本日は小1生から小4生 (あすなろ学習会) を対象とした読書会と,小5生から中3生 (進路探究塾 Mirai) を対象とした将来設計指導を行ないました。
写真は小3生・小4生の読書会の様子です。
『あすなろ学習会』の受講生を対象に行なう読書会は毎月の実施で,任意参加ではあるものの実施を楽しみにしてくれている生徒もいます。
本日の読書会は科学をテーマにした題材で,読み聞かせと各種補足説明を実施しました。
本日の読書会の担当は『あすなろ学習会』の算数をはじめ,『進路探究塾 Mirai』の算数の指導にあたっている,小学校教員免許を持った教員です。
ただ,彼女は日頃から中学生の理科や難関大を受験する高校生の生物や化学の指導も担当していますから,基本的に小中学生の指導しか担当しない塾の教員の話とは深さが違うことでしょう。
ここにも当塾の “小中高一貫指導” の方針が色濃く表れています。
小5生から中3生の将来設計指導は,先月に引き続きアクティブ・ラーニングの手法を用いた指導を行ないました。
明確な解のない問いに対し,ディベートを通じてその解を検討し,解に近づけたうえでそれをグループの考えとして発表する。さらには他のグループの考えを傾聴して学ぶ。
これらはいずれも非常に重要なスキルだと考えております。
当塾は生徒たちがただ問題が解ければよい,テストで得点が取れればよいとは考えておりません。
学生が課せられているもの,例えば中学生で言えば 5科の学習に励むのは当然という前提で,教養をつけること,議論ができること,自らの考えをきちんと自らの言葉で述べられること。
そして,夢を持つことに加えて,その夢に向かって真摯に取り組み,継続して努力ができること。
当塾が各科の指導だけでなく読書会や将来設計指導を実施している理由は,上記したような事柄に前向きに取り組める子どもたちを育成するためなのです。
私たちが読書会や将来設計指導を通じて子どもたちに指導しようとしているものは,すぐに “成果” が目に見えるものではありません。
長い時間をかけて,先の学習で躓かないための強固な土台づくりと,学習に向かう姿勢,および “安易なもの” に頼らない姿勢を構築することが私たちの考える教育です。
最近は定期テストや各種模試にいたるまで「対策指導」などと銘打ち,過去問や予想問題などを子どもたちに提供して目先の “成果” を追究する指導を行なう塾が幅を利かせています。
結局,これらは所詮 “急場凌ぎ” に過ぎませんから,高校受験まではうまくいっても大学受験時やその後に悪影響を及ぼす可能性が高くなるのです。
5年前,10年前と比較して,岐阜県内の公立高校の大学合格実績が凋落気味だということと因果関係があるのでは,と勘繰らずにはいられません。
高校生は自習室でそれぞれの課題に取り組んでいました。
写っている10名の在籍高を紹介すると,定期テスト期間中である滝高が 5名と,岐阜高,岐阜北高,長良高,岐阜東高,鶯谷高の 1名ずつ。
いつも通りで,どの生徒も黙々と自身の課題に取り組み,質問がある場合は退室して都度確認するということを彼らは繰り返しています。
このブログをお読みの方の中には,お子さまが当塾に通われていないという保護者の方もいらっしゃると耳にします。
お子さまが通われている塾の自習室はどんな状況でしょうか。そこには,集中して学習に励める環境が整備されているのでしょうか。
当塾に入塾した中高生たちは口を揃えて「Mirai の自習室は全く違う,本当に集中できる」と言います。
内情を聞くと,自習しながらスマートフォンは日常茶飯事で,もはや談話室の延長線上というような “名ばかりの自習室” を設ける塾があちこちにあるようです。本当に残念でなりません。
当塾の自習室は乾いた筆記音やページをめくる音だけが響き,もちろん私語や飲食,スマートフォンとも無縁の世界ですから,市中の塾にあるような “名ばかりの自習室” とはわけが違います。
以前のブログでも申し上げましたが,当塾の自習室には「集中して」とか「私語禁止」,または「携帯電話使用禁止」といった注意書きは一切ありません。
そんなものがなくては生徒を律し,かつ鼓舞することができない程度の環境なら,そこの自習室の価値は非常に低いと言わざるを得ないと私は考えます。