二次直前のこの時期になると,私のところには高3生から英文和訳や和文英訳,要約などの添削依頼がかなりの数に上ります。
生徒たちが時間を計って各大学の過去問を解いての添削,問題集を解いての添削等。私は 1問 1問,そして 1枚 1枚それらを添削し,アドバイスを添えて彼らの手元に戻しています。
記述問題というのは模範解答を見ても正解なのか不正解なのか,部分点があるのかないのかの判断が受験生には難しいですから,なんとなくの状態でその対策を進めてしまいがちです。
私たちはこれまでにも京都大や東京外大などの難関国公立大を受験する生徒を指導してきた経験がありますから,その経験を活かして全科にわたり添削指導にあたっているというわけです。
私の英語科だけでなく,数学科,国語科,理科 (物理・化学・生物),社会科 (日本史・地理),そして小論文においても同様の添削指導を含めた二次対策指導を行なっております。
当塾では高3生の 8月から国公立大の二次対策を緩やかに開始します。
高3生は 7月末でセンター試験対策に目処をつけ,以降は二次対策の比率を高めながら指導を進めていくというのが当塾のスタイルです。
東京大や京都大はセンター試験と二次試験の比率が概ね 1 : 4 など,難関大になればなるほど二次の得点比率が上がりますから,現役合格のためにはその準備を怠るわけにはいきません。
国公立大の二次対策は,私の毎年の楽しみの 1つです。
センター試験対策は集団指導で行ないますが,添削指導の必要な国公立大の二次対策は個別指導で行ないます。
二次の英語といえば,それまでに築き上げてきた英語力をすべてぶつけて難解な長文読解や英文和訳・和文英訳に挑む,いわば総力戦です。
中でも,小学生や中学生の頃からずっと指導してきた高校生の添削指導にあたれることは,その成長過程を見れるという意味で私にとっての大きな喜びでもあります。
この “感動” を味わえる教員が,学校や私共のような塾において全国にいったいどれだけいることか。
訂正の必要な個所を指示するとともに点数をつけて返却し,対話とともに考え得る最良の模範解答を提示して,生徒も負けじとそれに応戦する。
これが醍醐味であり,かつ指導者冥利に尽きる瞬間であると自負しております。