進路探究塾 Mirai の高校部の集団指導コースでは,高1生の 9月から高2生の12月までの期間で毎週にわたって単語テストを行なっています。
題材として用いているのは Z会出版の『速読英単語 入門編』と『速読英単語 必修編』です。
この 2冊を約20か月かけて共通テストに必要な約5,000語レベルを網羅させ,単語テスト終了から 1年後に控えた共通テストに挑んでもらうという算段です。
当塾の中学部から高校部に進級した塾生諸君は,中2生の 9月から中3生の 8月までの期間に『速読英単語 中学編』のテストを経ていることもあって毎週の単語テストは苦ではなさそうな印象です。
また,東大や京大,医学部医学科の一部など難関大を志望する塾生には,高2生の 9月から12月までの期間に『速読英単語 上級編』にも並行して取り組んでもらっています。
この単語テストは『速読英単語 入門編』と『速読英単語 必修編』をもとに私が作成したオリジナル版で,センター試験・共通テストおよびや主要大学の入試問題を分析して作成したものです。
生徒たちが今後英文を読んだり書いたりする上で重要な語彙やイディオム,さらに英文法・語法問題として重要性が高いものを精選してあります。
よって,一口に単語テストと言っても,10個から20個の単語を日本語訳にそってただ書き出すだけという形式ではなく,英文の穴埋めからイディオムの出題も用意しています。
私が共通テストの 1年前の時点で完結するカリキュラムを立てしている理由は,テスト終了後に 2周目,3周目と生徒が繰り返し落とし込んでいく作業が不可欠だからです。
語彙力は一朝一夕には身につきませんから,とにかく繰り返し書く,電子辞書を用いてその単語の発音を聞いたり例文を確認する,声に出すことの 3点を徹底するよう指示しています。
繰り返し書いたり声に出したりすることで意識の底に落とし込む手法は,幼い子どもが母国語を習得し,新しい単語を獲得していくプロセスと酷似しています。
日常的に英語を用いる環境にいないからこそ自発的にそういう環境にすることが大切であり,語彙力なくして読解力もなければ表現力もありませんし,リスニング力もつくはずもありません。
当塾の合格実績を形づくってきた卒塾生たちをはじめ,これまでに大きな成果を上げてきた私の教え子たちはこの部分を大切にしてきたと言って過言ではないのです。
英語の学習のみならず,他教科も周到な準備を進めていかなければならない。もちろん,高校から課される課題や予習もしなければならない,部活もある。
どの科目もバランスよく,かつ,いかに計画的に熟すか。それが受験生には求められています。
ただし,効率性は常に追求しなければならないものの,安易に近道を探す,求めることはしてはいけないと塾生たちに話しています。