読書

 

小中学生向けの書籍がかなりの数になってきたため,小中学生用の本棚を増強しました。

授業が始まるまでの時間帯やお迎え待ちの時間帯など,多くの小中学生がここにある書籍にかじりついています。

書籍は貸し出しも行なっており,週末ごとに 5冊を借りていくという強者も存在します。

 

小中学生は年間50冊 (もちろん漫画は除外)。これが当塾の考える最低ラインです。

自分用に購入してもらった書籍,図書館で借りた書籍,さらには当塾で借りた書籍。ジャンルを問わず,どんどん読む。

なお,小学校高学年の 3年間は年間100冊以上が望ましいと考えます。

 

先日のブログでも申し上げましたが,現在の中1生はこれまでにない規模の大学入試改革が断行されます。

問題集を解きまくればよいという “机上の学習” が物を言う時代は終わりを迎えことになる,ということは先日もお伝えした通りです。

机上での学習に加え,読書を通じて教養と論理的思考力を身につけ,それぞれの夢に向かってほしいと願っております。

 

 

せっかくなので,増強した本棚を棚ごとにいくつか紹介します。

最上段は中学生向けの “教養をつけるための書籍” の数々。手に取りやすいタイトルもあれば,タイトルからして難解なテーマのものまで幅広く設置してあります。

既に読書習慣が確立している生徒は,このレベルであればどんどんと読み進めていきますし,ここでは飽き足らず,探究コーナーの高校生向けの書籍を手に取る中学生もいます。

 

 

ここは人気のコーナーで,小中学生向けの “自然科学の書籍”。多くの生徒が目を輝かせて読んでくれています。

貸し出し中のタイトルも多く,学年を問わず人気を集めています。

なお,当塾には『Newton 別冊』だけで70冊以上の蔵書があり,既にこの領域へ踏み込んでいる中学生の姿も見受けられます。

 

 

ここも人気のコーナーで,小学生向けのちょっとした “読み物” を集約しています。

先日のブログでも紹介しましたが,星新一先生の書籍は貸し出し中になることが多く,人気を集めています。私も小学生の頃,よく星新一先生の書籍を読んだものです。

 

 

写真は 1月24日(日) の『読書の時間』。今週末の漢検に向けた演習を終えた後,90分にわたってこの時間を設けました。

生徒自身に当塾にある書籍の中から読みたいものを選定してもらったのですが,どの生徒も驚くほど集中し,静かに読み耽っている姿が印象的でした。

その後,書籍から学んだことや気づいたこと,感想等を 1枚の紙に書いてもらいました。これは夢ノートに貼り付けます。

 

  

  

 

当塾に入塾するまでは読書習慣が全くなかったという小中学生も数名おりますが,入塾から数ヶ月もするとすっかり “読書家” になります。

保護者様から「うちの子が家で本を読んでいるなんて信じられない」というお声をいただいたりもしますが,これは書籍の面白さを知らなかっただけに過ぎません。

 

 

私にとって読書の時間は,自身を成長させる大切な時間と捉えています。

読書をするたびに新たな発見があったり気づくこともあったりで,読書を通じて仕事上の悩みが晴れることもあります。

書籍からこれまでに結果を残してきた先人の考え方や価値観に触れ,それらを自身の仕事や生き方に反映させる。先入観を持たずに素直な気持ちで受け止めるよう心がけています。

 

新たな知識を獲得するだけでなく,読書によって論理的思考力が磨かれます。これは間違いありません。

子どもたちには読書を通じて多種多様な学問やさまざまな考え方に触れ,人生を豊かなものにしてほしいと願っております。

 

大学入試改革を控えた小学生と中1生にとって,あくまで読書はそれに備えた準備の一環とも受け止められます。

しかし,私は彼らに各種テストで点数が取れればよい,志望校に合格できればよいというような,学力があるだけの “つならない人間” にはなってもらいたくありません。

中1生とそれ以下の学年,もちろん現行の制度で大学入試に挑む中2生以上の学年に関わらず,読書は生きていく上で不可欠なものであると私たちは考えます。