校舎ごとの合格者数

 

毎年この時期になると各塾が高校や大学の合格者数をチラシ等で公開し,その数を誇示する光景が見られます。

 

例えば岐阜高に80名の合格者がいる全県展開の大手塾があるとして,その塾が岐阜学区内に20校舎を展開しているとすれば,1校舎あたりの合格者数は 4名ということになります。

1校舎あたり 4名だと当塾の合格者数より少ないわけですが,全県展開の塾だと大垣や関,美濃加茂といった学区外でも岐阜高の受験を勧めるケースもありますから,実際は 4名を下回る計算です。

 

実際にお子さまが通うのは 1つの校舎なのですから,保護者が知りたいのはお子さまが通っている校舎,または通うことになる校舎から何名の合格者がいるかということです。

ですから,いくつもの校舎を展開する大手塾は恣意的な合算ではなく,校舎ごとの合格者数を公表するべきではないかと思うのです。

 

大手塾が公表する合格者数は学区内 (岐阜県内) 全校舎の合計であったり,例えば各務原市内の 3校舎の合計であったりと基準がまちまちです。

1つの組織の中で,片や校舎ごと,近隣数校舎の合算,片や全塾といったように基準がバラバラだと,何か意味があるのではないかと勘繰ってしまいますからね。

 

大手塾は大手塾らしく,あらゆる面で堂々としていてほしいものです。