進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
塾長ブログ
進路探究塾 Mirai 塾長のブログです。
6年の月日
本日から 7月。早いもので2021年も半分が終わりました。
年々,時間の経過が早くなるのを実感しています。
当塾が開塾した 6年前,現在の中1生はまだ小1生,現在の小1生はまだ生まれて間もなかったと考えると,6年という時間はあっという間とも感じられますし,同時に時間の重みも感じられます。
先日のブログでも紹介した,今春に名古屋大へ合格した卒塾生も 6年前の 7月は,初めての定期テストが終わったばかりの中1生でした。
彼女は中・高の 6年を当塾で学び,日々の頑張りと積み重ねがあって名古屋大の合格を勝ち取りましたが,こちらも 6年という月日の重みを感じずにはいられません。
なお,彼女は大学生になってからは当塾で後輩たちの指導にあたってくれており,私の提唱する『知の継承』を実践する教え子の 1人です。
大学入学共通テスト
『大学入学共通テスト』における英語科の民間試験の活用と数学科・国語科で導入が検討されていた記述式の出題は,導入見送りが正式に決まりました (記事はこちら)。
これにより『大学入試センター試験』から『大学入学共通テスト』へ切り替わるにあたって掲げられた大きな 2本柱が失われることになります。
以前のブログでも触れたように,私は大学入試に記述式の出題を課すことは賛成の立場ですが,『大学入学共通テスト』に記述式を導入することは断固反対です。
“何のため” の改革だったのか,または “誰のため” の改革だったのかを文科省は私たちに説明する責任がありますし,改革に振り回されてしまった子どもたちが本当に不憫です。
併せて,2025年度の『大学入学共通テスト』(現在の中3生) より新教科「情報」が導入される件に関し,現時点でもいろいろな話が錯綜しています。
地域によっては「情報」をまともに指導できる教員が不足しているなど課題が山積しているらしく,また直前になって撤回することも予想されます。
大人の事情により,子どもたちに「こんなはずではなかった」と嘆かせるのは金輪際やめてもらいたいと切に願います。
前期中間テスト・蘇原中の単元テスト
中学生の前期中間テスト結果が順次返却されており,塾生たちから続々と結果報告が寄せられています。
自己ベスト更新や目標点達成など,顕著な結果を残してくれた塾生を各学年より 1名ずつ紹介します。
490点《桜丘中・中1生 (通塾歴 0年 3ヶ月) 》〔目標より10点オーバー!〕
440点《那加中・中2生 (通塾歴 6年 3ヶ月) 》〔前回より19点アップ! (自己ベスト) 〕
467点《鵜沼中・中3生 (通塾歴 0年 6ヶ月) 》〔前回より 2点アップ! (自己ベスト) 〕
中1生の490点は,昨年の480点を上回る当塾の定期テスト “デビュー戦レコード” です。
自習室に足繁く通い,コツコツと取り組み続けた成果だと思います。すばらしい!
前期中間テストの代わりに,毎月にわたって単元テストが実施されている蘇原中の 3傑を紹介します (月次別結果は500点換算 (小数点以下は切り捨て) )。
492.0点《蘇原中・中2生 (通塾歴 3年 3ヶ月) 》
〔 4月度 496点 (200/200・40/40・25/25・24/25・25/25),5月度 488点 (185/200・10/10・25/25・25/25・24/25) 〕
489.0点《蘇原中・中2生 (通塾歴 1年 4ヶ月) 》
〔 4月度 482点 (190/200・38/40・25/25・24/25・24/25),5月度 496点 (200/200・10/10・25/25・25/25・24/25) 〕
481.0点《蘇原中・中2生 (通塾歴 6年 3ヶ月) 》
〔 4月度 490点 (196/200・40/40・23/25・25/25・24/25),5月度 472点 (185/200・10/10・22/25・25/25・23/25) 〕
先日のブログでも申し上げましたが,蘇原中の単元テストに関しては非常に取り組みやすいものになっているようで,当塾の塾生で 9割を切っている生徒はいません。
平均点もわからないため何とも言えない状況ではありますが,得点から判断する限り,日頃からコツコツと取り組んでいる成果を遺憾なく発揮してくれているようで嬉しいです。
彼らには今後も引き続き頑張ってもらいたいです。
岐阜学区内主要公立高の大学合格実績《2021年春》
岐阜市内の 5高および各務原市内の 2高の,今春の大学合格実績が各高校のホームページ上で公表されています。
それらに加え,岐阜県内の各学区トップ高と,当塾の生徒が併願で受験する可能性がある愛知県・岐阜県の私立 4高の主要大学および国公立大学医学医学科の合格実績を一覧にまとめました。
上記の画像をクリックすると PDF ファイルが開きますので,よろしければご覧ください。
岐阜市内の 5高および各務原市内の 2高に関しては,各大学の合格者数,特に国公立大の合格者数を見る限り,高校入学時点での “序列” が如実に表れていることがわかります。
中学生は志望校を選定する際,根拠の乏しい噂に振り回されることなく慎重に判断をしてほしいと思います。
先日のブログでも紹介しましたが,旧帝大 (北海道大・東北大・東京大・名古屋大・京都大・大阪大・九州大) は理系・文系を問わず,全国から多くの受験生の人気を集める総合大学です。
近年は現役および地元志向,医学部医学科志向などもあるものの,旧帝大の合格者数はその高校の状況を推し量る恰好の指標と言えます。
岐阜市内の 5高および各務原市内の 2高から旧帝大への合格者数と,卒業生数対比でそれらに現役で合格する率を示すと以下の通りとなります。
岐阜高 110名 (現役 84名 / 卒業生 355名) → 23.7%
岐阜北高 36名 (現役 32名 / 卒業生 353名) → 9.1%
加納高 12名 (現役 11名 / 卒業生 374名) → 2.9%
岐山高 4名 (現役 4名 / 卒業生 354名) → 1.1%
長良高 4名 (現役 4名 / 卒業生 359名) → 1.1%
各務原西高 0名 (現役 0名 / 卒業生 313名) → 0%
各務原高 0名 (現役 0名 / 卒業生 277名) → 0%
※ 多治見北高 33名 (現役 26名 / 卒業生 234名) → 11.1%
※ 大垣北高 40名 (現役 34名 / 卒業生 315名) → 10.8%
※ 関高 21名 (現役 21名 / 卒業生 277名) → 7.6%
※ 斐太高 12名 (現役 10名 / 卒業生 274名) → 3.7%
※ 可児高 11名 (現役 9名 / 卒業生 260名) → 3.3%
国公立大の医学部医学科や難関私立大も含めると若干の変化はあるでしょうが,将来を見据えて高校選びをするならば,先述したように “同一の指標” で比較した資料をもとに検討するべきです。
以前のブログでも申し上げたように国公立大にもいろいろなところがありますから,各種媒体で目にする「国公立大 〇〇名 合格!」といった曖昧な指標では “真の姿” は見えません。
小学生も自習室で
これまでのブログで,中学生・高校生が当塾の自習室でコツコツと学習に取り組んでいるということを幾度となく紹介してきました。
しかし,当塾の自習室で頑張っているのは中高生だけではありません。
小学生も多くが当塾の自習室で学習に励んでいます。
写真は 6月12日(土) の夕方に撮影したものです。
当塾は土曜日に小学生の授業を行なっていませんが,ここ最近の毎週土曜日の昼の時間帯は小学生用に用意する20近い席が埋まるほど “大盛況” となっています。
結果を残している塾生の多くは,小学生の頃から当塾の自習室を使い熟しています。
彼らは授業前後の時間帯や,授業のない平日の夕方,そして土曜日や日曜日にコツコツと取り組む習慣を身につけ,かつ,学ぶことの楽しさや意義を理解して中学校へ進学します。
そんな彼らがどのような成果を残しているかは,これまでのブログをご覧いただければと思います。
定期テスト前の日曜日
多くの中学校・高校が前期中間テスト前ということもあり,本日は授業日ではないもののたくさんの生徒たちが塾へ来てくれました。
中央中・那加中・緑陽中は来週,以降は桜丘中・稲羽中・鵜沼中が前期中間テストが実施予定で,来週実施の中学校に在籍する塾生たちは緊張感が高まっている様子がひしひしと伝わってきました。
中1生は各自で設定した得点,中2生・中3生は自己ベスト更新を目標に頑張ってくれていますから,達成に向けて引き続きサポートしていこうと考えています。
岐阜高と加納高は来週から前期中間テスト実施,岐阜北高はちょうど前期中間テスト期間中とあって,高校生用に開放した自習室は満席となりました。
当塾の生徒たちは一つひとつのテストに真摯に向き合い,手を抜くことなく懸命に取り組みます。
本日も,どの生徒も黙々と自身の課題に取り組む姿が印象的でした。
質問を受ける場合,写真のように自習室の外で対応することもあります。
本日も多くの生徒が物理や数学の質問をしていましたが,定期テスト前は現代文や古典の質問も増加します。
科目を問わず,“わかったつもり” の排除こそが学力向上には不可欠です。
目標を持って取り組めるということ
蘇原中の単元テスト
今年度より蘇原中学校は中間テストが廃止され,1ヶ月を目安に各科で単元テストを実施する方式に切り替わりました。
継続して学習に取り組むという意味では非常に良い試みだと思いますが,塾生や保護者の方々から話を聞く限りでは通知表にどう影響するか等,いろいろと “見切り発車” 感が否めません。
今後,運用を重ねていく過程で,しっかりと形になってくれればいいなと切に願います。
中2生・中3生の塾生全員から点数の報告を受けましたが,4月実施分は500点換算で上位から496点,490点,483.5点,482点と続き,450点を切っている生徒はいませんでした。
今後も500点換算で475点 (各科平均95点) 以上を目安に取り組んでほしいと思います。
誤解のないように申し上げておきたいのは,当塾の塾生たちが高得点を収めている理由は塾で単元テストの対策を行なっているからではありません。
彼らは授業のない日も自習へやって来るなど努力を重ねているからであり,予想問題などの “お膳立て” を駆使した結果ではないというのがポイントです。
これまでのブログでもたびたび紹介してきたように,当塾では定期テストに向けて過去問や予想問題の類を用いた指導を一切行なっておりません。
日頃からきっちりと学習に取り組んでおけば,そんなものを用いなくとも定期テストで高得点は獲得できますし,範囲の狭い単元テストであれば尚更です。
あらゆることに感謝
進路探究塾 Mirai は2021年 3月 1日に開塾から 6年が過ぎ,7年目を迎えました。
保護者の皆様や地域の皆様,そして取引先各社を含めまして,当塾を支えてくださる多くの方々に感謝致します。
いつも本当にありがとうございます。
また,開塾以来たくさんの素晴らしいご家庭,お子さま方と関わらせていただいております。
開塾時に掲げた,地域の皆様に “教育における貢献” を果たすという目標が徐々に形になってきているのも,多くの子どもたちが高い志を持って当塾へ通ってくれているからに他なりません。
これは,開塾の工事に入る前にテナント内部を撮影したものです。
いわゆる “居抜き” ではなく,完全な “スケルトン” の状態でしたから,床・天井をつくり,壁をたてるところから工事が始まりました。
塾が閉鎖または廃業になって,そこに別の塾が入居したという事例をご覧になられたことがあるという方もいらっしゃるでしょう。
通常,新たに塾をつくる際,特に私たちのような起業する形で新規開塾するような場合は “居抜き” で入居するケースがほとんどです。
“居抜き” であれば,例えばトイレは設置済みであるとか,以前の塾の黒板がそのまま残っている等で,とにかく初期費用が抑えられますからね。
そういったテナントもなかったわけではありませんが,目標をきちんと形にするためにも,私たちは “スケルトン” から創り上げる道を選びました。
テナントを探す際に重視したのは,1フロア (平面) で床面積が60坪を超えていて,30台以上の駐車スペースが確保できているということです。
私が以前勤めていた塾もそうでしたが,塾は 2フロア,3フロアと分かれているところが一般的で,とにかく管理が大変です。
フロアが分かれていると,生徒がどんな様子なのか,どのように授業を受けているか,自習室で何をしているかが把握できず,塾内全体に目が行き届きません。
1フロアであればそういった問題も解決できます。
また,車社会である岐阜においては,ある程度の数の駐車場は不可欠です。
かと言って,近隣の店舗,例えばスーパーやドラッグストアの駐車場を送迎の時間帯のみ “間借り” するのも私はちょっと違うと思います。
テナントから見渡せる範囲に駐車場があることは,安全面の観点からも有用なことです。
“居抜き” ではなかったことから,ありがたいことに塾内のレイアウトは一から考えることができました。
私の塾教員としての経験をもとに,“生徒たちにとっての理想の学習空間” とはどんなものなのかを追求した結果を塾内の空間に織り込み,私が製図した案をもとに建築士の方が形にしてくれました。
照明の数や位置,遮音性を考慮した壁の厚さと壁紙,そしてカーペットからコンセントの位置に至るまで,建築士の方と打ち合わせを重ね,微調整を繰り返しながら創り上げていきました。
さらに,事務机やカウンター,生徒机,ホワイトボード,コピー機,ビジネスフォン,PC,天井埋め込みエアコンなど,あらゆる備品類は中古のものは一切使用せず,すべて新品で揃えました。
莫大な経費がかかりましたが,今になって思うと新品で揃えて正解だったと思います。
なお,塾内の様子は『快適な学習環境』のページでも簡単に紹介しておりますのでご覧ください。
いろいろな幸運が重なり,今の進路探究塾 Mirai があります。
開塾から 7年目を迎えた今,関わってくださった皆様方,そして身の回りのあらゆることに改めて感謝したいと思います。
知の継承
当塾は開塾以来,Web や紙媒体で人材募集を一切行なってきませんでした。
その理由としては,私は塾教員としての24年のキャリアで,学歴があるだけのつまらない人材,使えない人材を数多く目の当たりにし,幾度となく嫌な思いをしてきたからです。
私は以前の会社で長くアルバイト採用に携わっていたのですが,Web や紙媒体からの応募者で採用したいと思える人材は10人に 1人いれば良いほうでした。
数回の面接で本質を見抜くことは難しいですし,そもそも採用したいと思えるレベルの人材がアルバイト募集の市場にいる可能性は限りなく低いというのが現実です。
特に地方はこれが顕著であり,岐阜も例外なくこれが当てはまります。
年中にわたって人材募集をしている塾や予備校を見かけますが,業務拡張のためなどと銘打ってはいるものの,実態は退職者の補填だと思われます。
以前のブログでもお伝えしたように,当塾で勤務する社員,アルバイト講師は全員が私の教え子であり,共に大学合格まで戦ってきた間柄です。
現在は 2名の社員と 8名のアルバイト講師が地域の皆様に “教育における貢献” を果たすべく,子どもたちと日々向き合ってくれています。
当塾は開塾から 6年が経過しましたが,これまでに社員の退職はありません。
厚労省の統計によると,塾を含む教育サービス業は 3年で半数近くが退職するとのことですから,当社の 2名はよく頑張ってくれていると思います。
学生講師は開塾からの 6年間で累計16名を雇い,これまでに 8名が退職しています。
退職者 8名の内訳は 6名が大学および大学院の卒業に伴うもので,残りの 2名は留学等の理由で卒業を待たず中途退職したことによるものです。
大学・大学院の卒業までやり遂げた当塾のアルバイト講師 6名は,誰もが知る大企業に 3名,公務員 2名,病院 1名と就職においても結果を残しています。
今春に退職の 2名も,高校部の生物・化学の指導を担当していた 1名は名古屋市内の病院に,中学部の社会と高校部の日本史の指導を担当していた 1名は人材サービス最大手の企業に就職しました。
学力・人間性は申し分なく,卓越したプレゼンテーション能力も兼ね備えているとなれば,就職でも結果を残すことは至極当然と言えます。
私が教え子を採用する理由は,先述したように外部採用だと当たり外れが大きいということもありますが,最たる理由としては彼らに『知の継承』を期待しているからに他なりません。
先輩から学んだことを講師として後輩たちに継承し,またその後輩たちが講師となって指導する側に回る。
当塾ではこれを『知の継承』と呼んでおり,この『知の継承』によって当塾の合格実績がつくられていると言っても過言ではありません。
先述したように当塾には現在 8名の講師がおり,全員が名大や岐大など国立大学に在籍する大学生です。
生徒たちにとって講師は授業をしてくれる先生であり,その科目を究めた模範的存在であり,良きお兄さん・お姉さんであり,良き相談相手であり,かつ,生徒たちにとっての目標でもあります。
正社員だから良い,またはいわゆるプロ講師だから良い。さらにはそういった者が指導にあたれば必ず成績が向上する,または志望校に合格できるというのは幻想に過ぎないと私は考えます。
その地域で育った者が指導者に対して感謝の念を持ち,そして地域に貢献したいという意識を持って指導にあたることによっても,大きな成果を生むことは可能なのです。
私の教え子たちは『知の継承』を繰り返し,脈々とバトンを受け継ぎながら,塾生たちはもちろんのこと大学生も含めた私の教え子全体が成長を続けているのです。