本日,第3回目となる将来設計講座『みらい』を実施しました。
今回は “プロフェッショナルから学ぶ” をテーマに公立病院勤務の薬剤師を招き,小4生から高2生を対象に講演を聴いてもらいました。
本日実施した講演の骨子は以下の通りです。
・中学生および高校生の頃を振り返って (取り組み全般,高校受験,大学受験)
・なぜ薬剤師を志し,その職に就いたのか
・薬剤師の 1日
・薬剤師のやりがい
・薬剤師になるためには,また,薬剤師にはどんな人が適してるか
・今後の目標
彼は私の教え子で,岐阜薬科大を総代で卒業して現職に就いております。
私が彼に指導を始めたのは彼が中1生だった頃で,当時から非常に優秀な生徒でありました。
大学生時代には私が以前に勤めていた塾で 5年にわたって手伝ってくれていたこともあり,本当に長い付き合いになっています。
本日の講演を依頼したところ快諾してくれ,学生時代の取り組みや現在の仕事に至った経緯,仕事の面白さや遣り甲斐を熱く語るその姿に胸が熱くなりました。
『当塾を推薦する声』に登場してもらっている河合くん (名古屋大) は彼の教え子にあたります。彼の引退後は河合くんがその役を引き継ぎ,櫻井くん (京都大) の指導にあたりました。
先輩から学んだことを後輩たちに継承し,またその後輩たちが教員となって指導する側に回る。
このように,私の教え子たちは “知の継承” を繰り返し,脈々とバトンを受け継ぎながら,在籍生はもちろんのこと大学生も含めた私の教え子全体が成長を続けているのです。
数学・物理・化学・生物の理系科目は “知の継承” の色合いが強く出ております。
センター試験や二次試験で確実に結果を出した者が,特定の科目を大学でさらに磨きをかけて,それも併せて生徒へ継承する。
大学受験レベルにとどまらない飛躍した知識さえも受け継がれているというわけです。
『対面教育だからこそ』のブログでも紹介しましたが,進路探究塾 Mirai においても私の教え子である大学生が教員として活躍してくれています。
生徒たちにとって教員たちは授業をしてくれる先生であり,その科目を究めた模範的存在であり,良きお兄さん・お姉さんであり,良き相談相手であり,かつ,生徒たちにとっての目標でもあります。
社員だから良い,またはいわゆるプロ講師だから良い。さらにはそういった教員が指導にあたれば必ず成績が向上する,または志望校に合格できるというのは幻想に過ぎないと私は考えます。
その地域で育った者が,指導してくれた教員に対して感謝の念を持ち,そして地域に貢献したいという意識を持って指導にあたることによっても,大きな成果を生むことは可能なのです。
今回の将来設計講座『みらい』はプロフェッショナルの講演を聴かせるという形式ではありましたが,上記した “知の継承” の一環でもあると位置づけております。
薬剤師を志す高校生が,講演後に個人的に話を聴きたいと寄ってきました。自分の夢である職に就いている方に直接話を聴ける機会というのは,あるようでないものですからね。
進路探究塾 Mirai は,こういった機会を今後もどんどん創出していきます。