高校生が定期テスト中ということで,高校生用に開放している30席の自習室は連日活況を呈しています。
どの生徒も黙々と自身の課題に取り組み,疑問点はすぐさま教員に質問するなどして有意義に時間を過ごしていることが窺えます。
この中には併願先の私大に合格し,国立大の前期入試の結果待ち (後期は受験しない) という高3生や,すでに進学先が確定している高3生の姿も見られます。
彼らは自習室で何をしているかというと,大学進学後を見据えて TOEIC や TOEFL の参考書・問題集に取り組んでいたり,改めて物理の学習に励んだりしています。
私が来るように指示をしたわけではなく,彼らは自主的にこうしているのです。
入試前はもちろんのこと,定期テストを含めた各種試験前に学生が学習に励むのは当然のことです。
しかし,テストが終わったらとにかく遊ぶ,入試が終わったら手当たり次第にはっちゃける。残念なことに,世間一般にはこんな学生が多いのが現実です。
私は節度ある息抜きは否定しませんが,進学先が決まっている高3生であっても,夕方まで遊んだら夜は学習に励む,または読書に勤しむくらいの気概が必要だと考えます。
朝から遊び呆けて夜中はスマホ三昧,翌日は昼まで寝る…。高校を卒業したからといって,大学入学前にこんな過ごし方をしている高3生が大学でまともに学べるとは到底思えません。
大学を “遊び場”,大学生活を社会に出る前の “モラトリアム期間” などといった 感覚で捉えてしまうと,卒業時に手痛いしっぺ返しが待っています。
ですから,各種テストや入試等があるから学習に励む,というのではなく,長い目で見て学習に励む,知識・理解を熟成させる。これがあるべき姿と考えます。
私が日頃から塾生たちに語っていること,それは「直近だけを見て行動してはいけない」ということです。
だからこそ,当塾は生徒たちに各種テストの過去問や予想問題といった “安易なもの” を与えませんし,常に目標を持ち,1年,3年,5年,10年先を見て日々を過ごすよう話しています。
進路探究塾 Mirai の 1期生にあたる高3生たちは,私が指示を出さずとも,これを理解したうえで実践してくれているのです。
同じ自習室で学習に励んでいる高1生・高2生の諸君が彼らの姿を見て,さらに意識を高めてくれれば私にとってこれほど嬉しいことはありません。
ただ,当塾の高校生は,定期テストに関しては先日のブログでもお伝えしたように,こちらがギャーギャー騒ぐことも不要,さらには “お膳立て” も不要なほど日頃から頑張っていますが。