本日で開塾から 9ヶ月が経ちました。
3月の開塾から,これまでに多くの生徒たちが当塾の仲間となってくれました。そして,多くの方のお支えがあったおかげで,9ヶ月を迎えることができました。本当にありがとうございます。
進路探究塾 Mirai は,例えば中学生に対する定期テストや高校生に対する各種模試など,眼前の各種試験の得点獲得のための指導を行なう塾ではありません。
私たちは子どもたちの将来を見据え,各種試験や入試さえも通過点と捉え,長い目で見た学力を身につけた結果としての成績向上,および子どもたちの夢のサポートを行なう塾です。
とは言ってもやはり塾ですから,目に見える形で成績が向上してこそ塾としての価値があります。
いくら将来を見据えた指導をしていると言っても,成績が下降し続けていたり,やる気もなくただ通塾しているだけでは成績が向上するはずもありません。
やはり,保護者の方の多くはお子さまの成績向上や志望校合格などを期待して塾に預けます。
私も中2生の娘と小5生の息子がおりますが,元気に,そして楽しく学んでほしいという願いがあるとともに,成績向上を果たしてもらいたいという願いをもって塾に預けています。
以前のブログでも紹介したように,私の子どもたちは長く通っていた塾から,自宅近くの個人塾 (集団指導形態) に移りました。
娘は塾を移ってから半年で定期テストや学校の実力テストで自己ベストを更新するなど,目に見える形での成績向上を果たしました。以前の塾は子どもたちには合っていなかったと言えます。
何より楽しく前向きに通塾してくれていること,自宅でも頑張るようになったことが嬉しいですし,息子も楽しく通ってくれていますから,親として塾を移して本当に良かったと考えております。
今回のブログでは,当塾の生徒たちが入塾以来どの程度の成績向上を果たしているかをまとめてみました。
中3生および高3生の受験生は頑張っていますので成績向上を果たすのは当然と言えば当然ですから,入塾前と入塾後の比較ができて,かつ受験学年ではない中2生と高2生を取り上げます。
両方だと長くなりそうなので,今回は高2生たちの頑張りを紹介することにします。中2生は後期中間テストの結果がもう少しで全員分揃いますから,後日のブログで紹介させていただきます。
当塾の高校生集団指導コースは数学の授業が週に 2回あり,片方は集団指導でひたすらセンター対策,もう片方は個別指導で学校の先行および二次対策を行なっています。
高2生と高3生は 3月からこの形態を継続しており,高1生は12月よりこの形態になります。
以下は高2生の進研模試の数学の全国偏差値の数値です。入塾前の2015年 1月実施分の結果と,入塾後の2015年 7月実施分の結果を比較します。
・S くん (長良高) 59.0 → 68.2 ( + 9.2 )
・N さん (岐阜北高) 57.0 → 66.1 ( + 9.1 )
・T さん (岐阜高) 58.5 → 66.1 ( + 7.6 )
・F くん (岐阜高) 70.0 → 76.8 ( + 6.8 )
・Y さん (加納高) 55.0 → 61.1 ( + 6.1 )
・Y くん (長良高) 60.5 → 65.1 ( + 4.6 )
・K さん (岐阜高) 68.5 → 72.2 ( + 3.7 )
・O さん (岐山高) 58.5 → 60.6 ( + 2.1 )
当塾の高校生集団指導コースは定員が16名で,現状高2生の受講生数は15名ですから上記 8名で過半数。
「成績の上がっている生徒が多い」ということの数値的証明がなされていますし,同時に「成績上位生が多い」ことも数値に表れています。
上記の他にも 70.5 → 67.2 とか,68.5 → 68.2 といった推移の生徒もおりますが,特にこの 2名は頑張っていますから間もなく返却となる11月分では偏差値を向上させてくるはずです。
これまでのブログでも繰り返しお伝えしている通り,当塾では進研模試の対策授業などは一切行なっておりませんし,予想問題プリントなども一切配布しておりません。
そんな “お膳立て” を使って結果を残したところで長い目で見れば意味のないことですし,ただの自己満足で終わるだけです。さらには生徒の成長も阻害する結果となります。
また,過去問には学校の週末課題などで取り組んでいるようですが,どの生徒もそれらに熱心に取り組んでいるようには見受けられません。
なお,当塾の高2生の数学の平均点は 65.1点で,これは岐阜高の数学の平均点である 65.4点に匹敵します。岐阜高の生徒だけでなくともこの結果,彼らはなかなか頑張っていますね。
全国平均点は受験者数が460,734名で 34.2点ですから,当塾の塾生たちの平均点である 65.1点を全国偏差値で表すと 65.6 ということになります。
ここで注目したいのは,いわゆる高校の序列通りになっていないということです (もちろん,高校ごとに全科や各科の校内平均点を並べるとほぼ序列通りになります)。
当塾の高2生は岐阜高に通う生徒ばかりではありませんが,長良高に通っている生徒でも岐阜高に当てはめるとまあまあの順位になるというケースがあるということです。
高校に入れば中学生の頃の定期テスト得点や評定がどうだったとか,まして岐阜新聞テストの順位など全く関係なくなります。
つまり,中学生の頃の順位や数値結果が高校生になっても担保されるわけではなく,トップ高に進学しても努力を怠れば校内はおろか県内や全国でも順位は下がり続けるのです。
ですから,ランクを下げて高校に入学すれば上位でいられるなどという話はまやかしに過ぎません。もちろん,全てのケースでこれが当てはまるわけではありませんが。
当塾の生徒たちは日々の努力の積み重ねで模試に臨んでいます。これがあるべき姿だと考えますし,センター試験を含む入試も基本的には同じスタンスでなければならないのです。
傾向が少し変わってしまったから得点できなかったとか,“お膳立て” の予想が外れたから得点できなかったというのでは真の実力がついているとは言えません。
最後に,当塾の指導の結果として彼らが成績向上を果たしているのではなく,彼らが与えられた環境をうまく使い熟して成績向上を果たしているということを強調したいと思います。
日頃の授業はもちろんのこと,質問受付や自習室,彼らがこれらをうまく使い熟していることに加え,確たる目標を持って取り組んでいるからこそ結果が出るのです。
私には彼らが結果を出すことでもってそれを体現してくれていることが何より嬉しいですし,将来,その頑張りが彼らの人生において役に立つということは言うまでもないことです。
“お膳立て” にどっぷり漬かって考えることをやめ,それらに頼らないことには結果を残せないようでは将来が思いやられますからね。