面接には私がプレゼントしたネクタイを締めて臨んだとのことです。いやあ,可愛い教え子です。
高3生・入塾受付終了
本日,高3生の入塾受付を打ち切りました。現在の集団指導コース16名と個別指導コース 4名で大学入試へ向かいます。
今後は欠員が出ても,追加募集を行なわない予定です。
当塾の高校部各学年の定員は集団指導コースが16名,個別指導コースが 4名の “少人数定員制” としています。
これを私を含めた各科 8名の教員で指導にあたっておりますが,私はこれ以上の生徒数になると正直厳しいと考えております。
中には高3生だけで 50名や100名の生徒数を抱える塾もあると思います。
しかし,良好な自習環境の提供,質問受付ならびに二次の添削指導のことを考えれば,生徒数が増加すればするほどその質は確実に下がります。
講義をするだけとかテレビを見せるだけなら生徒数は多くてもいいのですけどね。当塾は全科目とも対面指導ですからそうはいきません。
先日のブログでも触れましたが,塾の教育を “商業ベース” で考えるかそうでないかによって,こういった定員というのは決まってくるものだと思います。
以前のブログでも紹介したように,当塾の今年度の高3生には突出して学力の高い生徒はいません。
全体を見渡しても,表現は良くありませんが学力的には「平凡」という言葉がぴたりと当てはまります。しかし,コツコツ取り組むという観点ではどの生徒も「非凡」寄りです。
私は今年で塾教員としてのキャリアが20年目となりますが,歴代の学年の中でも,いろいろな意味で非常に楽しみな学年になりました。
話は変わりますが,入試が落ち着くまでの間,基本的にこのブログ上において高3生の模試結果等の成績情報を開示しません。なお,当塾は昨年度もこのようにしておりました。
来春に結果が出ててから,高3生諸君の頑張りならびに当塾の 2年目の成果を皆様にご覧いただこうと考えております。
上記のように考えるのはいろいろと理由がありますが,その最たるものは以下の理由からです。
ブログ上で「○○模試で □□大学 A判定!」などと顔出しで掲載しているのに,その塾の翌春の合格実績にその大学の名前が見当たらない。
残念なことではありますが,こういうことを平気でする塾があります。仮に宣伝目的だとしたら,“出汁” にされた生徒が不憫でなりません。
数ヶ月後に控えた入試での合格を確実なものにするべく,その生徒を鼓舞する目的で掲載したものなのか。または,本番はたまたま実力が発揮できず,残念ながら不合格となってしまったのか。
真相はわかりませんが,いずれにしてもその生徒が可哀想です。変なプレッシャーに押しつぶされた可能性もあるわけですし。
私は塾の教員としてだけでなく,受験生の子を持つ親でもありますから,この件に関しては懐疑的というか否定的な見方をしております。
あくまで模試は模試。以前のブログでも紹介したように,模試の結果や志望校判定は “合格保証” ではありませんから,一喜一憂すること自体が時間の無駄です。
模試結果は途中経過に過ぎないわけですし,模試で得点できても本番で得点できなければ合格を勝ち取ることはできないのです。
スポーツで言えば,練習試合で勝てても公式戦で勝てなければ意味がないのと同じです。
来春の大学入試ならびに社会に出てからも非常に楽しみな高3生たち,そして私のほか 7名の教員とともに,ここからの 8ヶ月を有意義なものにするべく指導に専念したいと思います。
中学生の頑張り《前期中間テスト・続編》
先日のブログに引き続き,中学生の前期中間テスト結果の続編です。
今回は以前のブログでも紹介したことのある,現在は中3生になっている当塾の生徒。
入塾からの 1年で学習に対する姿勢が大きく変わったことに加え,それに比例して定期テスト得点を飛躍的に向上させました。
入塾前の定期テスト (中2生・前期中間テスト) は 5科で 136点だった得点が,入塾から 4ヶ月後の後期中間テストは 5科で 261点,同じく 7ヶ月後の学年末テストは 5科で 324点と推移しました。
そして今回の前期中間テストは 5科で 371点となり,約 1年で実に 235点のアップを果たしました。得意ではなかった英語も 80点に到達。よく頑張りました。
次回の前期期末テストは 5科で 400点突破を目指して,この夏は今回も 80点に到達できなかった国語と社会の学習にしっかりと取り組めるようサポートしたいと考えております。
これまでのブログでもたびたび申し上げているように,当塾はひたすら過去問や予想問題に取り組ませるといった “定期テスト対策に特化した指導” を行なっておりません。
それではなぜ得点が向上するかと言えば,理解して次に進む,偏った学習をしないといった “ごく当たり前のこと” を取り組ませているに過ぎないのです。
上記の生徒にも過去問や予想問題といった類のものには取り組ませておりませんし,そもそも当塾には定期テストの過去問がありません。
学力向上・成績向上は時間がかかるものですから,日頃から頑張っていないのにテスト前だけちょろちょろっと学習したりという姿勢で結果を残せるはずもないのです。
中学生であれば過去問や予想問題に集中的に取り組んでたまたま得点できたというケースもあるでしょうが,それは真の実力で勝ち取った得点ではありませんし,何よりその先が思いやられます。
当塾の中学生集団指導コース在籍生の平均は 400点を超えておりますが,当塾は定期テスト得点が振るわないからという理由で入塾をお断りすることはありません。
定期テストの得点でその生徒の真の実力を推し量ることはできませんからね。入塾テストで受講基準に到達すれば,直近の定期テストの得点が何点であろうと入塾を受け付けております。
ただ,楽をして定期テスト等の各種テストの得点力をつけたいとか,または入試に合格したいという考えは当塾の考え方と相反するものです。
中学生の頑張り《前期中間テスト》
中学生の前期中間テスト結果が揃いつつあります。
当塾集団指導コース在籍生の,現時点での各学年の最高点は以下の通りです。
・中3生 471点 (中央中・K くん)
・中2生 477点 (蘇原中・I さん)
・中1生 422点 (中央中・K さん)
平均点がわかりませんので一概に比較することはできませんが,上記の中2生は前回 (中1生の学年末テスト) よりも合計点が23点アップしていますから,非常に頑張ったと思います。
中1生は在籍生全体の平均こそ 410.3点という結果でしたが,全体的に無難に終わってしまったこともあり,前期期末テストに向けて早めの準備をするよう指導しなければならないと感じました。
彼らの校内順位は不明です。公表されていませんし,私自身も興味がないため聞き取りや “調査” はしません。
そもそも,それが判明したところでどうってことはありませんしね。
これまでのブログでもお伝えしているように,当塾は基本的に定期テスト対策に特化した指導を行ないません。
過去問や予想問題等で付け焼刃の対策をさせて “見せかけの得点” を伸ばしたところで,高校進学後にメッキが剥がれることは目に見えています。
大々的には発信しておりませんが,新入塾生を募集中です
6月に入ってから,多くの方からご入塾のお問い合わせを頂戴しております。ありがとうございます。
先週から今週にかけて,中3生や高1生,高3生など入塾のお問い合わせが 7件あり,説明会を経て今週に体験授業を受講していただいているところです。
現在は多くの塾が「入塾生募集」や「夏期講習会生募集」を謳って新聞チラシを折り込んでおりますが,当塾は今年の 3月21日(月・祝) を最後に新聞チラシを折り込んでいません。
7月に 1回折り込む予定はしているものの,チラシを入れていないこの 3ヶ月間も在塾生や保護者様からご紹介のお話をいただいて新規入塾が続いています。
この 3日間で 4名の方が入塾を決められ,入塾手続きをお済ませになられました。
当塾は説明会や体験授業にお越し頂いた際,ご住所や電話番号,お子さまの氏名等を所定の用紙にご記入いただいております。
しかし,プライバシーポリシーにも記載しているように,当塾は入塾に至らなかった方の用紙は記入の14日後にシュレッダーにて破棄しております。
ですから,電話勧誘はもちろんのこと,やれイベントや講習会の案内だの年度替わりの時期の案内だのと DM を送りつけることも当塾は一切行ないません。
さらに,当塾は電話での勧誘は一切行なっておりません。なお,ここで定義する “電話での勧誘” には説明会にお越しになられた方への後追い電話も含みます。
お子さまも保護者様も当塾のことを気に入り,かつ納得の上で入塾していただきたいという願いから,開塾以来このようにしているのです。
私には中3生の娘と小6生の息子がおりますが,自宅にかかってくる塾や家庭教師の勧誘の電話はとにかく鬱陶しいと感じます。
当塾が電話による勧誘を一切しない背景には自分もされて嫌だから,という側面もあります。
高3生 進研マーク模試 自己採点結果《2016年 6月実施分》
本日,当塾の生徒たちが在籍する多くの高校で,主に高3生を対象とした『進研マーク模試』が実施されました。
高3生になってからは『全統マーク模試』に続く 2回目の模試でした。
『全統マーク模試』の受験から 1ヶ月が経過し,この間は前期中間テストも挟みましたが,前回の反省を活かして学習に取り組んできた生徒もおり,私としては実施を楽しみにしていました。
とは言っても,当塾では過去問や予想問題の類には取り組ませておりません。そんな “お膳立て” に取り組んで捻り出した結果は,所詮 “虚像” に過ぎませんからね。
本日は岐阜高・岐阜北高・加納高・岐山高・長良高・各務原西高・岐阜東高に在籍する,当塾の集団指導コース生15名から自己採点結果の聞き取りを行ないました。
今回結果を聞き取った15名の内訳は理系10名,文系 5名という構成で,各科および 5教科総合の 8割程度の獲得生を以下に掲載します。
《英語 (筆記) 》
187点 (岐阜高・文系),180点 (加納高・文系),178点 (岐阜高・理系),165点 (岐阜高・文系),158点 (岐山高・理系)
《英語 (リスニング) 》
42点 (岐阜高・文系),40点 (岐阜高・文系),40点 (加納高・文系),38点 (岐阜高・理系)
《数学 IA 》
95点 (岐阜高・理系),95点 (長良高・理系),94点 (加納高・文系),91点 (岐阜東高・文系),89点 (岐阜高・理系),
88点 (岐山高・理系),87点 (岐阜高・文系),81点 (岐山高・理系),80点 (長良高・理系),79点 (岐阜北高・理系)
《数学 IIB 》
88点 (岐阜高・理系),86点 (岐阜高・理系),84点 (岐阜高・文系),82点 (長良高・理系),78点 (岐阜東高・文系)
《国語》
178点 (岐阜高・理系),166点 (岐阜東高・文系)
《化学》
86点 (長良高・理系)
《物理》
84点 (長良高・理系)
《生物》
81点 (岐阜高・理系),78点 (岐山高・理系)
《化学基礎》
43点 (岐阜東高・文系),42点 (岐阜高・文系),42点 (加納高・文系)
《生物基礎》
44点 (岐阜東高・文系)
《日本史》
77点 (岐阜高・理系)
《地理》
77点 (岐山高・理系)
《倫理政経》
77点 (岐阜東高・文系)
《 5教科総合の得点率》
755点 [83.9%] (岐阜高・理系),721点 [80.1%] (岐阜東高・文系)
昨年度の 6月実施の『進研マーク模試』の数学 IA の平均点を見ると,全国 (受験者309,385名) は 45.5点,岐阜高は 64.7点,加納高は 63.0点などとなっています。
今年度の全国平均点はまだわかりませんが,当塾生の数学 IA の平均点は 81.9点でした。易しめの出題だったとはいえ,当塾の生徒たちは前回に続いて頑張ったほうだと言えます。
国公立大に本気で挑もうとするならば,文系・理系を問わず数学から逃れることはできません。
先日のブログおよび年末のブログでもお伝えしたように,当塾の生徒たちの結果はコツコツと頑張ってきた成果であり,長い時間をかけて熟成してきた学力でもって獲得した結果です。
ですから,過去問や予想問題といった “お膳立て” に縋って出した結果とは一線を画します。
今回の結果の総括として,理科や社会の各科目に課題があるということが改めて浮き彫りとなりました。
合計で 8割に到達できない生徒がまだまだ多くいますから,まずは夏に向けてしっかりと足元を固めていく必要があると考えております。
明日からは高3生に対しておよそ 2週に1回のペースで行なう『日曜講座』を開始し,理科・社会の各科の演習を本格化していきます。
もちろん『日曜講座』で扱うのは過去問や予想問題といった “お手軽なもの” ではなく,精選したオーソドックスな題材を用いて基礎を固めることを目的としたものです。
“突飛なもの” ばかり取り組んだところで得点が乱高下するのは目に見えていますし,本番で「下」となってしまっては元も子もありませんからね。
夏に向け,もちろん本番に向けても,彼らがしっかりと成果を残していけるようサポートしていく決意です。
定期テストに対する当塾の考え方《高校生》
岐阜北高と加納高は昨日から,岐阜高と岐山高が本日からなど,各高校とも定期テストの時期に差し掛かっています。
一方,私立高は一足早く定期テストが終了しており,3学期制である滝高はテスト答案だけでなく,順位なども詳細に記された成績帳票も返却されています。
これまでのブログでもお伝えしているように,当塾は高校生に対して定期テストに特化した指導を行なわないばかりか,過去問や予想問題の演習も一切行ないません。
定期テスト前や期間中は基本的に授業を止め,自習をさせたり,または質問受付をしたりする程度ですが,写真にもあるように,当塾の生徒たちの多くが一定の成果を残してきます。
写真の成績帳票の生徒は以前のブログでも紹介したことがある生徒で,小4生だった頃から私たちが指導している生徒です (現在は高1生)。
指導を開始して 7年目となりますが,確たる学習習慣が身についていますし,指示したことを徹底して取り組める姿勢が素晴らしいと思います。
日頃も頑張りもさることながら,定期テスト期間中は学校帰りに当塾へ来て,昼から自習室に籠って黙々とすべきことに取り組むなど努力は欠かさない生徒です。
話を戻しますが,例えば過去問や予想問題を解きまくって高得点が取れたとしても,それは理解して得点できているわけではありませんから後には残らないのです。
寧ろ,以降もずっと “過去問や予想問題がなければならない” 状態になってしまい,入試を戦えるかどうかさえも不安が残ります。
先日のブログでもお伝えしたように,定期テストはあくまで日頃の学習の成果を発揮する場。大した努力もせず,“変な予想” に縋って得点を取る場ではありません。
個人的な考えではありますが,生徒に過去問や予想問題をばら撒く行為は,もはや教育と呼べる代物ではないと思います。
言い換えれば,過去問や予想問題をばら撒く行為は子どもたちの “考える力” や “自らで打開する力” を奪い,その場凌ぎを繰り返させるに過ぎません。
生徒を思いやる気持ちからそういったものに取り組ませるのか,生徒をつなぎとめるためなのか,または教育そのものを単に “商業ベース” で考えているだけなのか。
他にもあるかもしれませんが,いずれにしてもそれは当塾の考える教育とは大きく異なります。
定期テストに対する当塾の考え方《中学生》
先日のブログで高校生の自習室の様子を紹介しましたが,今回は中学生の自習室の様子を紹介したいと思います。
那加中が明日,蘇原中・中央中・稲羽中・鵜沼中が来週に前期中間テストということで,中学生も多くが高校生に負けじと自習室で頑張っていました。
当塾は基本的に中学生と高校生で自習室を分けております。
意図的に中学生と高校生の自習室を集約することもありますが,中学生に気兼ねなく自習室を使ってもらいたいとの思いから日頃は分割しています。
中学生,高校生を問わず,当塾の生徒たちは自習室で黙々と各自のすべきことに取り組んでいます。
自習室には教員を入れておりますが,この教員は決して “見張り” の役目ではなく,生徒たちの質問対応をするためです。
当塾の生徒たちは目的意識を持って自習室を活用しておりますから,自習室で私語をしたり,飲食をしたり,携帯電話に触れたりなどという馬鹿げた行動は取りません。
ごく当たり前のことのように思えますが,他塾から当塾へ移ってきた生徒たちの多くが,当塾の自習室は非常に集中のできる快適な空間だと感嘆します。
当塾の定期テストに対する考え方はいたってシンプルで,定期テストはあくまで『日頃の学習の成果を発揮する場』と捉えております。
ですから,過去問や予想問題をばら撒くとか,直前期に大量に演習に取り組ませるという指導は行ないません。
当塾では,定期テスト前は中学生,高校生を問わず基本的に授業を止め,自習に取り組ませます。
定期テストに向けた学習や準備全般は日頃の自習等で消化してもらうというのが当塾の考え方であり,貴重な授業枠を用いてそれを指導するということはありません。
先日のブログでも紹介したように,当塾では日頃の授業においても各教科とも学校で学んでいるところよりも先行した単元を扱っています。
このことからも,当塾が定期テスト対策指導に励む塾ではないといことがわかっていただけると思います。
ただ,誤解のないように申し上げておきますが,これは中学生の定期テストを軽視しているということではなく,高校進学後に向けた準備の一環という位置づけでこのようにしているのです。
一般的な中学生向けの塾は定期テスト対策指導に力を入れておられ,日頃も学校準拠,または教科書準拠の指導で授業が進んでいくというスタイルです。
とにかく定期テストで得点させること (と高校合格実績) に拘り,ひたすら演習に取り組ませる。過去問をもとに出題を予想し,授業でそれに取り組ませる。
中学生の間はそれで得点できるかもしれませんが,高校生になるとそうはいかなくなります (例外的に高校生にもそういう指導をしている塾があるようですが割愛します)。
高校で学ぶ内容は,どの科目も中学校で学ぶ内容よりも難易度が高いうえに密度も濃いですから,定期テスト直前期だけ集中的に学習に取り組んでも結果は出ません。
つまり『日頃の学習とその積み重ねが物を言う』ことになるわけです。
中学生の頃に定期テストに対して「直前期に頑張ればなんとかなる」とか,「過去問や予想問題をやっておけば大丈夫」などという考えを持ってしまうと高校進学後に修正がきかなくなります。
上記のような考えから,当塾は中学生に対しても定期テスト直前期だからといって教員が用意した問題をやたらと解かせたり,過去問に勤しませたりということを一切しないのです。
生徒たちに “変な習慣” をつけさせるわけにはいきませんし,長い目で見てそれが生徒の成長を阻害することになるということは言わずもがなですからね。
当塾は大学受験まで指導する塾ですから,そんな無責任な指導はできないというのが私たち出す結論です。
高校生の自習室
多くの高校で今週,来週と前期中間テストが実施されることから,本日は高校生用に開放した自習室が満席となりました。
本日用意したのは28席で,20時の時点でこの28席がほぼ満席となりました。
28名の学年はさまざまですが,在籍高を多い順に列挙すると長良高が 7名,岐阜高が 5名と,定期テストがすでに終了している滝高が 5名で,あとは加納高,岐阜北高,岐山高と続きます。
理系教員 2名が質問受付対応に入り,生徒たちは疑問点をその場で解決していました。
これは当塾の日常的な光景ですが,ここでは「全くわかりません」とか「手も足も出ません」といったような藁にも縋るかのような初歩的な質問は出ません。
テストがあるから直前だけ頑張る,というスタンスでは結果は残せないのです。
学生がテスト前に学習に取り組むのは当たり前という前提で,大切なのは日頃からいかに取り組み,もちろん直前期も頑張れるか,ということです。