大学別の過年度問題集と言えば教学社の赤本と駿台文庫の青本が一般的で,私も受験生の頃は随分とお世話になりました。
当塾では写真のように塾生諸君が手に取れるよう赤本・青本だけを集約した本棚を設置しており,主に高3生の諸君が本棚の前で自身の志望校の入試問題を閲覧している姿を目にします。
また,高1生や高2生も授業担当の学生講師と赤本・青本のページをめくりながら話をしている姿を目にすることがあり,大学別過年度問題集は高い志を持つ受験生にとって欠かせない存在です。
赤本は全国800近い数の大学がほぼ網羅されているのに対し,青本は10国立 (旧七帝大と一橋・東京科学・神戸) と早慶の計12大学のみでラインナップに偏りがあります。
以前のブログでも申し上げたように,いわゆる「難関大」と呼んで差し支えないのは上記12大学とそれらを除く国公私立大 (71大学) の医学部医学科です。
開塾から10年目を迎え,当塾の塾生諸君の第一志望先は大半が難関大へシフトしていますから,大学別過年度問題集を集約した本棚もそれらが中心の構成となっています。
当塾の赤本は近隣の国公立大の医学部医学科と名工大や岐大,名市大など東海地区の国公立大に加え,塾生から申し出のあった志望先の国公立大を中心に並べています。
よく大手の塾や予備校で背の高い本棚いっぱいに赤本をコレクションしておられるのを目にしますが,当塾は赤本の蔵書数はそれほど多くありません。
特に私立大に関しては相当絞り込んでおり,ラインナップを一部の大学のみに留めています。
その理由は,当塾では私立大は「共通テスト利用」で受験するよう指示しており,共通テスト利用の実施がない一部の大学を除いて一般入試で私立大を受験する塾生が基本的にいないからです。
例えば,当塾の東京理科大と明治大の合格者は全員が「共通テスト (センター試験) 利用」によるもので,それら以外の大学も一般入試で勝ち取ったものではないケースが大半です。
国公立大の総合型選抜や前期日程を基軸に据えている受験生にとって,共通テストの得点さえ揃えれば合格を勝ち取れる選抜方式は実にありがたい制度です。