写真は私の愛機である CASIO の EX-word XD-D10000 です。
当機種は翻訳家の方も使う本格モデルだそうで,私は英作文の添削時に活用したり,20種類以上にもおよぶ各種英語辞書の用例を見て楽しんだりと活用しています。
ここ数年の電子辞書の性能アップはめざましいものがあり,手書き機能,付箋機能をはじめ,英語では例文や語法などの完全収録と発音のネイティブ音源の収録。
さらには山川出版社の社会科用語集各種の収録など,文系科目の学習に必要なツールはひとしきり入っています。
もちろん紙の辞書に勝ることはありませんが,電子辞書は高校生にとっての時間効率策の一環としては不可欠なものになりつつあります (小中学生は紙の辞書を使わないとだめですよ)。
例年,高校生から「電子辞書はどれを買うべきですか」と質問が寄せられます。
この春も例外なく新高1生から同様の質問が寄せられました。
私は生徒たちに「『ジーニアス英和辞典・和英辞典』と『広辞苑』,そして山川出版社の社会科用語集各種が収録されているものであれば,最新モデルでなくとも問題ない」と伝えています。
あとは「今後のために『OALD』が収録されているものであるとなお良い」と付け加えています。
私も高校生の頃に英英辞典 (『OALD』) を活用したことから,高3生からは英和辞典と併せて英英辞典も活用することを一部の生徒に薦めています。
日頃から多くの英文に触れることにより単語の定着力が格段に向上するとともに,何より英文の処理速度の向上が期待できます。
ただし,高2生の終わりまでに4,000語レベルの英単語があらかた習得できていることが前提となります。
私の授業で実施している単語テストの得点状況や,その生徒の英語に対する取り組みを見て,個々に使用を薦めるにとどめております。
語学系の学部でなくとも,普通の大学であれば英語で論文を読んだり書いたりする機会は結構あるものです。
また,TOEIC や TOEFL を受験する際や院試で英語が必要なケースは多々ありますから,こういったことを見据えても,高校生の頃に英語をしっかりと学んでおくことはとても重要なことです。
電子辞書は高校生の学習をサポートしてくれる素晴らしいツールです。
しかし,先日のブログでも書いた通りで,学習の基本は “書く” ことです。電子辞書はあくまで学習の補完に過ぎないということを忘れてはいけません。