自学の時間

 

当塾は 7月24日(日) からサマーターム期間,多くの塾や予備校でいうところの夏期講習会の期間に入っています。

 

一般的に夏期講習会というと授業回数をやたらと多くしたり,あるいは授業時間数を大幅に長くしたり等,授業回数・時間の豊富さを標榜する塾や予備校が散見されます。

しかし,当塾は夏休み期間であっても,例年実施している中3生から高3生の集中講義を除き,全学年とも通常の時間割をベースに数回の追加授業を実施するにとどめています。

 

ひたすら授業を受けることによって得られるものもあるのかもしれませんが,高校へ進学してからのことを考えると,小中学生の頃から自学の時間を多く確保することは非常に重要だと考えます。

先日のブログでも紹介した,当塾が中3生に「 1ヶ月課題」に取り組ませているのも高校進学後を見据えてのものです。

 

私は塾で指導するようになって25年になりますが,一定の学力を有する小中学生に対しては,夏休みだからといって必要以上に授業時間数を長く取る必要はないと断言できます。

彼らに必要なのは過度な授業回数や時間数ではなく自らで学ぶ時間であり,さらには自らで落とし込む時間,つまり復習や確認する時間が何より重要なのです。

 

 

これは,本日撮影した小5生・小6生の自習室の様子です。

 

以前のブログでも紹介したように,毎週土曜日の13時30分から17時30分の 4時間は小学生の自習およびフォローアップの時間として,小学生担当の教員が教室に張り付いて対応しています。

この枠を積極的に活用してくれている小学生は多く,本日も13名の小学生が思い思いに,かつ集中して時間を過ごしていました。

 

彼らは宿題や授業で生じた疑問点の質問をしたり,算数の弱点補強や応用のプリントに励む子もいたり,中には辞書を片手に漢字の先取り学習に励む子もいます。

“自分で考えて” 行動しているということと,多くの子が “自分の意志で” 取り組んでいるということがポイントで,これは “受け身の” 数時間よりもはるかに有意義なものではないでしょうか。

 

 

当塾の小学部は公立中に進むことを前提に指導を行なっていますが,この姿勢が中学進学後のみならず,その先も役立つ “大きな力” となることは言うまでもありません。

 

東大や京大,名大といった旧帝大,国公立大の医学部医学科など大学受験で成果を残した教え子たちには,彼らが小学生だった頃から大学合格までの長きにわたって指導した子が多くいます。

以前から当塾で学んでいる小学生はもちろん,この 8月から当塾で学ぶことになった 3名の小学生も,是非この輪に加わって学びを進めてほしいと考えています。