本日,昨春に東京大へ進学した卒塾生から嬉しい知らせが届きました。
報告の内容は,予てより志望してきた航空宇宙学の内定を勝ち取ったというものです。
5年前のブログでも述べましたが,小学生・中学生の時点で将来を見据えて学ぶことが重要であり,受験を突破できさえすればよいという “短絡的な目標” で行動するのは違うと考えます。
なお,このブログに登場している中3生というのは現在は東大生になっている卒塾生のことです。
彼女は先日も,1年時の成績報告と後輩たちへのアドバイスを兼ねて当塾へ顔を出してくれました。
私たちは彼女と知り合ってもう10年を超えましたが,彼女が中学生の頃に掲げた夢に向かって着実に歩みを進めていることが本当に嬉しいです。
教え子が立派に成長していく姿を見られることがこの仕事の醍醐味だと改めて感じました。
東大は他の大学と異なり,学部 (学科) ごとの募集ではなく,理系であれば理科一類から理科三類,文系であれば文科一類から文科三類といった科類ごとに募集が行なわれます。
ざっくりと,理科一類は工学部や理学部,理科二類は農学部や薬学部,理科三類は医学部へ進学することになりますが,2年次前期までの基礎科目の成績で 3年次以降の学部・学科が確定します。
入学からの 2年間は教養学部に属し,基礎科目の学びを通じて 3年時からの学部・学科の “振り分け”,つまり「進学選択」が行なわれます。
基礎科目の成績の平均点が上位の学生から志望する学部・学科に内定する仕組みで,人気のあるところだと “内定ライン” が非常に高くなることもあります。
つまり,大学入学後もしっかりと学び続けなければ,希望する学部・学科への進学すら危ういというのが東大の「進学選択」の仕組みです。
さまざまな意見があろうかと思いますが,私はこの制度に賛成の立場であり,少なくとも旧帝大では同様の制度を実施すべきと考えております。