日頃から,私は生徒たちに「感謝の心を持って毎日を過ごすように」と話しています。
塾へ通うチャンスを与えてくれているご家庭に対して,支えてくれる大人に対して,競い合いつつも励まし合って高め合うことができる仲間に対して,そして毎日を健康で過ごせることに対して。
私は授業開始時の講話の中で,さまざまな “感謝” を話題に上げています。
生徒たちは頭の中に自分を支えてくれている人たちを思い浮かべながら,真剣な眼差しで私の話に耳を傾けます。
感謝の心が欠落して,「自分ひとりが頑張っているんだ」と独りよがりな行動をしていると,おそらくどこかで躓くことになります。
たとえテストの点数が良くても,または幸運にも受験は乗り越えられたとしても,人間関係で悩むことになったり,社会にうまく適応できなかったりすることが考えられます。
自分の周りにいるさまざまな人や物事に感謝の心を持つことにより,子どもたちの心は無限に成長するのです。
当塾では,生徒は私たち教員に対して敬語で話をするよう徹底しています。
これも “感謝の心” につながる内容ですが,生徒たちから見て当塾の教員は学校の先生方と同様に “自分を支えてくれる大人” であり,当然ながら友だちではありません。
同時に,生徒たちにきちんとした “挨拶” をさせることにも重きを置いています。
入室時の「こんにちは(こんばんは)」,授業開始時の「お願いします」,授業終了時の「ありがとうございました」,退室時の「さようなら」または「ありがとうございました」。
さらに,辞書や参考書など塾内の備品を使用する際の「〇〇を借ります」等々,当塾の生徒たちは皆元気よく私たちに挨拶をしてくれます。
昨日,入塾をご検討されている保護者の方が当塾の見学にお越しになった際,生徒たち (小学生) がその保護者の方に対しても挨拶をする姿に感心されていました。
この部分は生徒たちが自主的に行なっているものでありますから,その姿を見て私も非常に嬉しい気持ちになりました。
生徒たちは私たちに対しても感謝の心を持つとともに,敬意を払ってくれています。ここから良好かつ強固な信頼関係が生まれるのだと思います。
敬語および挨拶の徹底は,生徒たちの社会的資質を養うことも狙いとしております。
単にテストで点数が取れればよい,受験に合格できればよいというのは私たちの目指す教育ではないのです。
さまざまな人や物事に対して感謝の心を持つこと。
『当塾で大切にしていること』のブログでも紹介したように,ごく当たり前のことではありますが,授業指導や将来設計指導と並んで私たちが大切にしていることです。