8月に実施された『京大オープン』や『名大オープン』など冠模試の結果が返却され,受験した高3生 (当塾10期生) より帳票の提出がありました。
昨年に続いて今年度も『名大オープン』で総合 A判定を獲得した塾生がおり,当塾のような 1学年10名程度の小さな塾から優秀な成績を収める塾生が次々と出てくることを嬉しく思っております。
なお,彼女も中学部から継続して当塾で学んでいる塾生で,長い時間をかけて培ってきたものが数字に表れていることが何より嬉しいです。
これは上記した『名大オープン』で総合 A判定を出した塾生の,高1生の 7月から高2生の11月までの進研模試の成績推移です。
以前のブログでも紹介したように,当塾の塾生は高2生の夏・秋頃から目に見えて成績が上がるケースが多く,彼女も例外なくそこに当てはまります。
彼女の高1生の進研模試の岐高内での順位と全国偏差値 (英数国 3科計) は以下の通りで推移しました。
[高1生 7月] 113位/357名 (全国偏差値71.9) → [高1生11月] 90位/356名 (全国偏差値72.4) → [高1生 1月] 184位/356名 (全国偏差値68.3)
高1生の頃はそれほど目立つ成績ではなく当塾の塾生にありがちな成績推移で,卒塾生の諸君も同じような推移をしていました。
この要因としては,当塾は一般入試で難関大を目指すスタンスのため指導ペースも速く学校準拠指導ではないということと,当塾が進研模試対策を全く行なわないことにあると考えています。
当塾は例えば数学 1A は高1生の 7月で修了し,数学 2BC も高2生の 6月には修了するペースで指導を行なっており,塾で学んでいることと高1生の進研模試で出題される範囲と乖離しています。
例年,過去問や予想問題を駆使した進研模試対策を行なう塾や予備校に通うお子さま方に,特に高1生の間は当塾の塾生諸君は後塵を拝してしまうケースがほとんどです。
しかし,これが高2生になって学びの蓄積が効いてくると,当塾の塾生諸君は進研模試の 3科計の校内での順位がどんどん上がっていきます。
[高2生 7月] 43位/353名 (全国偏差値76.9) → [高2生11月] 22位/351名 (全国偏差値79.5)
岐高生に限らず,こんな上昇が高2生の秋にかけて毎年のように見られるため,高1生の頃に当塾の塾生たちの前にいたお子さま方は一体どこへ行ってしまったのかと訝しんでいます。
結局,高1生・高2生の頃に好成績を収めていたとしても,高3生になって結果が出せなかったり肝心の大学受験でさっぱりということになれば,序盤のリードは何の意味もなさないのです。