進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
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課題テストでクラス 1位!《岐阜高・新高1生》
高校生の課題テスト結果返却が始まっており,岐阜高に通う新高1生が「クラスで 1位でしたー」と笑顔で報告してくれました。
以前のブログでも申し上げたことがありますが,ご存じの通り各務原市内の公立中学校は各種テストの学年順位やクラス順位を公表していません。
でも,中学校と違って高校はこうやってクラスや学年の順位が明確に出るのがいいですね。励みにしている子もいるでしょうし。
該当生は中学部から当塾に通ってくれている塾生で,中学生の頃はもちろん高校生になった今も頻繁に各科目の質問をしてくれます。
そういう前向きな姿勢が結果につながっているのだと思いますし,彼には次の大きな目標もありますから引き続きサポートしていこうと思います。
今春,新高1生は集団指導コースと個別指導コースを合わせて 5名が入塾してくれましたが,集団指導コースはまだ定員に余裕がある状態ですので興味のある方はお問い合わせ下さい。
国立大の学費を引き上げる提言?
慶應義塾の学長が 3月に実施された文科省の部会で「国立大の学費を年間150万円に引き上げるべき」と提言したとの記事が出ていました。
現状,国立大の学費は年間およそ54万なので100万円近い引き上げを提言していることになるわけですが,此は如何に。
幼稚舎から大学までずっと慶應という恵まれたご家庭に育ち,何不自由なく学生時代を過ごしてきた方には一般家庭がどんな思いで教育費を捻出しているか全くわからないのでしょう。
まして,奨学金やアルバイトで学費を捻出して大学進学しようと考えている学生の立場など到底理解できるはずがありません。
我が家も子どもが 2人とも大学に進学して上の子は今年の 3月に卒業しましたが,それはもう必死の思いで学費を納めてきましたし,下の子が卒業するまで学費の納入はあと数年続きます。
昨今の政治家にも言えることですが,育ちの良い “浮世離れした” 考えをお持ち方がトップにたくさんいらっしゃるから少子化が止まらないのだと改めて感じた次第です。
件の提言が国立大との授業料の差を埋めたいという考えから発せられたものあれば,まず慶應の学費を国立並みに下げる検討をするべきではないでしょうか。
同時に,国立大と同じく入学希望者には 6教科 8科目の共通テストも課したうえで定員の多く,例えば定員の 8割を一般入試に振り,試験日も国立大と同じ前期日程・後期日程に合わせる。
入学者の約半数が AO や指定校といった何らかの推薦という状況は直ちに是正すべきで,そういった提言をするのであれば試験方式や日程,入学者の推薦比率も国立大のそれに準じるべきです。
また,一部の私立大は過剰とも言える広告費をかけたり,事務方の職員に対する超が付く厚遇 (平均年収1000万超) など国立大と比較して学校運営で首を傾げたくなる側面が多分にあります。
こういったことを鑑みても,国立大の学費を上げて私立大の学費と足並みを合わせる必要があるのか甚だ疑問です。
大学により学費はまちまちの状況ですが,それに見合う教育をなさっているとご家庭や学生が判断すれば学費の多寡に関わらず学生は集まってくるはずです。
公平性云々と言う前にまずは良質な教育を学生に提供し,選んでもらえる学校づくりを進めることが最優先課題と考えます。
とは言え,設置意義そのものが異なる国立大と私立大を同列に扱うことに私は反対です。
共通テストの『歴史総合・日本史探究』
来春の共通テストより『日本史B』が『歴史総合・日本史探究』へ移行することを受け,生徒貸出用書架に並べている地歴公民の用語集 (山川出版社発行) を新版に入れ替えました。
写真は手前がこれまで 9年にわたって塾生たちが自習の際などに手に取ってきた『日本史B』の用語集で,重ねて置いてあるのが『歴史総合・日本史探究』の用語集です。
今は新品である『歴史総合・日本史探究』の用語集も,ここからの数年で塾生たちに使い込まれて味が出てくると良いなあと思います。
1期生から 9期生までの卒塾生99名のうちセンター試験および共通テストで『日本史B』を受験したのは49名 (文系29名・理系20名) で,彼らの『日本史B』の平均点は79.7点でした。
以下は『日本史B』の得点が90点を超えた卒塾生の諸君です。
100点 (岐阜北高・文系) [横浜国立大へ進学]
100点 (岐阜高・理系) [名古屋大へ進学]
97点 (滝高・理系) [東京大へ進学]
97点 (南山高・文系) [早稲田大へ進学]
91点 (鶯谷高・文系) [名古屋大へ進学]
91点 (岐阜高・理系) [東京理科大へ進学]
90点 (岐阜高・文系) [京都大へ進学]
90点には達しませんでしたが,名市大の医学部医学科へ現役合格を勝ち取った 2名と岐大の医学部医学科へ現役合格を勝ち取った 1名も社会科の選択科目は『日本史B』でした。
以前のブログでも紹介したように,私の受験生時代は日本史選択の理系生で,写真は当時に使用していた日本史の用語集です。
日本史は学習量が多くなってしまうものの,きちんと仕上げれば地理よりも 8割を超えやすいという判断から,理系の塾生たちには社会科の選択科目は『日本史B』を推してきた経緯がありました。
しかし,来春から『日本史B』が『歴史総合・日本史探究』へ移行するにあたり,理系生の他科目の負担を考えると今後は『地理総合・地理探究』を推さざるを得ないという結論に至っています。
来春から共通テストは『情報』の追加,国語と数学の試験時間延長,社会の科目の再編などいくつもの変更点があります。
難化するだの荒れるだのといろいろと言われているのを耳にしますが,受験生の諸君はそういった声に振り回されることなく一意専心の姿勢で頑張ってほしいものです。
塾教員としてのやりがい
先日,東大の院で学んでいる卒塾生 (当塾 4期生) から就職内定の報告をもらったので,彼女が岐阜へ帰省してきた際にそのお祝いにと食事へ行ってきました。
以前のブログでも紹介したように,彼女は小3生の終わりから大学合格までの 9年間を指導した教え子で,当時から何をするにしても努力を惜しまない性格でした。
今回,ご縁があって彼女が強く希望するところに就職内定をいただいたと聞き,当時からの夢を無事に形にしてくれて安堵しています。
もちろん彼女の滝の合格や東大の合格も嬉しかったですが,小さい頃からずっと目標にしてきた航空宇宙の道を叶えた今回の方が個人的には嬉しかったです。
当塾ホームページの『開塾にあたり』でも触れているように,高校は当然ながら大学の合格はどこまでいっても通過点に過ぎませんし,決してゴールでありません。
以前のブログでも申し上げましたが,私が塾教員として最もやりがいを感じる瞬間は,教え子たちが成績向上や志望校合格を経て卒業後に夢を実現し,彼らが社会で活躍するのを見聞きする時です。
卒塾生の諸君が次々と社会へ出ていきますが,1名でも多くの卒塾生が彼女のように夢を形にすることができるよう,当塾は今後もさまざまな形で指導やサポートを続けていく所存です。
通知表《中学生》
中学生の後期 (学年) 通知表結果が揃いましたので,ブログにて紹介させていただきます。
前期から後期にかけて評定が向上した中1生から中3生,あるいは学年評定で前学年と比較して大きく向上させた中2生・中3生,そして若干ダウンした塾生もいてまさに悲喜交々といった様相でした。
ただ,前期と同様に副教科が課題という塾生が多かったので,夢ノートに改善点を書いてもらったうえで来週以降に塾生一人ひとりと懇談を実施する予定です。
当塾の中学部は 1学年の在籍数が10名程度の小所帯ではありますが, 5科でオール 5を獲得してくる塾生が多く在籍しています。
以下は当塾の中1生から中3生で,令和 5年度の学年評定の 5科でオール 5を獲得した塾生たちです。
[ 1位] 9科計 45 ( 5科計 25)《桜丘中・中1生》
[ 2位] 9科計 44 ( 5科計 25)《稲羽中・中2生》
[ 3位] 9科計 43 ( 5科計 25)《蘇原中・中1生》
[ 4位] 9科計 42 ( 5科計 25)《桜丘中・中3生》 ※ 岐阜高に合格
[ 5位] 9科計 41 ( 5科計 25)《蘇原中・中1生》
[ 5位] 9科計 41 ( 5科計 25)《中央中・中2生》
昨年度と同様に学年評定45 ( 9科でオール 5) の塾生がおり,中1生で学年評定45を獲得した塾生は後期も45で,前期は43だったところからアップを勝ち取りました。
学年評定が44だった中2生も前期42からの向上ですが,該当生らの日頃の取り組み方を見ていれば当然の結果と言って過言ではない程,2名ともこの間よく頑張っていました。
また,中2生で学年評定が41だった塾生は,前年度の学年評定が34だったところから大幅アップを勝ち取りました。
これは昨年と比較して定期テスト結果を大きく上向かせたことに加え,私たちからの指摘やアドバイスを素直な気持ちで受け入れて取り組んだ結果です。
上記の通り中1生 (当塾14期生) は 4名が 5科でオール 5を獲得しており,14期生は『あすなろ学習会』を含む小学部から継続して通塾している塾生が多く,非常に競争力のある学年です。
中1生の集団指導コース在籍生 (公立中生) は15名で,彼らの通知表の学年評定の平均は 5科が23.1,9科が39.2と歴代最高で,1月実施の実力テストの平均も435.6点と順調に推移しています。
今春より14期生の諸君は中2生になりますが,2年後は2023年春の高校入試結果 (13名の在籍で岐阜高に 5名,岐阜北高に 2名,加納高に 1名が合格) を上回ることは間違いないでしょう。
公立高入試結果
今朝,岐阜県内の公立高の合格発表があり,当塾は久しぶりに全員合格となりました。
当塾は複数校舎を展開する塾ではなく 1校舎のみで運営する塾で,1学年の在籍数も平均して10名程度と非常に小規模です。
ですから当塾が単年で合格者数を出すと,県内に20から30校舎,さらには各務原市内だけでも複数校舎を展開する大手塾の合格実績は本当に素晴らしいですから,当塾はその足元にも及びません。
当塾は高校受験対策指導を主体とする塾ではありませんが,実績に関するお問い合わせをいただくことが多いので,今回のブログでは直近 5ヶ年 (2020年春から2024年春) の累計を公表します。
直近 5ヶ年で当塾の中学部・集団指導コースに在籍して高校受験に挑んだ塾生は累計55名 (転居等の理由で県外の公立高へ進学した 2名を除いた数) おり,以下はその進学先と合格年です。
岐阜高 (普通科) 17名 [2020年・2021年・2022年・2023年・2024年]
岐阜北高 (普通科) 12名 [2020年・2021年・2022年・2023年・2024年]
加納高 (普通科) 3名 [2020年・2021年・2023年]
岐山高 (普通科) 2名 [2022年・2023年]
長良高 (普通科) 6名 [2020年・2022年・2023年]
各務原西高 (普通科) 4名 [2021年・2022年]
県立岐阜商業高 1名 [2020年]
岐阜総合学園高 1名 [2021年]
公立高に不合格で私立高へ進学 9名 [2020年・2021年・2022年・2023年]
今春,当塾はたまたま公立高に全員合格となったものの,私は「全員合格」に対して強いこだわりを持っていません。
当塾は開塾以来,チャレンジしたいという塾生を止めないスタンスを貫いてきたこともあって,公立高に不合格で併願先の私立高へ進むことになる塾生もおります。
ただ,先日のブログでもお伝えしたように,私立高へ進む多くの塾生が 3年後に国立大の現役合格を勝ち取っていますから,そういう意味では高校入試は通過点であることは間違いありません。
Web や広告でやたらと「全員合格」を強調する塾を見かけますが,当塾は「全員合格」という大義のために出願変更を強いたり定員割れのところを勧める塾とは一線を画しています。
例えば「全員合格」の中に倍率を見て出願変更した受験生が 1名でも含まれているのであれば,それはちょっと違うのではないかと思います。
直近 5ヶ年で当塾は55名のうち44名が岐高・北高・加納・岐山・長良・各西に進学していますので,塾によっては「塾生の 5名に 4名が岐阜 5校+各西に進学!」と謳うところもあるでしょう。
当塾は塾生たちが望むところに進学してほしいと考えていますからこのような言い方は絶対にしませんし,この言い方だとそれ以外の高校へ望んで進学した子があまりに不憫です。
併せて,そもそも「岐阜 5校」という括りは学校群制度が採用されていた40年以上前に使われていたもので,現在は意味がないと言って差し支えのない括りです。
当然ながら,当塾では授業時や生徒との対話の際,または保護者懇談においても「岐阜 5校」という言い方は一切しません。
当塾が大切にしているのは『高校合格はゴールではなく,夢への通過点』という考え。
3月で開塾から10年目を迎えましたが,この考えはこれからも絶対に変わることはありません。
名古屋大学合格!(工学部化学生命工学科)
国立大の合格発表が始まりました(名工大・岐大に合格!)
国立大の前期日程の合格発表は 3月 6日から10日の間に実施されます。
その初日である本日は地元の岐阜大と名古屋工業大の合格発表があり,当塾からは岐阜大と名古屋工業大の前期日程にそれぞれ 1名ずつが受験し,無事に 2名とも合格を勝ち取りました。
写真の彼は岐阜東高の生徒 (蘇原中出身) で,名古屋工業大の工学部情報工学科に前期日程で合格しました。
名城大の情報工学部など併願先の私立大の一般入試を全勝して前期日程を迎えましたが,情報工学科は名工大の中でも人気がある学科と聞いていますので,本当に頑張ったなあと感慨一入です。
続いてもう 1名。こちらも岐阜東高の生徒 (桜丘中出身) で,岐阜大の地域科学部に前期日程で合格しました。
長らく第一志望に設定してきた大学・学部に合格を勝ち取ってくれて本当に嬉しいです。
なお,彼女の合格で当塾から岐阜大に開塾以来 9期連続して合格者がおり,合格者数は通算して16名 (医学部医学科を含む) となりました。
先に紹介した 2名はいずれも小4生から 9年間にわたって通塾してくれた “古株” で,写真は小5生だった 7年前に撮影したものです。
この 9年間を思い返すと,例えば 3年前の公立高受験では辛い思いをさせてしまったり等,それはもう数えきれないほど多くの紆余曲折がありました。
しかし,私立高へ進んだ卒塾生たちと同様にこうして 2名とも国立大に合格を勝ち取り,高校入学から 3年間コツコツと当塾で授業に自習にと頑張ってきたことが報われて本当によかったです。
進研模試《2024年 1月実施》
高1生・高2生の進研模試 (ベネッセ総合学力テスト) の結果帳票が返却されており,高校部の塾生諸君から続々と報告が寄せられました。
先日のブログで高2生の結果を紹介しましたので,今回のブログは半年前の 7月実施分と比較して英数国総合の偏差値が向上し,かつ全国平均の 2倍以上を獲得した高1生 3名の結果を紹介します。
なお,高1生の 1月実施分の受験者数は408,314名で,3科全国平均は96.5点/300点という結果でした。
[岐阜高・高1生]
[高1生 7月] 73.4 → [高1生 1月] 84.2 (241点) ※ 岐阜高での校内順位は 8位/359名
[岐阜高・高1生]
[高1生 7月] 72.5 → [高1生 1月] 76.5 (207点) ※ 岐阜高での校内順位は 68位/359名
[岐阜高・高1生]
[高1生 7月] 64.1 → [高1生 1月] 74.3 (198点) ※ 岐阜高での校内順位は 98位/359名
以前のブログでも紹介したことがありますが,当塾は授業進度の関係で生徒たちが自己ベストを更新するのは高2生の秋から冬にかけてになることが大半です。
ですから,上記で紹介した 3名もまだまだ伸びるでしょうし,この半年間も頑張っている姿を見てきましたが,今の結果に満足せず今後も引き続き頑張ってほしいと思います。
岐阜県内各学区トップ高の競争倍率《2024年》
本日,変更期間を経て出願が締め切られ,各高校の競争倍率が出揃いました。
当塾は高校受験対策指導をメインで行なう塾ではありませんが,公立高入試は中3生にとって大きな舞台ですから,合格に向けてできる限りのサポートをしたいと思います。
岐阜県内の各学区におけるトップ高の競争倍率は以下の通りです。
[岐阜高 (岐阜学区) ]
出願 410名/定員 360名 (1.14倍) ※ 昨年度の競争倍率は1.07倍
[大垣北高 (西濃学区) ]
出願 345名/定員 320名 (1.08倍) ※ 昨年度の競争倍率は1.03倍
[多治見北高 (東濃学区) ]
出願 229名/定員 240名 (0.95倍) ※ 昨年度の競争倍率は0.95倍
[関高 (美濃学区) ]
出願 277名/定員 280名 (0.99倍) ※ 昨年度の競争倍率は0.99倍
[可児高 (加茂学区) ]
出願 221名/定員 240名 (0.92倍) ※ 昨年度の競争倍率は0.97倍
[斐太高 (飛騨学区) ]
出願 248名/定員 240名 (1.03倍) ※ 昨年度の競争倍率は0.96倍
多治見北高は昨年に続いての定員割れで,今年度は40名の定員減があったにも関わらず定員割れの状況が常態化しています。
併せて,関高も多治見北高と同様に昨年に続いての定員割れですから,思い切った定員減を検討すべき状況と言えます。
余談ではありますが,一部の都道府県では定員割れでも高校側が定める既定のラインに到達しなければ不合格となることがあるそうです。
岐阜県も同様にそうすべきと思いますし,少なくとも学区トップ高に関しては1.25倍 ( 5名に 1名が不合格) から1.33倍 ( 4名に 1名が不合格) くらいの倍率で健全と言えるのではないでしょうか。
そういう意味では岐阜高の1.14倍でもまだまだと言わざるを得ませんし,3年後の大学受験を見据えると個人的にはもっと高くなってほしいと考えています。
ぜひ,公立高が “元気な” 都道府県のトップ高の競争倍率と比較してみてください。